『FFXV』と『FF零式 オンライン』について田畑端氏を直撃! 2016年3月には驚きの発表も!?【TGS2015】

2015年9月17日から9月20日まで、千葉県・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2015(17日、18日はビジネスデイ)期間中、『ファイナルファンタジーXV』ディレクター田畑端氏にインタビュー。発表されたばかりの『ファイナルファンタジー零式 オンライン』についても訊いた。

●ステージでのあれこれのほか、海外イベントで検討を発表した案件についても聞いてみた

 2015年9月17日から9月20日まで、千葉県・幕張メッセにて東京ゲームショウ2015(17日、18日はビジネスデイ)が開催。19日には、スクウェア・エニックスのステージにて、『ファイナルファンタジー』(以下、『FF』)シリーズ最新作となる『XV』のディレクター・田畑端氏が登壇し、実機での釣りやチョコボに関するデモプレイ映像の解説や、ユーザーから募った質問に答えるQ&Aコーナーなどで盛り上がった。また、WindowsとiOS・Android向けにサービスが提供される『FF零式 オンライン』の制作も発表。これらについて、田畑氏にインタビューを実施した。

【追記】『ファイナルファンタジーXV』のノクト役 鈴木達央さんも登場したATR TGS 2015出張版リポート【TGS2015】


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■突如発表された『FF零式 オンライン』の内容と開発体制

――東京ゲームショウのステージで『FF零式 オンライン』が発表されました。開発はいつごろから着手していて、どんなゲームになるのでしょうか。

田畑 昨年の11月あたりから準備を始めていました。開発は年明け以降です。『FFアギト』のオンライン化は技術的な壁があって実現しませんでしたが、今回の『FF零式 オンライン』は、最初からオンラインゲームとして設計していて、4人でパーティーを組むMOのハクスラ(ハック&スラッシュ)になります。Windows版とスマホ版のユーザーはいっしょに遊べるようになる予定です。

――動画を見るに、『FF零式』のキャラを使えるようでしたね。

田畑 アバターとしての扱いにはなりますが、操作できます。『FF零式 オンライン』では、いろいろなキャラクターを仲間として手に入れていくことになります。その中に、動画にもいたデュースなどのメインキャラがいて、彼らを操作できるようになるんです、

――世界設定や時間軸は、正史と関係がある?

田畑 『FFアギト』もそうでしたが、6億回超の周回の歴史のひとつになる予定です。

――制作は中国の完美世界(パーフェクトワールド)とのことですが、『FF零式』チーム側はどのような関わりかたをするのでしょうか。

田畑 企画と監修です。もと『FF零式』スタッフで構成する『FFアギト』チームを一新しつつ、グローバルでのオンラインゲームのノウハウがあるメンバーも入れて、体制を大きく強化しているので、ご心配のないようにできていると思いますよ。


■海外で発表したお持ち帰り案件はどうなっている?

――海外のイベントなど、これまでに公開された要素について少しうかがいます。レスタルムの街の設定画に関して、メテオのエネルギーで人々が暮らしているという説明がありましたが、メテオはこの世界にとって特別なものなのですか?

田畑 あれは今回のノクトたちの旅においては特段、掘り下げられるものではないですね。メテオはかつての歴史……同じく設定画でご紹介した創世記の時代のものです。そうした設定はいろいろとあるのですが、本編のストーリーで描くものではないかなと。

――gamescomのステージイベントで、コンポーザーの下村(陽子)さんが、クルマのでドライブ中でにカーラジオのようなもので曲が聞きたい、とおっしゃっていました。田畑さんは持ち帰って検討する旨を公言されていましたよね。……どうなりました?(笑)

田畑 きちんと宿題として検討していますよ(笑)。やろうと思っていることはふたつ。ひとつは、自分が持っているmp3の楽曲などをゲーム内で聴けるようにすること。もうひとつは、これまでの『FF』など、スクウェア・エニックスの既存タイトルの楽曲を聴けるようにすること。後者は社内調整中です。前者は地域によって法的な見解が違うので開発で検討を重ねているところです。日本とアメリカはできるのですが、ヨーロッパがきびしくて。ヨーロッパを除いた地域にのみ実装するのか、全地域でなしとするのか……『FFXV』のグローバルポリシーを含めて考えているところです。

――持ち帰られた案件はまだあります。『FFX-2』のようなテーマ曲について検討する、ともおっしゃっていましたよね。

田畑 あれは想定外に場が盛り上がっちゃって、「やりません」と即答できない空気だったので、一応持ち帰ってみたんですけど(笑)。やはり今回の世界観には合わないのでやめました。ちなみに今日、モーグリについて聞いたときは、会場はそこまで盛り上がらなかったので入れないです(笑)。

――そうでしたか? わりと拍手もあったと思いますが……署名じゃないですが、RT数とかでユーザーの皆さんの真意をはかってみては?

田畑 それはいいかもしれませんね。どういう形になるかはわからないですけど、検討します。


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――検討案件増やしてすみません(笑)。それと楽曲についてはもうひとつ。『FF』のメインテーマのアレンジを、下村さんにやってほしいというお話がありました。あれは正式に進んでいるのでしょうか。

田畑 もちろん頼んでいます。ステージでも言いましたが、僕もメインテーマの“下村陽子アレンジ”を聞きたいですから。ただ、あのイベントでもすごく盛り上がった分、プレッシャーが相当なものになっているようで、なかなか書いてくれませんね(苦笑)。やはり『FF』のメインテーマとなると、いままでのアレンジのレパートリーや水準の高さも下村さんもご存じだし、“降りて”くるまでは書けないようです。なので、待っています。今日の実機映像部分でかかったチョコボのテーマなど、そのほかの曲は順次上がってきていますよ。

――気長に待ちます! gamescomでは、『Just Cause3』のアバランチスタジオとの技術提携も公表されましたが、こちらについては?

田畑 TGSということでディレクターが来日していて、具体的にどう進めようかという話をし始めたところです。うちからは、『Just Cause3』の各要素がどういう技術に基づいているのかをきちんと理解したいとは伝えています。あとは向こうがお得意の「爆発とか入れる?」って言い出して、一瞬盛り上がりました(笑)。最終的にはお互い冷静になって、「ないね」って結論になりましたけどね(笑)。互いに忙しいこともあり、具体的なことはこれからです。

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■1メートル級の大物も釣れる!? 海釣りはどうなる!?

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――では、本日のATRでの発表内容について。釣りは特定の場所でできる形のようでしたね。釣った魚のサイズや重さが表示されていましたが、コレクション要素などがあるのでしょうか。

田畑 はい。そのあたりは記録されるようになっていて、より大きいサイズのものを釣る楽しみもあります。

――どれくらいの大きさの魚が釣れるんでしょうか。

田畑 エリアごとに釣れるものが違うのですが……1メートルくらいのものまでは釣れるのかな? 

――映像では池で釣りをしていましたが、海釣りは……。

田畑 それが、いまは海釣りがないんですよ。でも船での移動もあるわけだし、あったほうがいいなって。

――本格的に遊べるものとなれば、海釣りもしてみたいですね。松方弘○ごっこがしたいです(笑)。

田畑 したいですよね(笑)。ちなみに、釣りについてはレベルの概念はありません。アクションと、竿やルアーなどの使いこなし方が鍵になります。現実でもそうですが、魚は暴れかたが違うので、大きな獲物を最後まで引き上げるのはけっこうたいへんですよ。

――釣った魚は、ガルラの肉であるとか、ほかの食材と同じくストックしておいてキャンプで食べられるのでしょうか。

田畑 そうです。食材や道具などのストックにはクルマを使います。新しい魚を釣り上げた際などは、料理のレシピが増えたりすることもありますね。食材を見た仲間が「イグニス、こういう料理が食べたい」と言い出して、「じゃあやってみるか」といったノリをイメージしてください。


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――それによって、イグニスの料理のレパートリーが増えていくと。ほかの仲間にも、そういった特殊なシステムがあるのでしょうか。

田畑 プロンプトがスマホのカメラで写真を撮るのもそうです。プロンプトはある理由で、仲間との旅を写真をで残しておこう、と考えて写真を撮るようになります。写真は実際のプレイ中のものが記録され、確認できるものとして蓄積されていき、プレイヤーはそれをSNSに使うといったことが可能になります。単にシステムを組み込むのではなく、キャラクターの設定と紐づけ、彼らの行動やストーリーにつながるものになっているんです。

――ではグラディオにも、そういった設定やシステムが?

田畑 『FFXV』はコールマンとのコラボを発表していますが、これはグラディオが子どものころからアウトドア好き、かつコールマンのファンで、買い集めているという設定がスタートになっています。それを仲間は知っていて、彼のキャンプ用品で旅をすると。それとグラディオは戦闘が好きで、いろいろな技の研究をしています。それで「この技、いいと思うんだよ」といったふうに、仲間間での連携を提示してきて、それが使えるようになる、といったこともあります。


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■チョコボはやる気が大事! 黒チョコボは野生に生息

――チョコボはレンタル制で、笛で呼び出せるとのことですが、騎乗しているときはバトルにならないのでしょうか。

田畑 いえ、なります。チョコボに乗って戦うというわけではなく、チョコボのやる気がないと、バトルに入ってしまい、逃げ出します。

――やる気!?

田畑 前日のキャンプであげる野菜の種類が影響します。いい野菜をあげてやる気などのステータスが上がっていると、敵とのバトルを避けられるのですが、そうでもない野菜だとやる気が出ず、バトルになって逃げてしまうと。

――ジャンプ力やスピードだけでなく、そこもバフのうちに入るんですね。ATRでは黒チョコボの話もありましたが、黒チョコボも笛で呼び出せるようになるんですか?

田畑 正確に言うと、黒チョコボは野生にはいるのですが、乗れるかどうかは確定していません。野生なので気性が荒く、見た目ももうちょっとワイルドになりますね。乗れるとしたら、レンタルはできないので、バトルでつかまえて……ということになると思いますが、そこが入れられるかは、まだ不確実です。


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――なるほど。それにしてもこの世界は、チョコボのレンタルやクルマのガソリン代など、けっこうお金を使いますよね。

田畑 旅はある程度、貧乏じゃないと!(笑)。武器が欲しいけどお金が足りないから、クエストを請け負ってバイトしようとか、そういったやりくりから旅の思い出が生まれたりもすると思います。裕福すぎる、アイテム使い放題の豪遊の旅なんて、ゲームにしてもつまらないですし(笑)。