新たな挑戦を詰め込んだシリーズ最新作

 バンダイナムコエンターテインメントは、2016年発売予定のプレイステーション4、プレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ ベルセリア』について、登場キャラクターやシステムなどの最新情報を公開した。

『テイルズ オブ ベルセリア』のテーマは“感情と理”――主人公や登場キャラクター、戦闘システムの最新情報が到着_07

 本作は『テイルズ オブ』シリーズのマザーシップタイトル最新作。いのまたむつみ氏、藤島康介氏、奥村大悟氏、岩本稔氏がキャラクターデザインとして参加し、アニメーションはおなじみのufotableが手掛ける。

 本作のテーマとなるのは、“感情と理(ことわり)”。シリーズ初の単独女性主人公・ベルベットを中心に、魅力的なキャラクターが壮大なストーリーを織りなしていく。

物語のテーマは“感情と理(ことわり)”

 強い感情を宿し、前へと突き進むベルベットと、感情を捨て、理(ことわり)を貫くことで世界に秩序をもたらさんとする者たちとの対立。そして誰もが抱く、感情と理性の葛藤が描かれる。

物語の舞台

ウェイストランドという世界――その中央に広がる大地がある。
遥か先の未来にて、グリンウッドと呼ばれる大陸だ。

物語の舞台は、海を越えてこの広大な大陸を統治する大国“ミッドガンド聖導王国”。
いくつかの大地と、無数の諸島からなり、それらは“領”と呼ばれる管轄区としてまとめられている。

同じ王国内でも、北方と南方では寒暖差が激しく、土地による気候差も大きい。
気候差は、文化体系にも影響しており、建物の様式や、人々の暮らしも領によってさまざま。
近年は世界的に寒冷化が進んでおり、とくに北方地域は積雪に埋まりつつあった。

ミッドガンド聖導王国では造船と航海の技術が発展しており、各地の交易も盛んに行われている。
海洋部は、海流や気象の変動が激しいため、交易船は特定の航路を使用するが、それらを狙う海賊も出没するという。

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ストーリー

これは伝承の始まり。
そして、遥か先の未来では忘れ去られた真実の物語――

業魔病と呼ばれる人を魔物へ変える奇病により、世界は混乱の時代を迎えていた。

ミッドガンド聖導王国の辺境の村に暮らすベルベットは、厳しい状況のなかでも家族と助けあい、あたたかな日々を送っていた。

しかし、緋色の月が昇る夜、彼女を取り巻くすべてのものが一変。
信頼していた人に裏切られ、愛する肉親を奪われただけでなく、謎の力に飲み込まれた彼女の左手は、魔物を喰らう力を持つ魔の手へと変貌を遂げた――

時は流れ、3年後。
救世主の登場によって、秩序ある世界を取り戻しつつある王国をひとりの女性が駆け抜ける――

彼女の名はベルベット・クラウ。その瞳には、彼女からすべてを奪った救世主への激情を宿していた――

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▲本作では、“羅針盤”、“櫛”、“リンゴ”が重要な鍵となり、物語やキャラクターに深く関わっていく。

主人公

◆ベルベット・クラウ(Velvet Crowe)/声:佐藤利奈さん

「あたしはあきらめない。何度だって、あいつらに喰らいついてやる」

キャラクターデザイン:いのまたむつみ氏
性別:女性
年齢:19歳
身長:170cm
武器:刺突刃
戦闘タイプ:刺突剣士
種族:業魔?

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かつては飾り気のない気さくな性格で、豊かな感性と家族への愛情をもつ少女だったが、3年前に起きたある事件をきっかけに一変。笑顔を浮かべることはほとんどなくなり、代わりに、怒りと憎しみという、冷たい感情を宿すようになる。
本来の優しさを抑え込み、図らずも冷たい激情を燃やすこととなった彼女は、やがて世界を大きく揺るがす存在となっていく。
包帯で覆われた左手は、事件の日に彼女を飲み込んだ謎の力によって、人外のものへと変貌。
この左手は、業魔同様、人間離れした力を発揮するが、どうやら通常の業魔とは異なる能力を持つようだ。

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キャラクター

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◆ライフィセット(Laphicet)/声:浅倉杏美さん

「だって、一人で苦しむのは辛いでしょ?」

キャラクターデザイン:岩本稔氏
性別:男性
年齢:10歳
身長:142cm
武器:紙葉(しよう)
戦闘タイプ:聖隷術士
種族:聖隷

生まれて以来、名前も与えられないまま術を使用する道具として使われてきた少年。
主の命令に従う以外の生きかたを知らず、無感情で自分の意見を持つこともなかった。
最初は意思を持たない振る舞いでベルベットをイラ立たせるが、旅を経ていろいろなことを学び、心と意志を成長させていく。
その存在は次第に、激情を宿して進み続けるベルベットの支えとなっていく。

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ロケーション

 雪が降り積もる街や常夏の島、紅葉、夕日など、これまでのシリーズに比べてシチュエーションの多様性がアップ。世界観に広がりが生まれ、冒険をするワクワク感が高まるようになっている。

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▲ミッドガンド聖導王国の領内にある、とある街。
▲“ミッドガンド聖導王国”の領内にある砂浜。
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▲通常の帆船とは違う特別な帆船。
▲“ミッドガンド聖導王国”の領内にある、とある地方の森。
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リニアモーションバトルシステムが進化

 本作では、従来のリニアモーションバトルシステム(LMBS)の魅力はそのままに、新たな要素を取り入れることで、さらに進化を遂げている。

(1)フリーランベースのキャラクター操作
(2)自由なカメラ操作が可能に
(3)攻撃を4つのボタンに割り振ることで、自由自在・臨機応変な攻撃連携が可能に

 フリーランによるキャラクター操作をベースとし、従来の左スティックと○もしくは×ボタンの組み合わせで術技が発動するスタイルから、○×△□の4つのボタンに術技をセットして敵と戦うスタイルに進化。これにより、左スティックは移動操作に集中することができ、攻撃はボタンにセットした術技の組み合わせることで、従来作同様、直感的に術技を連携させることが可能となる。

 また本作から、戦闘中のカメラ操作が自由に行えるように。自分のプレイやすいカメラにしたり、かっこいいアングルでプレイすることが可能となり、より自由度の高い戦闘が体感できる。

 このほか、戦闘の爽快感や歯ごたえを感じさせる新規要素も追加予定。続報をお楽しみに。

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▲ベルベットは、右手の刺突刃と足技を駆使して戦う前衛タイプ。
▲ライフィセットは、回復と攻撃系の聖隷術を使いこなす後衛タイプのキャラクター。接近戦では紙葉を使って戦う。