『モンハン』の世界観を深く掘り下げることで、新たな冒険が始まる

 2015年9月17日(木)から9月20日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015(17日・18日はビジネスデー)。同イベントの初日となる17日、カプコンブースにおいて、2016年に発売を予定している『モンスターハンター ストーリーズ』のスペシャルステージが催された。
 『モンハン』の世界観を活かしたシリーズ初の作品の概要を、プロデューサーの辻本良三氏らが紹介するイベントの模様をお届けする。

シリーズ初のTVアニメ化の発表も飛び出した『モンスターハンターストーリーズ』スペシャルステージをリポート【TGS2015】_01

 ステージには『モンスターハンター』シリーズのプロデューサーである辻本良三氏と、世界観のディレクターである藤岡要氏が登壇。シリーズ初のRPG作品となる本作の見所を、たっぷりと語ってくれた。
 RPGというジャンルは、作品の世界観を見てもらうのに一番いいジャンルであると藤岡氏。これまで、アクション面において好評を得ていた『モンスターハンター』シリーズだが、実は世界観に興味を持ってくれている方が多く、そのあたりをより深く描いているとのこと。
 これまでの『モンスターハンター』は、ハンターの目線で描かれていたが、本作はライダーという、日々モンスターと共存している人々を描いている点が、これまでにない見所となっている。

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いままで交わりのなかったふたつの職業が、あらたな世界を生み出す

 『モンスターハンター』と言えば、当然ハンターたちも登場する。本作の主人公はライダーとして、ハンターたちにも関わりを持つことになる。また、ハンターたちにとっても、これまで見たことのない、モンスターと共存するライダーを見て、どう捉えていくのか。この両者の関係を描くことにより、『モンスターハンター』の世界をユーザーに知ってもらうことが、今回の作品の根幹となっている。
 ハンターとライダーという、お互いに立場も考えも異なる、ふたつの職業の交わりをどんどんと膨らませていきつつ、人々との関わりでいろいろなことに“目覚め”ていく主人公の成長が描くかれている。この“目覚め”は、ストーリー上の大きなテーマにもなっているらしい。

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 主人公は男の子と女の子、どちらかを選んでプレイする。キャラクターメイクももちろん自由に行え、自分の分身で冒険していくという、シリーズの基本部分は踏襲している。
今回、主人公の冒険をサポートするナビルーは、辻本氏の言葉によれば、ほかのアイルーとは見た目も異なる、特別な存在とのこと。なぜ特別なのか、その理由はストーリーの中で明かされるらしい。
 本作の主人公はプレイヤー自身を投影したキャラクターになるため、あまりしゃべることはなく、そのためにナビルーが主人公と行動を共にしながら、いろいろナビをしながら語ってくれる存在となる。
 そのほかにも、RPGらしく冒険に関わってくるさまざまなキャラクターの登場も発表された。ライダーの心得を教えてくれる先輩や、主人公と同じ立場の幼なじみの存在など、物語の膨らみにも期待したいところだ。

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“絆”によって結ばれる、種を超えた信頼関係

 ライダーは、モンスターと絆を結ぶことによって行動をともにすることが可能になる。この、いっしょに行動するモンスターは“オトモン”と呼ばれ、かなり多くのモンスターが“オトモン”として登場する。このモンスターたちとどんどん“絆”を結ぶことで、モンスターの力を引き出したり、自分も強力になったりしながら、冒険を進めていくことになる。
 さらに、強い絆が結べたオトモンには、バトル中でもフィールドの移動中でも“ライドする(=上に乗る)”ことができるようになる。ライドしたオトモンは、それぞれの能力を活かして岩を壊したり、壁を登ったりしてくれるようになり、冒険できるエリアが広がっていく点も、本作の醍醐味となっている。

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続いてTGS2015体験版バージョンを使ってのバトルシステム紹介

 続いて、藤岡氏と入れ替わるようにディレクターの大黒健二氏が登壇。東京ゲームショウ2015の出展バージョンを操作しながら、本作のバトルシステムについての紹介が行われた。

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 イャンクックの巣から卵を持ち帰るところから始まり、その卵からモンスターが産まれる仕組みを紹介。その後、試練のどうくつに挑戦。
 バトル自体は、行動と戦う相手を選ぶまでは、通常のオーソドックスなコマンドバトル形式と同様。このあとに、“パワー”、“スピード”、“テクニック”の3つの攻撃タイプのいずれかを選ぶとバトルが開始される。この攻撃タイプはじゃんけんのような三すくみの関係を持っており、スピード>パワー、パワー>テクニック、テクニック>スピードというように、お互いの組み合わせによってバトル時のダメージ効果が異なってくる。
 なお、アプトノスといえばパワーと言うように、攻撃タイプはモンスターの習性や特徴にリンクしているため、やみくもに選ぶのではなく、きちんと対応したものを選ぶのが、バトルをスムーズに進めるコツになる。

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 バトルが終わると素材が手に入ることもあり、この素材を集めたり調合して武器や防具を作っていくのは、『モンスターハンター』シリーズではお馴染みの要素と言えるだろう。また、経験値が入って成長していくという、RPGなら当たり前の要素も当然用意されている。
 体験版のプレイが終わると、ナビルーからのプレゼントがあるとのこと。これは“モンスターハンター ストーリーズ オリジナルハンドタオル”が入った卵で、会場で本作を試遊してくれた人にもれなくプレゼントされるとのこと。

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シリーズ初のアニメ化作品が、2016年に放送決定!

 ステージの最後には、辻本氏の口から本作を元にしたアニメーションの制作が発表された。こちらは2016年、フジテレビ系列で放送予定となっている。『モンスターハンター』シリーズとしても初めてのアニメ作品ということで、さらなる『モンハン』ワールドの広がりに期待を持ちつつ、ステージイベントは終了を迎えた。

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▲ステージイベント終了間際のサプライズ発表。このあと、試遊ステージの側には、TVアニメ化決定の看板を持つナビルーの姿も見られた。

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