ついに物語の始まりが明らかに!

 2015年12月19日、20日に千葉県・幕張メッセで開催されている“ジャンプフェスタ2016”。スクウェア・エニックスブースでは、2016年1月28日発売予定の『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』の試遊版が出展。情報が明らかになるたびに期待値が増していく注目の“ブロックメイクRPG”をさっそくプレイしてきたので、インプレッションをお届けしよう。

  今回出展されたバージョンは、始まりの大地となる“メルキド”からスタートするのだが、いままで体験できたバージョンと異なるのは、なんと主人公の目覚めが描かれている部分を体験できた点だ。物語は、主人公が謎の精霊の声に導かれてメルキドに旅立つところから始まる。どうやら主人公は記憶を失くしているらしく、自分が何者かもわからない。しかし、謎の声は主人公を導き、ブロックを壊して素材を集め、素材からいろいろアイテムを作り、アイテムを使って建物を建てられる“ビルダー”としてのチカラを自覚させてくれるのだ。なぜ主人公は記憶を失くしているのか、ビルダーという能力を持っているのか……。このあたりも、物語に絡んでくるのかもしれない。

“ジャンプフェスタ2016”で『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』の試遊版をプレイ! これはワクワクが止まらない!!_01
“ジャンプフェスタ2016”で『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』の試遊版をプレイ! これはワクワクが止まらない!!_02

誰でも楽しめる『ドラゴンクエスト』らしさは健在

 さっそく向かった先は、メルキドの村。いままでのバージョンとは明らかに様子が違い、朽ち果てた建物の残骸が並んだ、より村らしい雰囲気になっている。そこに“希望のはた”を立てると、廃墟にあたたかいチカラが溢れ、ピリンという女の子が村にやってきてくれるのだ(いままでは最初から村にいた)。主人公のチカラを信じて、メルキド復活への思いを語ってくれる『ドラゴンクエスト』らしいキャラクターとなっていて、一気に没入感が上がる。
 彼女のために、廃屋をブロックで直し、部屋を構築していく。ブロックを2段以上積んだ囲みを作り、灯りと扉を設置することで、最低限の部屋が成立するというルールは変わっていない。ピリンからの頼みごとをこなしていくことで、ゲームシステムをわかりやすく理解できるようになっているのは、誰でも遊べる『ドラゴンクエスト』ならではの流れ。スライムを倒してたいまつの素材を集めること、果物を食べてお腹のピリンの設計図を見る限りだが、少し変化しており、どこに何を置けばいいのかがわかりやすくなって印象を受けた。灯りを置く部分が丸く表示されている、ドアを置く部分が見えやすいといった詳細な部分だが、細やかな調整が施されていることがわかる。
 
 ピリンから、メルキドを復活させるためにも仲間を集めたほうがいいとアドバイスを受け、クエストがスタート! さっそくフィールドに冒険へ出かけることに。
 クエストの目標となる場所は、オプションボタンを押せば鳥瞰視点のマップに表示されるだけでなく、画面に表示されたコンパスにも表示されるので迷うことはない。移動して周囲を観察した印象では、いままでのバージョンより起伏に富んだ地形やオブジェクトがあり、密度が増している感じ。草原地帯といえど、森や川、岩山で構成されたマップは雑然としたイメージはない。
 移動しているあいだに夜になり、寝ているスライムを横目に移動していたら、岩山近くでキメラに遭遇。気を抜いてHPを回復していなかったうえに、キメラが火の玉らしきものをを吐いてきた! あわてて逃亡したら、道の向こうにたいまつを発見した。どうやら廃屋のようで、わらのベッドもある。ここで睡眠をとって、HPを回復しよう……と思ったら、壁が壊れていて部屋として認識されていないことがわかった。しかも、壊れた壁を飛び越えて狭い屋内にキメラが入ってくるという。ここは落ち着いて対処するぞ……と思ったら、今度はひのきの棒が壊れるという。そう、武器にも耐久度があり、使うほど下がっていくことをすっかり忘れていたのだ。メルキドでふとい枝を集めて、ひのきの棒を作っていたので、事なきを得たが、ちょっとしたスリリングなシーンを楽しめたのは新鮮。本作はブロックメイクするだけでなく、アクションのあるRPGであることを改めて理解できた。

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心強い味方が住人に加わる!

 コンパスの示す方向に向かって行くと、土の塊の中から助けを求める声がする。ブロックを壊すと、なんと中からロロンドが出てきた! 彼はメルキドを復活させる主人公の願いに賛同し、村に行きたいと言ってくれた。とはいえ、少し離れた場所にあるため、彼を同行させて村に戻ることになる。ロロンドは主人公に着いてくるだけでなく、いっしょに戦ってくれる勇敢な男。しかも、彼が持つ“メルキド録”には復活につながる何かが書かれているというではないか! きっと彼が仲間になることで、メルキドはさらなる発展に向かうのだろう。
 村に戻る道中で、気になる看板を発見したのでチェックしてみると、そこにはある冒険家が残した“アレフガルド歴程”が書かれていた。りゅうおうの支配によって文明が衰退したアレフガルドは、文字すら失いつつある危険な状態のようだ。しかも、この歴程を冒険家は各地に残しているらしい。これを探すことも冒険の楽しみのひとつとなりそうだ! 新たな住人となったロロンドから“キメラのつばさ”の作成を依頼され、岩山でキメラを倒して素材を集めたところでタイムアップ。多くの謎を残したまま終了したが、ここから先の冒険は後の楽しみとしておこう。

底なしに楽しめる“ブロックメイクRPG”

 いままではゲームの一部を切り取った形のバージョンをプレイしていたが、今回の試遊版で物語の冒頭からクエストを流れで体験できただけあって、本作のRPG感をしっかりと楽しめた印象を受けた。すでに新たな大地も発表されており、それぞれが個性溢れるステージとなっていることもご存じの通り。おなじみの音楽が流れる中、ブロックを壊して集めていく爽快感、目標としていたものが完成したときの達成感は、まさに本作でしか味わえない体験だ。発売まであと2ヵ月となったいま、ワクワクは止まらないし、遊ぶ時間も心配になる。底なしに楽しめそうで、正直怖い。
 最後に。今回はプレイステーション4版だけでなく、初めてプレイステーション Vita版も体験できた。プレイステーション Vita版は画面の大きさで若干アイコンが小さく見えるものの、操作感もグラフィックも遜色なく楽しめることがわかった。自分の遊ぶスタイルに合わせて、好きなほうを選んでいいだろう。個人的には大画面で広大な世界を駆け巡りつつ、巨大な城を作ってみたいと、いまから考えている。

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