有名プレイヤーたちが集ったプレミアム体験会

 2015年11月22日、ネクソンがサービス予定のPC用格闘シューター『Devil's Third Online』のプレミアム先行体験会が開催された。会場は東京・秋葉原のアイ・カフェ AKIBAPLACE。

 この先行体験会には、FPS、TPS、MOBAタイトルで活躍する国内の有名プレイヤーやゲーム実況者が多数参加。2015年11月27日から開始予定のクローズドβテストに先駆け、フリープレイや対戦会を楽しんだ。本記事では、その模様をお届けする。

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▲会場には多くの有名プレイヤーの姿が!
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▲ゲーム解説を務めたのは『Devil's Third Online』の運営を担当するネクソンの加藤友秀氏(左)。右はゲーム大会実況などでおなじみのyukishiro氏。

 『Devil's Third Online』はジャンルを“格闘シューター”と銘打っており、TPS(FPS)と3Dアクションを融合させたプレイ感が特徴だ。ダッシュからスライディングをして低い体勢で銃撃したり、壁をよじ登って建物の屋上から敵を強襲したりと、多彩なアクションが用意されている。

 なかでも注目したいのが、ナイフやハンマーといった近接武器での格闘アクション。通常攻撃だけでなく、狙いをつけて敵に飛びかかる“エイムロック”や、武器を敵に投げつける“メレーショット”など、多彩なアクションが用意されている。

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▲キャラクター作成時に性別や外見を選択可能。装備に関しては、プレイで溜まるポイントを使って武器をレンタルするシステムが採用されている。課金ポイントを消費して購入するアイテムも見られたが、基本的な性能は変わらないようだ。
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▲通常時はTPS視点でゲームが展開し、銃で狙いをつける際はFPS視点に切り替わる。カメラ操作の感度は、TPS視点とFPS視点それぞれ別々に設定可能。

 実際で試遊してみて、キャラクターの動きのなめらかさや爽快感に驚かされた。アクションの種類が多いだけに、ふだんからFPSをプレイしている人は戸惑うかもしれないが、操作が手に馴染めばフィールドを自在に移動できるようになる。これがとても気持ちいい。

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▲アサルトライフルやサブマシンガン、ライトマシンガン、スナイパーライフル、ショットガンなどの武器を装備可能だ。それぞれの武器の特徴は従来のFPSタイトルから踏襲されているイメージ。ほかに、携行用の対戦車兵器なども確認できた。
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▲豪快なアクションが見ものの近接攻撃は、操作していて非常に気持ちいい! 格闘だけで敵を倒すのは難しいので、間合いの見極めが本作のポイントになりそうだ。
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▲近接武器を投げつけて攻撃することも可能だが、拾うまで素手の状態になる。リスクの伴う攻撃手段だが、攻撃力はかなり高い。

 また、敵を倒して溜めるゲージがいっぱいになると使える超必殺技的な武器“エックスギア”も装備可能。ロケットランチャーやミニガン(携行用のバルカン砲)など、いずれもかなり強力なので、装備した際は慎重かつ大胆に立ち回りたいところである。

怒号が飛び交うほど盛り上がった対戦会

 フリープレイの後は対戦会を実施。「店内には一般のお客様もいらっしゃいますので、なるべく騒ぎすぎないように」とイベント開始時に伝えられていたものの、試合が始まるとそうも言ってはいられない。さまざまなタイトルで屈指の実力を誇るプレイヤーが集結しているということもあり、ハイレベルな対戦が多く見受けられた。

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▲笑いあり、怒号ありの大盛り上がりの体験会だったが、さすがは有名プレイヤー。いざ接戦状態になると、みんな目が真剣そのもの。

◆対戦会で使用されたゲームルール

【チームデスマッチ】
ふたつのチームに分かれてバトル。敵を倒すとチームにポイントが加算され、先に規定ポイントに達したチームが勝利するというオーソドックスなルール。

【クロスファイト】
銃や手榴弾は一切使用不可で、近接武器のみで戦う。そのほかの基本ルールはチームデスマッチと同じで、ポイントを多く稼いだチームが勝利。

【カーニバル】
フルーツを使った玉入れ合戦。フィールドにランダムで出現する八百屋さんから果物や野菜を入手し、巨大なミキサーに投げ入れればポイントを獲得できる。より多くのポイントを稼いだチームが勝利。

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▲クロスファイトでは「世界一を目指す前におれを倒してみろ!」、「まだまだー!」などと怒号が飛び交い、会場内も乱戦状態だった。団体行動が強いということが判明し、軍隊のように群れをなして敵を蹴散らす様子も見受けられた。かなりカオスなバトルが楽しめるルール。
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▲カーニバルは、フルーツを獲得してミキサーに投げ入れるのだが、射撃で阻止可能。八百屋やミキサーの出現位置はランダムのようなので、運も重要な要素となる。狙いを定めて投げ入れるの、けっこう難しいんですよ、本当に……。

 最後に、自分以外は全員敵の“バトルロイヤル”にて、先行体験会でのNo.1を決める大会が行われた。参加者が30数名ということもあり、対戦は2戦に分けて行われ、それぞれの優勝者を決めるという形で進行。数時間の試遊後の対戦会であったが、やはり有名プレイヤーの集い。第1、第2試合とも熱い接戦がくり広げられた。

 試合後の勝利者インタビューで、第1試合の優勝者のrelg選手は「ミニマップの赤い点(敵の位置)に注目するのが重要。あとは体力が自然回復するので、無理に撃ち合うのはやめて、体力が回復するまで待つのも大事だと感じた」とコメント。走ったり射撃したりして音を立てると、ミニマップを通じて自分の位置がばれるので、サプレッサー(消音装置)を活用するのも重要とのこと。

 第2試合の優勝者のZerost選手は「銃を構えて撃つことで安定して弾が飛ぶから、その状態で頭を狙うのがコツ」とコメントした。さすがは実力派プレイヤー。吸収力が高い。

 対戦会がひと段落すると、参加者による質疑応答タイムが設けられた。以下に、質問と加藤氏(文中では敬称略)の回答を掲載する。

――大会などは予定されていますか?
加藤 まだ確定はしていませんが、大会は実施したいと考えています。アップデートを順次行い、環境が整ってから企画を進めていこうかと。

――エックスギアのゴーレムチェーンソーで、グルグル回って突進してこられるとどうしようもないんですけど、どうすればいいですか?
加藤 無理に戦おうとするとやられてしまうので、逃げるほうがいいかもしれません。防御力も上がっているので、相手にしないのがいちばんだと思います。

――近接攻撃をマウスのクリックで出したいのですが(デフォルトではFが通常攻撃、Vが強攻撃)。
加藤 オプション設定から操作タイプを変更すれば可能です。

――アサルトライフル装備時とスナイパーライフル装備時の感度を別々に設定することはできないんでしょうか?
加藤 現状ではできません。ですが、要望をいただいたということで、ちょっと検討してみます。

――課金しないと手に入らない武器もありますか?
加藤 現段階では多少ありますが、性能差はないようにしようと思っています。

イベント終了後に参加者に感想を聞いてみた

 イベント終了後、席が近かったYamatoN選手、Saih4tE選手、RobiN選手、さらに彼らがメインでプレイしているゲームつながりのmoru選手に感想を伺ってみた(文中では敬称略)。

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▲突然のインタビューに快く応じてくれた参加者の方々。左からmoru選手、Saih4tE選手、RobiN選手、YamatoN選手。

――本作を触った感想を教えてください!

YamatoN FPSにアクションゲームの要素が加わっていて、エイミングだけじゃなくてキーボードさばきなどのテクニックが重要になりそうだと感じました。競技的にもかなり楽しめそうなので、大会にも期待できそうですね。

RobiN 僕はTPS作品にあまり触れたことがないんです。TPSとFPSの視点の切り分けやアクションの距離感をつかむが難しかったのですが、やり込んで距離感をしっかり把握できたらおもしろそうだなと感じました。とにかくやり込み要素が強いゲームだと思いますね。ぜひ正式サービス後にもプレイしてみたいです。アクション性が強いので、配信などにも向いているんじゃないでしょうか。

Saih4tE 近接攻撃があるぶん、一般的なFPSよりキー操作が多いですね。最初はなかなか格闘攻撃がうまく出せなかったので、慣れるまで練習が必要だなと感じました。ただ、爽快感をすごく感じられて、もうちょっとやり込めばいろいろな使いかたが発見できそうなので、やればやるほど味が出るという印象です。

moru エイミングはもちろん必要な技術だとは思いますけど、コマンド入力がうまい人が上に行きそうなゲームですね。近接武器を投げるときに、ジャンプを一瞬だけ入れるとモーションがキャンセルされたり、格闘ゲームのような小技も用意されているみたいですし。

――数時間の試遊だけでこういうことを聞くのも何ですが、上達のコツはありそうですか?

RobiN 銃だけにこだわらないで、近接武器をうまく使うことが重要になりそうですね。強かったプレイヤーは、距離が近いと判断したらすぐに格闘武器に切り替えていたので、判断の早さがポイントなんだと思います。

YamatoN まずは操作をすべて把握することが大事です。キー操作にムラが出ないように、いいキーボードを使うのもいいと思いますよ。

moru とりあえず、「ゴーレムからは逃げろ!」ですかね(笑)。本当に硬いんで。

Saih4te あとはダッシュをあまり使わないことも重要かもしれません。足音を立てるとミニマップで敵に位置をバラしてしまうので、しゃがんだりして移動したほうがよさそうです。

――ほかの参加者の方々のプレイも見ましたが、こまめにマップを見ている人が多い印象を受けました。

YamatoN ミニマップに赤点が映るパターンが多いので、ほかのゲームよりもマップを見る比重が高いかもしれません。マウスさばきなどの操作が苦手でも、マップ確認でカバーできるんじゃないかなと思います。

――マップが広いから、つい走っちゃうんですよね。縦にも広くて高低差が激しいマップが多いようですが、どう感じました?

YamatoN FPSだとジャンプで段差を乗り越えるくらいで、縦の移動を意識することが少ないので、アクション要素がすごく斬新でした。壁を登っているときは無防備になので、上から敵を狙う場合も慎重さが必要だと思います。

 ふだんからFPSをプレイしている方々だったため、本作の高いアクション性にいたく関心していた様子。従来のFPS作品では味わえない衝撃のアクションが『Devil's Third Online』では体験可能。11月27日からはクローズドβテストも開始されるので、ぜひそちらにも注目したい。

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▲体験会には実況者のドグマ風見氏も参加し、自身のコミュニティで配信を実施。近くにいたSaih4tE選手などをゲストとして呼び込み、その実力に驚いていた。