自然の世界が大好きな人に

 昨年のgamescom(ドイツ・ケルン)で発表され、2015年10月27日(現地時間)、フランス・パリで開催されたPlayStation Media PreviewにてプレイデモがされたWild Sheepスタジオの『WiLD』。

 PlayStation Media Previewでのデモでは、太古の大自然の中で生きるシャーマンが蛇に噛まれた仲間を助けるために、クマや鷲、ウサギなどの動物の力を借りて、蛇の女神(?)に会いに行くという流れが紹介された。ここでは、その一連の流れをより詳しく解説するセッションが行われたので、その内容を紹介しよう。

『WiLD』は自然を理解し、動物から力を借りながら生きる術を見つけてサバイバルしていくゲーム【PGW2015】_02
『WiLD』は自然を理解し、動物から力を借りながら生きる術を見つけてサバイバルしていくゲーム【PGW2015】_05

 解説してくれたのは本作のクリエイティブディレクターを務めるMichel Ancel氏(Wild Sheepスタジオ)。

 本作のテーマのひとつはサバイバルであり、ゲーム開始時点では無防備な子どもの状態でスタートし、そこから自然を理解し、そこからシャーマンの能力も活用しながら生き残る術を学び、成長しなければならないという。成長するには時間の経過が必要(時間が経過するということは、生存できているということ)。生き残るには、食べ物も必要だ。食料をどう調達するかは、今後の機会に紹介するとのこと。

 生き残るために重要になってくるのがシャーマンの能力。本作では、登場するどんな動物にもなることができるという。「木の上に住む鳥、水棲動物、二足歩行動物、四つ足動物、そしてカエルなどの小生物になることも可能です。カエルになると周囲3メートルくらいしか見えず、まわりがぼやけているので危険は伴います。ただ、毒を持ったカエルもいます。ある動物を捕獲したければ、毒を持ったカエルをエサに捕まえる、という手段もあります」(Ancel氏)

 また、今回のクマのように、子どものころから仲よく過ごしていれば、その動物を飼い慣らすこともできる。「飼い慣らすには、現実世界と同じようにいろいろなやりかたがあると思います。プレイヤーの子ども時代から動物の子どもにエサを与えて成長させる。たとえば、蜂の巣が取れれば蜂蜜を使ってクマを飼いならすことができるでしょう。プロセスはプレイヤー次第です」(Ancel氏)。ただ、子どものときは、小動物のほうがコントロールしやすい、といった説明がAncel氏からあったので、体が大きく利口な動物を手なづけるには、それなりの熟練度が必要なようだ。

『WiLD』は自然を理解し、動物から力を借りながら生きる術を見つけてサバイバルしていくゲーム【PGW2015】_01

 デモの冒頭では、成人したプレイヤーキャラが、クマを呼び寄せ背中に乗ってある場所まで移動すると、遠くの場所で危険なハンター集団が踊りを踊っている。今回のミッションでは、その集団の先に目的の場所があるようだ。ここでシャーマンの能力を使って、近くにいたウサギに憑依し、集団を偵察。その後はカラスになり、カラスの大群を使って、ハンター集団を撃退して目的を果たす、といった流れが紹介されていた。群れを成す動物のリーダーになれば、その群れをコントロールすることが可能だという。

 まだまだ謎の多い本作。オンライン要素もあり、あの動物はAIではなく人間が操作していた、ということもありうるとのこと。もちろんオンラインをオフにしてソロでプレイすることも可能とのこと。「自然や野生動物、動物の行動を愛する人たちのためのゲーム」(Ancel氏)のさらなる情報に期待!

『WiLD』は自然を理解し、動物から力を借りながら生きる術を見つけてサバイバルしていくゲーム【PGW2015】_06
『WiLD』は自然を理解し、動物から力を借りながら生きる術を見つけてサバイバルしていくゲーム【PGW2015】_03
『WiLD』は自然を理解し、動物から力を借りながら生きる術を見つけてサバイバルしていくゲーム【PGW2015】_04
『WiLD』は自然を理解し、動物から力を借りながら生きる術を見つけてサバイバルしていくゲーム【PGW2015】_07