10年間の感謝の気持ちを込めて

 本日2016年1月21日、東京・クラブセガ秋葉原新館にて、『龍が如く 極』(セガゲームス)の発売記念サイン会が開催された。イベントには、シリーズ総合監督の名越稔洋氏、シリーズプロデューサーの横山昌義氏が登場。ファンとの交流を楽しんだ。

 イベントは、平日の夕方という時間の開催ながら、開始前から多くのファンが集結。名越氏、横山氏は、サイン会のかたわらで握手や記念撮影にも応じるなど、ファンひとりひとりとじっくりと交流を深めていた。また会場では、本作の関連グッズが当たる抽選会も行われており、こちらも大盛況だった。

『龍が如く 極』は「ファンのリクエストに応えた作品」――名越総合監督&横山Pによる発売記念サイン会が開催!_01
『龍が如く 極』は「ファンのリクエストに応えた作品」――名越総合監督&横山Pによる発売記念サイン会が開催!_07
▲イベント開始時には、長蛇の列が!
▲会場には、桐生一馬になれるポップも設置。
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▲サインは好きなアイテムにしてもらえるため、パッケージ、色紙、“『龍が如く』シリーズ10周年記念本 龍大全”など、ファンは思い思いの品にサインを求めていた。
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『龍が如く 極』は「ファンのリクエストに応えた作品」――名越総合監督&横山Pによる発売記念サイン会が開催!_06
▲握手や写真撮影にも快く笑顔で応えていた。
▲ソフト購入者を対象とした抽選会も同時に開催。

 サイン会開始前には、名越氏と横山氏の囲み取材が行われ、本作の発売を迎えての感想などが語られた。こちらではその模様をお届けする。

『龍が如く 極』は「ファンのリクエストに応えた作品」――名越総合監督&横山Pによる発売記念サイン会が開催!_08
▲シリーズ総合監督 名越稔洋氏(左)、シリーズプロデューサー 横山昌義氏(右)

――まずは発売日を迎えての感想をお願いします。
名越稔洋氏(以下、名越) 無事に発売日を迎えられたことをうれしく思います。本作は10周年の記念作品でもありますし、ファンのリクエストに応えたリメイク作ということで、受け入れてもらえるのか不安もありますが、今回出た結果を参考にしながら、11年目に向けて、がんばっていきます。

横山昌義氏(以下、横山) 『龍が如く』は、昨年12月に10周年を迎えてはいるのですが、本作を10周年記念作品という位置づけで制作していたので、今日でやっと「10年を迎えたんだな」という実感が湧いてきました。「10年間ありがとうございました」という意味も込めて、ユーザーの方に遊んでほしいと思います。新規シナリオがどういう評価になるのか気になりますが、自信を持って制作したので、清々しい気持ちです。

――『龍が如く 極』のオススメポイントを教えてください。
名越 追加シナリオは、皆さん納得して楽しんでいただけると思います。前作を評価していただけたからこそいまがあるのですが、欠けていた、本来あるべきだったシナリオが補間されて、100%の形になっているので、よろこんでもらえると思います。

横山 『龍が如く』シリーズは、ファンの方々の支持があって10年間続けて来られました。そういう意味でもファンの方の声を聞き入れながら制作している作品です。その象徴ともいえる本作の新要素が、“どこでも真島”というシステムだと思います。真島というキャラクターの人気が出たキッカケが1作目だったので、そこをさらに強化しています。思いっきり楽しんでもらえる自信もありますので、ぜひ注目してプレイしてください。

――『龍が如く』はアジア地域でも同時発売となりますが、アジア地域の方の反応はいかがですか?
名越 前作の『龍が如く0 誓いの場所』はアジア地域で10万本以上販売されました。本作の初回の受注としては、前作の2倍以上のご注文をいただいています。それは、前作で中文版に対応したことと、『龍が如く』という作品そのものを受け入れていただけたことが証明できたと思っています。既に、さらに加速していける手応えもありますので、楽しんでもらいたいなと思います。

横山 同時発売するということが初めての取り組みでした。それができるように制作体制を整えてきていたので、この先のシリーズも同じように発売ための礎が今回できたかなと思っています。日本とアジアがタイムラグなく、プレイしていただけるので、非常にうれしいです。この先も評判がよければ、がんばっていきたいと思います。

――本作で初めて『龍が如く』に触れる方には、どのようにプレイしてほしいですか?
名越 とにかく気になったなら、手に取っていただければと思います。本作は、「新しく『龍が如く』を遊んでくれる方も増えるといいな」という願望があるプロジェクトでもありました。やはり、ナンバリングが増えていくというのは、愛されている証拠でもありますが、数が増えると、新規の方が入りづらくなるものだと思います。ですので、たくさんの方に触れてもらいたいです。入門編として遊びやすく、『龍が如く』がどんな作品なのか、いちばん伝わりやすいくなっていると思いますので、思うままに遊んでいただければと。

――『龍が如く 極』には、特典として『龍が如く6(仮題)』の体験版のダウンロードコードが封入されていますが、体験版の見所を教えてください。
名越 まず、なぜ1月21日に配信ではないのかというところもあると思います。正直に言いますと、間に合わせたかったのですが、開発の都合で、1週間時間をいただくことにしました。その1週間は『龍が如く 極』を遊び込む時間として、お許しいただければ、うれしいです。ただその分、見所を口で説明するというよりも、説明不要で「何もかもが違う」と感じていただける体験版に仕上がっています。

横山 今回の体験版は、「操作系統は同じなのに、これだけ遊び心地が違うんだ」と感じていただける内容になっていると思います。自信を持ってお届けするために1週間時間をいただいて、最後の調整をしました。ソフトの発売同日に配信できなかったことは申し訳なく思っています。僕たちがハードルを上げている部分もありますが、それぐらい自信を持ってお届けるできるものになっていますので、『龍が如く』の新しい世界を楽しんでください。

名越 そうは言っても、体験版はあくまでテスト版です。体験版で驚いてもらいたいですけれども、製品版は体験版の完成度は、もっとよくなりますので、そういう部分も含めて期待していただきたいです。