アルスラーンやダリューンが一騎当千の活躍!
2015年10月1日にプレイステーション4とプレイステーション3で発売された『アルスラーン戦記×無双』。大人気テレビアニメ『アルスラーン戦記』と、コーエーテクモゲームスの『無双』シリーズがタッグを組んだアクションゲームだ。今回は、記事担当ライター・半蔵門アラタが本作の魅力をお届けする。
止めどきがわからない! 作り込まれたストーリーモード
ストーリーモードの没入度の高さには、とても驚かされる。ムービーシーンでは、アニメ版のカットを使いながらストーリーが展開。キャラクターたちの掛け合いを集中して見ていると、不意に3Dモデリングへとキャラクターが変化し、流れるように戦闘が始まる。さらに、戦いに勝利した後もリザルト画面がなく、またムービーシーンへとすぐさま突入。こうした作りのおかげで、物語への没入感は非常に高い。ゲーム的な区切りもないため、完全に止めどきを見失い、気づけばストーリーの折り返しまでぶっ続けでプレイしていた。筆者がそこまでのめり込むほどストーリー自体もおもしろく、ステージ数のボリュームもかなりあって、遊びごたえも十分。テレビアニメでは描かれなかった、ゲームでしか味わえない戦いを楽しめる外伝シナリオも用意されており、これは、『アルスラーン戦記』のディープなファンの方にはうれしい要素だろう。
特徴が動きに色濃く反映されたキャラクターたち!
戦闘パートでは、アルスラーンを始めとしたキャラクターたちを操作しながらゲームを進めていく。ステージによっては途中で操作キャラクターが切り換わる場面もあり、さまざまなキャラクターの視点から戦いを追体験できる。
キャラクターの操作まわりは従来の『無双』シリーズと同様で、通常攻撃やチャージ攻撃を駆使して敵を倒し、要所で必殺技をくり出す、という構造。キャラクターごとの固有技も用意されており、たとえばナルサスなら色とりどりの絵の具を撒いて攻撃したり、ファランギースなら肩越しの視点で強力な矢を狙い撃ちできるなど、キャラクターごとの個性が出ていてとても楽しい。
個人的には、ダリューンの強さが再現されていることに感動。大勢の敵兵を一度になぎ倒すそのさまは、爽快の一語に尽きる。原作では“戦士の中の戦士”と呼ばれるほど強いダリューンだが、ゲームとしてのバランスを保ったうえで、その一騎当千ぶりを表現した開発陣には脱帽だ。
突撃!(ヤシャスィーン!)と叫びたくなるマルダーンラッシュ
本作の目玉システムは、何と言ってもマルダーンラッシュだろう。戦場に現れるヒートエリアの中でR2ボタンを押すだけの簡単な操作で、軍団を率いて戦う爽快アクションを堪能できる。何百人もの味方とともに突撃するのは本作ならでは楽しさで、思わず笑ってしまうほど。また、コンボを繋げると伸びていくCHAIN数も、マルダーンラッシュを使えば30000、40000とぐんぐん数値が伸びていくのが気持ちよく、ヒートエリアに入ると「よっしゃあ!」と気合が入ってしまうほどハマってしまった。
集め出したらキリがないスキルカード収集要素
やりこみ要素として用意されているのが、キャラクターにセットすることでさまざまな効果を付加させるられるスキルカード。アニメのワンシーンが描かれたカードは種類も膨大で、同じカードでもレア度が4種類(Cランク~Sランクまで)用意されている。さらに、ステージごとに一定の条件をクリアーすると手に入る“限定スキルカード”もあり、集め甲斐は抜群だ。不要なカードを掛け合わせて高レアリティのカードを生み出す“錬成”もコレクター魂をそそる。
本作は、『アルスラーン戦記』のファンはもちろん、『無双』シリーズのファンやアクションゲームが好きな人にもおすすめできる作品だ。体験版も配信されているので、気になった方は、まず体験版をプレイしてみてほしい。
(C)2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS (C)2015 コーエーテクモゲームス ※画面はプレイステーション4版のものです。