“死力を尽くして巨人と戦え!”、ワイヤーアクションが楽しそう
2015年9月17日から9月20日まで、千葉県・幕張メッセにて東京ゲームショウ2015(17日、18日はビジネスデイ)が開催。開催最終日にあたる9月20日にコーエーテクモゲームスブースにて、『進撃の巨人』のステージイベントが行われた。調査兵団のコスチュームに身を包んで、ゲストとして登壇したのは、コーエーテクモゲームスの鯉沼久史プロデューサーとエレン・イェーガー役の梶裕貴さん、そしてミカサ・アッカーマン役の石川由依さん。イベントに先駆けてゲームを遊んだという梶さんと石川さんは(うらやましい!)「本当におもしろいゲーム。早くみんなに遊んでほしい」(梶さん)、「早く皆さんにゲームの内容をお伝えしたい」(石川さん)と、ゲームをプレイして相当好感触だった様子。
トークは、おふたりによるゲーム化の感想からスタート。梶さんは、アニメの世界をどこまで再現できるか、「『進撃の巨人』は難しいのではないかと勝手に心配していた」と率直に語りつつ、「予想を遥かに超える完成度」と太鼓判を押した。一方の石川さんは、「さまざまな展開を見せていた『進撃の巨人』ですが、さらにゲームになるということで、本当に力を入れてくれるのではないかと期待していました」と、コーエーテクモゲームスに対する期待値の高さを口にした。
鯉沼プロデューサーは、『進撃の巨人』のゲーム化が実現した経緯を説明。それによると、たまたま講談社の方と「『三國志』30周年でいっしょにやっていきましょう」と話していたところ、「『進撃の巨人』のゲーム化を許してくれないか」と話したのが始めだという。その後、作者の諫山創氏が「世界観を再現してくださるならやってもいい」とのことだったので、ようやく実現したのだとか。ちなみに、ゲーム版『進撃の巨人』は、8月にティザームービーが公開され、世界を驚かせたわけだが、ティザーで話題を集めた「無双ではない」とのひと言は、原作者である諫山氏に「無双ではないですよね?」と聞かれたので、あえて入れたという。
さらに鯉沼氏からは、“死力を尽くして巨人と戦え!”というゲーム版『進撃の巨人』のコンセプトとともに、本作のポイントとして“タクティカルハンティングアクション”や“立体機動×部位破壊で見せる巨人討伐アクション”、“広大なステージでくり広げられる戦場のドラマ”、“原作の壮大なストーリーを最先端グラフィックで追体験”といったキーワードが語られた。
続いてトークはアフレコ時の苦労話に。梶さんが「アニメは30分を5時間かけて演じていくわけですが、静かなシーンもあります。ところがゲームは叫ぶシーンが多く、声を枯らして演じました」と話せば、石川さんも「ゲームはアクションシーンが多く、ミカサも叫んでいました」とゲームでは叫びっぱなしであることを明らかにしてくれた。
さて、すでに明らかにされている通り、ストーリー的には本作はアニメの第1期を追体験できる。そこで「第1期で印象に残るシーンは?」と司会者から聞かれた梶さんは、「印象的なシーンばかりなので難しいですが」と迷った挙句、「人類最強の方に拘束されてボコボコにされるところ」とコメント。一方の石川さんは「エレンにマフラーを巻いてもらうシーン」と即答。「ミカサが救われたシーンなので大好きです」とその理由を語っていた。そこですかさず司会者が「これらのシーンはゲーム版には出てきますか?」と、台本には書いていないナイスなツッコミをしたところ、「まだお答えできません!」と鯉沼氏は鉄壁のガードを見せた。
イベントの後半では、喜多村智行ディレクターが登壇し、実機によるデモプレイを披露。その映像を見ると、立体機動によるワイヤーアクションが爽快そう。操作は「同時にこなすことはあるが、ちょっとプレイしているとできるようになる」(梶さん)とのことだ。鯉沼氏によると、何回か作り直したが、“ふだんゲームを遊んでいる方ができる難度”だという。
そんなわけで、イベントでは梶さんが実際にプレイすることに! その結果はというと、ゲーム好きを持って知られる梶さんだけに、見事巨人を“駆逐”し、さすがの腕前を見せた。さらに、「ミカサどう?」という梶さんの無茶振り(?)で、石川さんが挑戦することに。ご存じの通り、「100人にひとりの逸材」と言われるミカサではあるが、石川さんのほうはというとゲームのほうはあまり得意ではなかったようで、ある種ユーモラスな動きを披露。会場を和やかな雰囲気にしていた。
イベントではおもしろい趣向も。会場では、“進撃の自分”として大型巨人に自分の顔を合成し、そのCGデータをもらうことができるという催しが楽しめたのだが、この“進撃の自分”に梶さんと石川さんがトライ。おふたりの巨人の姿が、スクリーン上で披露されたのだ。「ミカサの巨人化はレア」とのこともあり、会場からは大きな歓声が!
そんなわけで、充実した『進撃の巨人』のイベントはあっという間に終了。梶さんが指摘した通り、イベントを見て“駆逐熱”が高まった来場者も多かったようだ。鯉沼氏も「会場のこの熱気を持ち帰って、さらにゲームがよくなるようにしたいです。今後は順次情報を出すようにしますので、楽しみにしていてください」とのことなので、今冬の発売に向けて、『進撃の巨人』熱はさらに盛り上がっていきそうだ。
※一部お名前の表記に誤りがあり、修正しました。お詫びして訂正します(2015年9月21日午後8時)。