『DREAMS』は「説明しづらい」ゲーム?
現地時間2015年10月28日から11月1日まで、フランスのパリで開催されるゲームイベントParis Games Week 2015。本イベントに先駆けて、10月27日には、ソニー・コンピュータエンタテインメントヨーロッパ(SCEE)が発表会“PlayStation Media Preview”を開催。発表会後には、各SCEタイトルの開発者が登壇してのパネルディスカッションが行われた。本記事では、PS4用ソフト『DREAMS』のパネルディスカッションをリポートする。
PS4向けに開発中の『DREAMS』は、『リトルビッグプラネット』シリーズなどを手掛けるMedia Moleculeの最新作。まさに夢の中を冒険するかのようなタイトルで、抜群の自由度が特色だ。その自由度はと言うと、「“これはできる?”と聞かれたらすべて“Yes!”と答えられる」ほど。キャラクターもワールドも、何もないところからプレイヤーが自由に生み出せるというのだ。今回のパネルディスカッションでは、キャラクターメイクのデモプレイとともに、開発者が魅力を解説。開発陣をして「説明しづらい」と言わしめる本作の一端が明らかになった。
発表会でお披露目されたティザー映像に登場する、パンダの女の子“フランシス”。映像では彼女がさまざまな不思議な世界を渡り歩いて冒険する(まさに私たちが見る“夢”のように!)様子が描かれていた。本作ではフランシスが主人公となるようだが、プレイヤーがみずからが主人公のキャラクターを生み出すこともできる。『DREAMS』のキャラメイクが従来のものと異なるのは、もちろんその自由度の高さ。最初のボディはデッサン人形のようだが、プレイヤーはこれを彫刻したり、装飾を施すなどして、自分だけのキャラクターを作ることができる。作ったキャラクターは、コントローラーやジャイロに反応したり、タッチパッドで表情が変わったりと、ユニークでインタラクション性の高いアクションも魅力のひとつだ。
本作で作り上げたキャラクターなどはシェアが可能。今回はデモプレイのためいちからのキャラメイクが披露されたが、ほかのプレイヤーが作成したものをミックスしたり、複数のプレイヤーでコラボして作り上げることもできる模様。プレイしながらクリエイトし、それをコミュニティと共有する……これが『DREAMS』の大きなテーマ(もちろんデフォルトのキャラクターやストーリーでも楽しめる)。キャラクターのみならず、ストーリーからアニメーション、効果音や音楽も作れるというから驚きだ。
その自由度の高さゆえ、開発陣ですらも「理論的にはわかっているが、実際にどのようになっていくのはわからない」と語る『DREAMS』。プレイヤーやコミュニティによって成長していくタイトルだけに、早くも発売後の展開を楽しみにしたい(発売時期は未定)。