基礎からわかりやすく学ぶ“ブロックメイクRPG”の世界!
2015年9月17日~20日の4日間、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015。同イベントでも注目を集める『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』の基本を教えるべく開校された“ドゴンクエストビルダーズ スクール”。本作のプロデューサーであるスクウェア・エニックスの藤本則義先生と、助手を務める村上洋平先生による授業の模様をおさらいしていこう。
1時間目のテーマは“つくってみよう!”。まずは基本中の基本、部屋を作ることから学ぶ。そもそもこの学校が開校されたのも、“ブロックメイクRPG”という本作のゲーム性を、できるだけわかりやすく伝えるため。それにはまず、ブロックでできている世界と、ブロックを使ってどのようなモノを創造できるのかを把握する必要があるのだ。
そこで説明されたのは、最低限の部屋を作る方法。これを満たせば、コンピューターが作成物を部屋と認識し、評価してくれる。さらに、設計図を使った部屋の構築も伝授。その評価に応じて、ポイントが入るという仕組みを教えてくれた。一度置いたブロックやアイテムを置き直したい場合は、そのアイテムを壊せば再度入手できるので、気の向くままに作っていけるのはうれしいポイント。もちろん、部屋の設計図はあくまでベースとなるもので、そこからアレンジを加えていくのはプレイヤーの自由だ。
また、作ったものに村人が反応してくれるのも楽しい。たとえば、部屋にわらのベッドを置けば“わらベッドの寝屋”にグレードが上がり、村人が寝てくれるようになる。この反応が、どのように世界へ影響をおよぼすことになるのか、注目しておきたい。
1時間目のおさらいは、“建物の基本構造は2段の外壁、明かり、扉”ということ。ブロックだけでなく、明かりや扉にもさまざまな種類があるので、思い思いの建物を作って楽しめそうだ。
2時間目のテーマは“アレンジしてみよう!”。1時間目では部屋を作ったが、今度は部屋を好きなようにアレンジする方法を教える授業だ。
まずは、部屋に置くアイテムを作ることに。村にあるきりかぶの作業台でたいまつを作るために、素材となる“あおい油”と“ふとい枝”を探しにフィールドへ出かける。あおい油はスライムを倒せば入手する素材。ふとい枝はフィールドに生えた木を切ると入手できる。素材が揃えば、作業台でたいまつを作成できるのだ。ちなみに、探索しているうちに道に迷ったら、OPTIONでマップを表示すれば周囲の状況を確認できるので、迷う心配はない。また、拠点となる村から遠くまで出かけるときには、要所要所にたいまつを地面に差すと、道しるべになることも覚えておきたい。
続いて、拠点をレベルアップするために、部屋をアレンジする方法を解説。今回はツボを作って、ポイントを獲得することに。ツボの作成に必要な素材は、土のブロックとあおい油だ。さっそくスライムを倒しに行ったのだが、ここで先生がちょっと変わった方法を見せてくれた。それは、ブロックを壊して落とし穴を作ること。モンスターを落とし穴に落として上から攻撃するのも、ひとつの戦略なのだ。PVでも、落とし穴に落ちたゴーレムを主人公が攻撃するシーンが見られたが、これも実際に可能とのこと。
また、武器には耐久度があり、使うほど耐久度が落ちていく。ただ、壊れても素材さえあれば新しい武器を作成可能なので、作業台さえあれば武器の心配はない。とにかく素材がモノを言う世界なのだ。
ツボを作った藤本先生は、部屋の中に穴を掘ってそこにツボを並べる(「トイレです」というとんでもない発想)斜め上のアレンジを見せたが、これもプレイヤーのセンス次第でいろいろ作れる例のひとつ、と言えるかもしれない。
拠点がレベルアップすると、主人公が新たなレシピをひらめいて、さらなるアイテムが作れるようになる。拠点を発展させていくことで、どんどんアイテムが増えて世界が広がっていくのは、呪文やスキルを覚えて探索範囲を広げていく『ドラゴンクエスト』の感覚と同じものと考えていいだろう。
最後にそまつな扉を並べるという、村上先生もあきれるセンスを藤本先生が見せたところで2時間目が終了。
2時間目のポイントは、“内装にこだわると、建物のランクがアップしていくぞ!”。イチからすべてを作ることができ、どんどん作れるモノを増やして村や町を発展させていくとストーリーも進んでいく。これが『ドラゴンクエストビルダーズ』の“ブロックメイクRPG”たる所以なのだ。
3時間目のテーマは“冒険してみよう!”ということで、少し趣向を変えてアレフガルドの大地に旅立つ。
まずは冒険の準備を整えるために、きずぐすりとたいまつを作る。白い花びらと青いあぶら、ふとい枝を集め、作業台で素材を加工し、準備完了。目印として、村のいちばん高い場所にたいまつを建てる。これ、けっこう重要。夜は迷いやすいので、マップと羅針盤だけでなく、自分なりにわかりやすい道しるべを作っておくと、意外なほど迷わなくなるのだ。
今回は特別にどうのつるぎを持っているので、対モンスター用に装備(どうのつるぎはブロックを破壊できない)。武器はいくつかストックでき、十字キーで用途に合わせて瞬時に切り替えられる。素材を集めているときにモンスターが襲来しても、すぐに対応できるのだ。また、本作にはゴールドが存在しないので、どうのつるぎも素材から作成する必要がある。
なぜか、たびびとの服より防御力が低いボロのふくを身にまとって冒険に出かける先生。ドラキーが徘徊する森に入って「いろいろな場所があり、この森のように、木材が欲しかったらここで素材集めをすればいい」ことを説明していたら、ドラキーの猛攻で倒されてしまうハプニングが……。会場内が笑いに包まれたが、倒されるとその場所に一部のアイテムを落としてしまうものの、同じ場所にアイテムが残されているのであとで回収できる例を見せるための演技だったと思うことにする。
池の周囲にあるブロックを壊せば水路ができるように、地形を変えることも可能であり、ブロックを階段代わりに使えば行けなさそうな場所にも行けるようになるという、どこまでも自由な世界を解説する藤本先生。あまりにも高い場所から落ちるとダメージを受けるので、冷や冷やしながら見守る村上先生をよそに、サクサクと石の山を登ったり、キメラとのバトルで苦戦を強いられる藤本先生。さらに離れた場所にある土の山に向かうと、そこに隠れた遺跡を発見! 薄暗い内部には十字架らしきものがあり、誰かの墓に見える……と、ここで今回のプレイは終了。
3時間目のポイントは、“より良い素材は遠くのエリア・洞窟に隠されている”ということ。確かに、遠くに町が見えたり、山肌に洞窟があったりと、探索すればするほど新たな発見があることがうかがえた。今回は洞窟の探索まではたどり着けなかったが、『ドラゴンクエスト』で初めてダンジョンを下りていくようなドキドキする冒険が楽しめるのは間違いなさそうだ。
この学校は2015年9月20日も開校されるので、会場に来られる方はスクウェア・エニックスブースまで来てみよう。来られない方も、ニコニコ生放送とYouTube Liveで配信されるので通信教育を受けることができる。気になるビルダーズ候補者は要チェックだ。藤本先生と村上先生のやり取りを見るだけでもおもしろいぞ!