レゴで再現される『ジュラシック』シリーズ

 2015年9月17日(木)から9月20日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015(17日・18日はビジネスデー)。同イベントの初日となる17日に、幕張メッセに隣接するホテルニューオータニ幕張にて実施されたワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントによる『LEGO ジュラシック・ワールド』の制作スタジオ担当によるデモプレイ、プレゼンテーションの模様をお届けしていく。

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▲『LEGO ジュラシック・ワールド』アソシエイト・プロデューサー、ティム・ワイルマン氏。

 ワーナー エンターテイメント ジャパンより2015年11月5日に発売が予定されている、ニンテンドー3DS、Wii U、プレイステーション4、プレイステーション3用ソフト『レゴ ジュラシック・ワールド』。今回のメディアセッションでは、本作のアソシエイト・プロデューサーを務める、ティム・ワイルマン氏によるデモプレイとプレゼンテーションが行われた。

 『LEGO ジュラシック・ワールド』は、映画『ジュラシック』シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド』において初めてのゲーム化となる作品。また、本作は『ジュラシック・ワールド』だけでなく、過去のシリーズである『ジュラシック・パーク』、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』、『ジュラシック・パーク III』を一つのゲームに内包。それぞれの映画を体験できるゲームとなっている。

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▲一作目『ジュラシック・パーク』の印象的なシーンである病気のトリケラトプスを治療するシーンもレゴの世界で完全再現。

 『ジュラシック』シリーズ4作品のロケーションで遊べるため、登場人物はすべてで120キャラクター以上、恐竜も20種類と大ボリューム。また、登場する人物、恐竜にはそれぞれ特殊な能力が設定されており、その種類はキャラクターによりさまざま。本作は、各シーンのロケーションに散りばめられているパズル要素を、登場キャラクターの能力を使い分け、協力し、解いていくことで物語が進行していく形となっている。

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▲エリー・サトラーは、排泄した糞を調査できる能力を持つ。これは原作にもあった設定を踏襲している。
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▲彼女はそのほかにじょうろで植物に水を与えることで爆発的に成長させることもできる。成長した植物は、足場やはしごのように利用できる。
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▲先ほどの病気のトリケラトプスのシーンでは、トリケラトプスの上に表示されているアイテム(ニンジン、リンゴ)をマップから探し、与えることで治療が完了する。
▲治療が完了したトリケラトプスは、プレイアブルキャラクターとして使用可能に。トリケラトプスの能力は巨体を利用した突進。マップ上のオブジェクトに突進することで地形を変化させることができる。

 本作の特徴として『ジュラシック』シリーズのコミカル化が挙げられる。『ジュラシック』シリーズでもっとも有名な恐竜、T・レックスは、原作では非常にバイオレンスなシーンで登場するが、そういった点を本作ではレゴで表現することで緩和。小さな子どもでも親子で遊びやすいゲームデザインとなっている。

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▲T・レックス初登場シーン。レゴで表現することでコミカルになってはいるが、映画の緊張や恐怖、迫力もしっかりと表現されている。

 今回のデモプレイ、プレゼンテーションでは『ジュラシック・パーク』におけるトリケラトプスの治療、T・レックスからの脱出といった部分をピックアップして紹介していただいたが、これは本作における20のレベル(段階)のうちのほんの一部分とのこと。もちろん、最新作『ジュラシック・ワールド』の要素を始め、4作品すべてが盛り込まれているということでボリュームだけ見ても圧倒的な満足感をプレイヤーに与えてくれるに違いないはずだ。原作ファンも未視聴の方もレゴで表現される『ジュラシック』な世界観、本作で体験してみてはいかがだろうか。

アソシエイト・プロデューサー、ティム・ワイルマン氏 質疑応答

――本作のタイトルは『LEGO ジュラシック・ワールド』ですが、なぜシリーズ4作品すべてを盛り込もうと考えたのでしょうか。
ティム・ワイルマン氏(以下ティム) 映画最新作『ジュラシック・ワールド』は、第一作目である『ジュラシック・パーク』からすべてが派生してきています。ファンのみなさんは一作目から楽しんできているわけですし、物語にとって重要なキャラクターも登場しますので、新作のみでゲームを完成させるわけではなく、すべてをひとつの物として作り上げました。

――協力プレイが可能とのことですが、最大人数は何人でしょうか。
ティム 画面を二分割してふたりで協力してプレイが可能となっています。

――登場する恐竜がカスタマイズ可能ということで、どのようなバリエーションが存在しますか。
ティム 恐竜が20種類登場と伝えましたが、それぞれのパーツをバラバラに組み合わせることができます。たとえば、T・レックスの頭に、ボディはステゴザウルス、脚はラプトル、といった自由な組み合わせが可能です。また、そのカスタマイズした恐竜を使ってロケーションとなるイスラ・ヌブラル島、イスラ・ソルナ島を探検することやバトルをするといった楽しみ方もできます。

――そのカスタマイズした恐竜が使用できるモードはストーリーとは別に用意されている形になりますか。
ティム さまざまなゲームがそうであるように、ストーリーモードをクリアーした後は、同じステージに戻ってリプレイできるようになっています。そこでは自由なキャラクターやカスタマイズした恐竜などで自由に遊ぶことが可能となっており、ストーリーでは解除できないシークレット要素も存在するので、新しいキャラクターで解除に挑戦するといった楽しみかたも存在します。

――そうなるとほかシリーズに登場したキャラクターが、シリーズを超えてステージをプレイすることもできるわけですね。
ティム もちろんです。

――オンライン要素などはなにか存在しますか。
ティム 作成した恐竜をコードで管理することで友人などとシェアすることが可能となっています。

――最後に日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
ティム 究極の『ジュラシック・ワールド』のゲームとなる本作ですが、新作だけでなくシリーズすべてを楽しめる唯一のゲームとなっています。すべての恐竜が登場し、すべてカスタマイズ可能ですし、ロケーション、アクション、緊張感などさまざまな映画の要素が盛り込まれていますが、同時に少しコミカルな部分もありますので、そういったところでも非常に楽しめる作品に仕上がっていますので、楽しみにしていてください。