高評価を受けたインディーアドベンチャー『Gone Home』のプログラマーによる新プロジェクト
現在ロサンゼルスで開催中のゲーム賞“The Game Awards”。その前身であるVGX/Spike VGAの頃から、(時に賞そのものよりも)アワード中に発表されるタイトル群が注目を集めてきた。というわけで今年のアワードで発表されたタイトルのひとつ、Dim Bulb Gamesの『Where the Water tastes like Wine』を紹介しよう。本作のプラットフォームはPC/Mac。海外では2016年のリリースを予定している。
Dim Bulb Gamesは、インディースタジオFullbrightの元共同設立者でプログラマーのJohnnemann Nordhagen氏による新スタジオ。Fullbrightで誰もいなくなった実家を探索して家族に何が起こったのかを探っていくインディーアドベンチャーゲーム『Gone Home』に携わった後、サンフランシスコに移住して同氏が開発を進めてきたのが本作『Where the Water tastes like Wine』となる。
タイトルになっている「Where the Water tastes like Wine」という言葉自体は、グレイトフル・デッドの「Going Down The Road Feelin' Bad」をはじめ、さまざまなフォークソングに出てくる、広大な大地をひとりゆく放浪の旅のイメージと結びついた表現だ。
というわけで本作のテーマもまた、孤独に歩んでいく放浪の旅。プレイヤーは旅人となって、まだフロンティアスピリットの香りが残るアメリカの果てしなき大地を放浪し、ほうぼうでさまざまな人々に出会ってゆく。
ゲームは3Dで表現されるマップ上の移動パートと、各地での2Dのアドベンチャーパートのミックスで構成されており、どちらもグラフィックはトレイラーに出てきたようなラフな絵画調のテイスト。ゆらめく焚き火の元で静かに語られる伝承のような、時に印象的だったり超現実的だったりする旅の魔法が表現されている。