ゲームオンが森林再生をサポート

 ゲームオンが運営する『ArcheAge』は、戦闘だけでなくプレイヤーの自由な“生活”にも力を入れているMMORPGだ。プレイヤーが木々を育て、伐採して家や船を作るなど、ゲーム内で“木材”が重要な要素となっている。ゲームオンでは、そんな木や森への恩返しの意味も込め、2015年11月7日に、ユーザーが参加する森林づくり体験イベントを開催。その模様をリポートしよう。

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▲集合場所の小田原駅から、マイクロバスに乗り込んでいざ出発。

 この“「ArcheAgeの森プロジェクト」森林づくり体験イベント”は、プレイヤーがゲームを飛び出し、リアルの世界で森林環境の保護に取り組むボランティア体験をするという企画だ。開催場所は神奈川県足柄市にある森林の、塚原ボランティアフィールド。イベント当日、集合場所の小田原駅に集まった参加者は、さっそくマイクロバスで現地へと移動した。

 バスでおよそ40分かけて、目的地の塚原ボランティアフィールドに到着。この森には多くの企業が、森林再生パートナーとして協力し、その証に看板を掲げている。このほどゲームオンもそのパートナーになったということで、森には“ArcheAgeの森”と銘打たれた看板を設置。森林づくりイベントは、その看板の除幕式からスタートとなった。

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▲到着したのは、大自然が広がる山奥。
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▲イベント場所は、東京ドーム5個ぶん以上の広大なフィールドだ。
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▲バスを降り、さらに山道を登る。途中には、パートナー企業各社の看板が。
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▲冒頭の挨拶を述べた、神奈川県 環境農政局の鈴木氏。

 除幕式ではまず、神奈川県 環境農政局 水・緑部 水源環境保全課 水源の森林推進グループ グループリーダーの鈴木智氏が挨拶し、神奈川県の森林保護への取り組みや、塚原ボランティアフィールドの活動などを説明。その後、『ArcheAge』運営プロデューサーの石元一輝氏らスタッフにより幕が外され、看板が無事にお披露目された。

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▲スタッフがビニールの幕を取り除くと、真新しい看板が登場。
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▲看板を前に、参加したプレイヤーが記念のフォトセッション。

リアルの森で伐採を体験

 続いては、いよいよイベントの本番となる、森林での体験作業にチャレンジ。ここではまず、アドバイスしていただくインストラクターの方々が紹介されたのち、班分けが行われて、以降はインストラクター+参加者数名からなる各班による行動に。各自がヘルメット、ゴーグルなどを装備し、山中へと向かった。

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▲作業を指導してくれたインストラクターの方々。
▲必要なアイテムを装備して、いよいよ体験作業へ。

 今回行う作業は、木の伐採。具体的には、そのエリアで不要な木を切り倒し、処理を行うという作業だ。ちなみにその工程は以下のとおり。【1】目的となる木の上部にロープを結んで倒す方向を決める、【2】倒す方向の根元に、くさび形の切込を入れる、【3】倒す方向側の、くさびの反対の場所を切る、【4】ある程度切れたら、ロープを引いて倒す、【5】枝葉を切り落とし、本体の木も2メートル間隔で切断。これで1本の伐採が完了となる。

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▲ロープを掛けて下準備したうえで、根元を切断。
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▲切り倒したあとは、枝葉などを処理して終了だ。

 体験イベントではそうした一連の伐採作業を、各班ごとにわかれて実施。ふだんはなかなか体験できない、リアルな世界での森林作業に、不慣れななかにも楽しそうな表情を見せる参加者が多く見受けられた。イベントはスムーズに進行し、作業は1時間ほどで終了となった。 

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▲グループごとに別れ、あちこちで伐採作業が展開された。
▲作業終了後は、しっかりと道具を掃除してメンテナンス。

後半は懇親会でコミュニケーション

 森林づくりはこれで無事に終了となったが、じつはこの日のイベントは2部構成。参加者一同はマイクロバスで再び小田原駅へと戻り、続いては駅周辺の飲食店でのプレイヤー懇親会が開かれた。
 会場には石元プロデューサーほか、運営スタッフも同席。参加者どうしが交流を深める場となったのはもちろん、プレイヤーが直接、運営スタッフと意見を交わすこともでき、なにより午後2時ごろという時間帯にかかわらずアルコールOKという宴会状態で、懇親会は大盛況。2時間ほど大いに飲み、食い、語らいがあり、イベントは無事に終了となった。

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▲盛り上がった懇親会。乾杯の音頭をとるのは石本プロデューサーだ。

 プレイヤー対象のオフラインイベントは数あれど、森で木を切る、その後に昼過ぎから宴会、そして新情報などはなにもナシということで、かなりユニークな部類とも言えそうな今回のイベント。しかし参加者の目線では、自然の森林も満喫できたし、おいしい料理とお酒も味わえたし、スタッフとも親密に会話できたりと、フレンドリーで満足度の高いイベントだったのでは……? 第2回の実施にも、大いに期待したいところだ。