キーボードブランドの雄“REALFORCE”がゲーム業界に参入

 2015年9月17日(木)から9月20日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015(17日・18日はビジネスデー)。

 同イベントのデバイスコーナーにおいて、東プレがキーボードブランド“REALFORCE”ブースを出展していた。REALFORCEといえば、打鍵のしやすさや静音性に定評があり、プログラマーや文筆業等のプロユーザーから厚い支持を受ける高品質ブランドだ。ブースの入り口にはゲーマー層を意識した『TYPE HEAVEN RGB』を展示しており、満を持してのゲーミング市場参入となった。

“REALFORCE”が試作品のゲーミングキーボードを引っさげてTGS2015に出展。東プレは愛すべき技術屋だった!【TGS2015】_01
▲ゲーミングデバイス市場は東プレにとって未知の領域。ゲーマーの率直な反応を見たくて出展を決めたとのこと。

 『TYPE HEAVEN RGB』は、REALFORCEのキーの押し心地を踏襲しつつ、LEDバックライトを搭載したキーボード。打鍵時にスイッチが反応する深さを調整できるのが特徴だ。設定可能な深さは1.5ミリ、2ミリ、2.5ミリ、3ミリの4段階。一瞬の反応が勝負を分ける対戦ゲームの世界においては、この些細な差が重要となる。2016年発売を予定しており、価格は未定。スタッフさんによると、おそらく2万円前後になるのでは、とのこと。

“REALFORCE”が試作品のゲーミングキーボードを引っさげてTGS2015に出展。東プレは愛すべき技術屋だった!【TGS2015】_02
▲押下特性は軽めの45グラム。長時間使っても指への負担は軽めだ。

 ブースの奥には試作段階のアナログ入力キーボードが展示されていた。最大の特徴は、打鍵の強さを255段階で判別できること。たとえば音楽ソフトでピアノを弾く場合、本物のピアノと同じように、打鍵の強さで音量を調整できるのだ。ふつうの強さで英字を入力すると小文字、強く打つと大文字にするなどの使いかたも可能だ。ほかに、ファンクションキーの操作でゲームパッドやマウスとして認識させる機能も搭載。何だかてんこもりだ。

“REALFORCE”が試作品のゲーミングキーボードを引っさげてTGS2015に出展。東プレは愛すべき技術屋だった!【TGS2015】_03

 どうしてこんなに実験的なキーボードを作ったのか質問すると、「こういう機能も乗せられるんじゃないかなと思って、試作機を作っちゃったんです。どうやって売るか(販売戦略を立てるか)もまだ決めてないんですけど」という回答。この“おもしろそうだし、技術的にも可能だから、とりあえずやってみよう”という感覚は、すごく好感が持てる。愛すべき技術屋とはこのことか。

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▲楽しく遊べるに違いないので、アナログ入力キーボードで企画記事を考えたい。