すべての非リアに捧げる、新感覚ADV
2015年11月26日(木)にマーベラスより発売を予定しているプレイステーション Vita用ソフト『ネットハイ』。ここでは一足先に体験版をプレイしたゲームライターT田のプレイリポートをお届け!
ネットハイとは?
『ネットハイ』は、地位も名誉も独占し、迷惑行為と事実隠蔽をくり返すリア充の嘘を暴いていくアドベンチャーゲーム。(公式サイトより)
……いきなりアクセル全開のゲーム解説となっていますが、公式のジャンルは“怒りの炎でリア充の嘘を暴く痛快アドベンチャー”。古今東西ありとあらゆるゲームジャンルを筆者は遊んできたと自負しておりますが、ここまで難解なジャンルは筆者も初めてです。とにもかくにも掴みOK(?)ということで、ここからは筆者が実際にプレイして感じたありのままの感想を伝えていきます。
思わずニヤリとしてしまう豊富なネタの数々
本作を始める前に手に入れた情報は、アドベンチャーゲームということ程度しか無かった筆者ですが、習うより慣れろの精神で体験版をスタート。すると開幕いきなりの二択による診断が始まります。ステータスなどが影響するRPGやシミュレーションゲームでは珍しくないパターンですが、アドベンチャーゲームでは珍しいなと思いつつも答えていくと筆者は“ゴミ以下のド底辺”と診断されました。
公式サイトを見たときから薄々と感じていましたが、このゲームをいままでにやったことのあるゲームには分類されないなとこのあたりで強く感じてきました。ちなみに先ほどの診断はほかにも“驚愕の結果”があったりするので、プレイする方はいろいろと試してみてもいいかもしれません。
診断後は主人公である俺氏などの人物紹介や、『ネットハイ』の世界観の解説などが行われるわけですが、会話の要所になにやら筆者には馴染みの深い単語やネタ(スラング)が混じってきます。このあたりでなんとなくのゲームの方向性が見えてきたりしました。
本作の舞台は、一部のいわゆるリア充が富も“フォロワー”(この世界ではツイイッターのフォロワーがそのまま戦闘力のようなものとして換算される)も独占する超格差社会となってしまった近未来の日本。街ではこの時代の“力”であるフォロワーを奪うべく討論バトルがそこかしこで行われており、まさに暗黒とも言える時代となっている。
要するに、リア充でツイイッターのフォロワー数が多い人が正義ってことですね。最初の診断の結果、筆者のフォロワー数は4だったんで、地球に襲来したラディッ○さんが最初に目撃した地球人くらいの戦闘力ってことですね。ちなみに本作の最強のリア充こと“KING様”のフォロワー数は53億です。どこぞの惑星の売買を生業にしている宇宙人の1万倍くらい強そうです。
体験版の流れとしては、世界観の解説→調査パート→爆発炎上バトルとなっており、続いて調査パートに移ります。そもそも何を調査すんの? って話になりますが、一話では“いろいろあって”、Mr.エリートなる人物と爆発炎上バトルをすることになります。つまりそのバトルで自分にとって有利になる相手の落ち度を探すわけです。
この調査パートと爆発炎上バトルではさまざまなゲーム的要素が出てくるんですが、そのたびに親切なマスコット、リア次とヒリ也のチュートリアルで分かりやすく解説してくれます。しかしこのマスコット完全に国民的マスコットの緑と赤のアレなんですが大丈夫なんですかね? 公式サイトを見ても分かりますが、声優も完全に一致ですぞ。
クライマックスの爆発炎上バトルは、調査パートで手に入れたネタをニヨニヨ生放送の討論番組で暴露し煽り、炎上させ、相手を口論で言い負かし、化けの皮を剥ぐといったものとなっているのですが、これがなかなかに爽快な仕上がりとなっています。今まで散々煽られ続けて溜まったフラストレーションが一気に解放されますね。煽られた分、“倍返し”でお返ししてやりましょう。
体験版ではリア充を爆発させ真実の姿を暴いていく醍醐味を十分に味わうことが出来ます。一流を自称するMr.エリートの化けの皮が剥がれていく様子は爽快です。体験版をプレイしての感想としては、とにかく新しい刺激が多すぎるといった部分に集約されます。散りばめられたネタや演出はもちろんのこと、それ以上に根幹となる話の展開や結末が今までにないストーリーなのでとても気になりますね。
また、本作は『ネットハイ』(ネット廃)のタイトル通り、インターネット文化やオタク文化に精通したプレイヤーほど楽しめるといった点は間違いないのですが、逆にあまり詳しくない方も本作を遊んでみて、文化を逆輸入し、ネットの荒波に揉まれてみるのも一興ではないでしょうか。ぜひ気になった方は今後配信される体験版をプレイして今までに無いゲーム体験をしてみてください。それでは最後は体験版でもっともかわいいシルちゃんのベストショットでお別れしましょう。
ネットハイ
メーカー | マーベラス |
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対応機種 | PSVPlayStation Vita |
発売日 | 2015年11月26日 |
価格 | パッケージ版:5980円[税抜]、ダウンロード版:4980円[税抜] |
ジャンル | 怒りの炎でリア充の嘘を暴く痛快アドベンチャー |
備考 | 非リアプロデューサー:田中 幸一、キャラクターデザイン:杉 浩太郎、シナリオ:StoryWorks、開発:グルーブボックスジャパン、サウンド:若林タカツグ CERO:C(15才以上対象) |