プロゲーマーふ~ど選手とももち選手が新たな歴史の1ページを開く
千葉・幕張メッセにて、2015年9月17日から20日の4日間(一般公開は17日と18日開催中の東京ゲームショウ2015。ここでは、19日にプレイステーションブースにて開催された“夢遊入魂”『ストリートファイターV』ステージの模様をリポートする。
まず、『ストリートファイターV』の杉山晃一プロデューサーと、綾野智章アシスタントプロデューサーが登場。ゲームショウの感想を聞かれた杉山氏は「ものすごい人ですね。カプコンブースの『ストリートファイターV』コーナーも大好評をいただいており、本当にありがたいです」とコメント。そして、あいさつもそこそこにさっそく『ストリートファイターV』のバトルシステムを紹介するPVを放映。
その後は、杉山氏、綾野氏とエキシビジョンマッチを行うために、グラビアアイドルの倉持由紀と吉田早希がゲストとして登場。MCにどれどれだけ『ストリートファイター』が好きかを尋ねられると吉田は、「もともと格闘ゲームの試合を観るのが好きだったんですけど、好き過ぎて格闘ゲームの世界大会“EVO”に実費で倉持由香ちゃんといっしょに参加してきました。しかも、練習して一回戦突破しました! そのくらい好きなんです」と世界大会一回戦突破の実力をアピール。一方の倉持は「7年前の『ストIV』のロケテストからスタートしてずっとやっています。カプコンの公式ニコ生に出させていただいたときには、春麗やエレナのコスプレをやらせていただきました。」と、正式稼動前からゲームセンターでやり込んでいるガチっぷりをアピールした。
エキシビジョンマッチの実況を務めるのは、格闘ゲーム実況でおなじみのヌキさん。かつてカプコンの公式全国大会で優勝した経歴の持ち主でもあるヌキさんは、「このイベント前に“コソ練”していたふたりが、どこまで戦えるのかが見どころ。EVOで海外選手を倒していたので実力はおすみつきですし、以前の公式ニコ生では綾野さんといい勝負もしていたので、楽しみです。」と見どころを解説。第1試合は、綾野氏のかりんと倉持のミカという組み合わせ。ヌキさんの言うとおり、ふたりは以前に公式のニコ生番組で一度対決したことがあり、そのときはギリギリで綾野さんが勝利したという経緯がある。そんな中試合開始前の綾野氏は「この前の対決は接待だったというのを見せてあげますよ!」と自信を見せる。
試合は倉持がVスキルからの投げ技で一気にKOする見せ場を作ったが、終わってみれば綾野氏が余裕を残して勝利。「これが“接待なし”というプレイというです! Vスキルでゲージを溜めてVトリガーを使う。これが『ストV』の戦い方です」と、『ストV』における基本戦術を披露した形に。惜しくも敗れた倉持は「まだ新システムを使いこなしてないので、うまくなってリベンジしたいです」とリベンジを誓っていた。続いてエキシビジョンマッチ第2試合は、杉山氏のバルログと吉田のラシード。ふたりとも素早い動きを得意とするキャラクターの特性を活かして、トリッキーに立ち回る展開に。しかし、杉山氏がVトリガーを決めて貫禄の勝利。これに杉山氏は「吉田さんのEVOの1回戦突破は不戦勝ですからね」と、実力による突破ではないことを暴露。対して吉田は「こそ練したのにー。Vスキルで貯めたゲージをしっかり使えなかったのが、悔しいです」と悔しさをにじませた。
続いてメインイベントである、プロゲーマーによるドリームマッチ。今回の組み合わせは、2011年世界王者のふ~ど選手対2015年世界王者ももち選手という新旧世界王者対決。ふたりの王者は、「最近はももちがノリにノってるので、新キャラを使って崩そうかと思います」(ふ~ど選手)、「ふ~どは『ストV』の大会でも当たることになる相手だと思うので、しっかり勝っていきたい」(ももち選手)とお互いに対抗心を燃やした。そして試合を実況するヌキさんは、「ももちとふ~どは本当にどんなゲームでもトップまで行くふたり。ゲームのコツをつかむのが早いんです。『ストV』の新たな歴史の1ページが開かれるんじゃないかなと思っています」とふたりの試合の期待を口にした。
ここでカプコンUSAのオフィサーである小野義徳氏が登場。ふたりの一戦について「世界一を獲った男どうしの戦い。本当に歴史の1ページ目が見られるかもしれない。」と語り、さらに会場を盛り上げるためにプレゼントも持参。このサプライズに会場のギャラリーはヒートアップ!
ドリームマッチに挑むももち選手は発表されたばかりのかりんを、ふ~ど選手は完全新規のネカリを使用。ちなみに、試合直前に行われたニコ生の視聴者に対するアンケートでは、ももち選手の勝利予想が68.2%、ふ~ど選手の勝利を予想する人が31.8%という結果になっていた。試合は、ももち選手が“天狐”からVスキルを叩き込んだり、Vトリガー発動からの“紅蓮拳”をキャンセルしてクリティカルアーツを叩き込む大ダメージコンボを決めるなど、発表間もないキャラクターとは思えない動きを見せ、1試合目を先取。続く2試合目は、ふ~ど選手がVトリガーを積極的に使用。しゃがみ中キックから必殺技を挟み、クリティカルアーツまでつなぐ大技を決めて1勝1敗に持ち込んだ。ふたりの対決は引き分けという結果に。
最後は、登壇者が『ストV』を期待するファンへのメッセージを送ってイベントを締めた。
ももち選手「『ストV』は完全新作なので、これから始めるプレイヤーも強くなれると思います。ぜひプロを倒して目立ってほしいです」。
ふーど選手「まず、格闘ゲームはいろいろな大会に参加するのが楽しい。そこで結果を残すとプロになれるかもしれないので、まずは大会に参加してコミニティを盛り上げてもれえれば」。
綾野氏「たくさんの人に来ていただいて、ありがとうございます。10万人を募集するベータテスト2の募集が始まるのでぜひお願いします」。
杉山氏「長丁場お付き合いいただきありがとうございます。『ストV』は初心者も楽しめるゲームとして作ってありますので、ぜひ応援よろしくお願いします」。
小野氏「たくさんの方に集まっていただいてありがとうございます。まだ、プロの対決を生で観られる機会は少ないと思います。そういった戦いが見られるように、eスポーツの普及に努めていこうと思いますので、応援よろしくお願いします」。