日本でも10月29日に発売予定のXbox One用FPS『Halo 5: The Guardians』。その発売を控え、サンフランシスコで今月中旬にプレス向け体験会が開催された。本稿ではその中からキャンペーンモードの内容をお届けする(マルチプレイについても遊んできたが、こちらは後日解禁)。

ふたつのチームの視点から描かれる物語。Co-opにもフル対応

 今回の体験会では、“Blue Team”と“Enemy Lines”という二種類のミッションをプレイすることができた。前者はマスターチーフことJohn-117とスパルタンII ブルーチーム、そして後者はそのマスターチーフを追うジェイムソン・ロックとファイアチーム・オシリスが主人公となっており、追う者と追われる者の両サイドから物語を描いていく。

 どちらのミッションも最大4人のオンラインCo-op(協力プレイ)対応で、自由なタイミングで参加/離脱が可能。Co-opセッションに参加するプレイヤーは、ブルーチームやオシリスの隊員を選択して加わる形になる。

『Halo 5: Guardians』キャンペーンプレビュー ふたつのミッションのリポートをプレイ動画とともにお届け。新アクションが気持ちいい!_06
▲例えばブルーチームのミッションでは、協力プレイヤーはマスターチーフ以外の隊員、Linda-058や、Kelly-087、Frederic-104としてプレイすることになる。

 一方でもちろん従来通りソロプレイで遊ぶこともでき、十字キーの上を押すことでAI操作の隊員に「ここ(注視点)に進め」、「(今見ている)この敵を攻撃しろ」と指示を出すことが可能。特に優先して倒したい敵がいる時や、堅い敵の背後を取るまで注意を惹きつけておいて欲しい時などに役立つ。
 また、ダウン時に救援を呼んで回復してもらうこともできるので、強力な攻撃や落下などで一気に復活不能な状態にならない限りは作戦を続行可能。どんな感じに指示を出すのかは、公式が公開している“Swords of Sanghelios”の動画がわかりやすい。

マルチに出てきた新アクションはキャンペーンでも健在

 マルチプレイ対戦のアリーナモードを先行して発表し、ベータテストを実施した本作。スラスター噴射による回避やホバリング、ショルダーアタック、スライディング、ジャンプからのグラウンドパウンド(急降下攻撃)など、攻防に新たなアクションをフィーチャーした高機動な設計が話題となった。

 もちろんキャンペーンモードでもこれらのアクションは使用可能で、スラスタージャンプを駆使して高所にポジションを取ったりもできるし、ショルダーアタックで壁を崩して裏道に入るといった、ちょっとした戦術上の分岐があることも(裏から急襲できるとか、便利な武器が置いてあるとか)。

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▲本作ではジャンプからホバリングして撃ったり、パウンド攻撃に移ることもできるので、高い位置にポジションを取るのがオススメ。

チーフとブルーチームによるミッション"Blue Team”

 まず最初にプレイしたミッション“Blue Team”は、マスターチーフがブルーチームに合流し、失われたONIの調査開発船UNSC Argent Moonを探索するというミッション。入り込んでいるコヴナントを排除しながら、Argent Moonの中へと進んでいく。
 基本的には施設内での戦闘が続くのだが、途中思わぬサプライズもありつつ(何があるかは秘密)、ビークル(乗り物)に乗っての宇宙戦闘などもフィーチャー。序盤からバラエティ豊かなミッションが楽しめる。

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▲シールド削られてちょっとヤバい状態。しかしダウンしても仲間が助けて回復してくれる。

 また本作がマスターチーフとロックを中心に置きつつも、基本的にふたつのチームの物語であるというのは大きい。オープニングのシネマティックカットシーンなどでも4人揃って描かれるし、戦闘でも仲間に指示を出したり、ダウン時に回復してもらったりと、ソロプレイでも仲間の恩恵を受けられる。

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▲守りが堅い敵(ハンター)は、正面から戦うと面倒。そんな時にソロプレイでも優先目標として指示を出すことで、自分は逆サイドから挟撃するといったことができる。

 ちなみに、恥ずかしながらマルチプレイβテスト以降はしばらくシリーズを触っていなかったのだが、プレイし始めてすぐに操作に慣れることができたのはさすがHalo。コントローラーでのFPSとしての手触りの良さは健在で、前後左右にブーストできるスラスター技も、緊急回避に、追撃中のあと一歩にと、思ったように使いこなせる。

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▲スラスター噴射での横スライドが気持ち良すぎ。

ロックとファイアチーム・オシリスによる"Enemy Line”

 そしてもうひとつの“Enemy Lines”では、ジェイムソン・ロックとファイアチーム・オシリスが、本作のサブタイトルにもなっている巨大構造物“ガーディアン”を起動するためにフォアランナーの修復機(コンストラクター)を追っていく。
 オシリスのメンバーの性能はブルーチーム編とほぼ変わらず、戦闘に使うアクションは同じ。“マスターチーフを追う”という性質上、周囲をスキャンして怪しい痕跡を発見するトラッキングデバイスがついているという程度だ。

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▲ちなみに見分け方は黒がロック、灰色がバック、赤が紅一点のヴェイル、白がタナカサンです。

 ちなみに、ジェイムソン・ロックは映像作品「ヘイロー: ナイトフォール」の主役キャラクター。本作でマスターチーフと並ぶメインキャラクターとして扱われる彼への感情移入を万全にするために、チェックしておくといいだろう(すでに『Halo: The Master Chief Collection』で見たというHaloファンも多いと思うが)。

 “Enemy Lines”は中盤以降に出てくるミッションのため、各種ビークルも頻繁に登場。後半には空中戦を制して巨大マシーン“クラーケン”に乗り込み、底部のジェネレーターを破壊して脱出するといった流れも出てくる。
 また屋外のマップであるため、さまざまなルートが用意された広めの開けた空間も存在。ショルダータックルで壁を崩すとちょっとした裏道に入れるといったギミックもあって、動き回るのが楽しい。

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▲Wraithとタイマンバトルはキツいんですけど……という時は周囲を探してみると、実は裏道に強力な武器が置いてあったりする。
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▲ゴゴゴゴと序盤から出てくる巨大マシーン“クラーケン”。
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▲後半ではまずクラーケンを沈めるべく空中から強襲することになる。

正式ナンバリングにふさわしい堂々とした出来

 今回のプレビューイベントでは長いキャンペーンの一部を触ったに過ぎないが、重々しくならない爽快な銃撃戦に、壮大なストーリーと演出あり、ビークルによる空中戦もありの、Haloらしいキャンペーンモードを楽しんだ。かつ本作で導入される新アクションも、ゲームコントローラーでプレイしやすいFPSというHaloが築いてきたものの上にきっちりと構築されている。
 Enemy Linesのラストでは、プロメシアンとの戦闘にも突入。見事撃退したオシリスは離脱に成功するのだが、各勢力、そしてマスターチーフ、さまざまな思惑が絡み合っていくこの物語がどう決着するのか楽しみだ。

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▲おまけとして、会場に並んでいた関連商品。さすがアメリカ、いろいろ出てますなー。欲しい。
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