『モンスターハンタークロス』をやらなきゃ始まらない!
2015年9月17日~9月20日の期間、千葉県の幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2015。カプコンブースでは、ニンテンドー3DS用ソフト『モンスターハンタークロス』(以下、『MHX(クロス)』)がプレイアブル出展されている。週刊ファミ通の『モンハン』大好き編集者&ライター軍団が夢中でプレイしてきたので、その模様をお届けしよう。
東京ゲームショウ2015でプレイできたバージョンは、2015年8月8日から全国5ヵ所で行われた“モンハン夏の“クロス”体験ツアー”とは一部異なるクエストが収録されていた。また、4つの狩猟スタイルのうちの最後のひとつ、ブシドースタイルも選択可能。もちろん、全14武器種も自由に選べたぞ。狩技は、以前の体験会では見かけなかったものもあるので、体験会に来たことがある方も新鮮な気持ちでプレイできると思います。なお、マルチプレイでは4人が参加でき、シングルプレイではオトモ2匹がサポートしてくれる。
そしてクエストは今回も3種類。ひとつはドスマッカォ討伐。こちらは前回の試遊会でも体験できたが、フィールドが闘技場ではなく新フィールドの古代林! もうひとつは、大人気モンスターのナルガクルガ討伐で、フィールドは渓流。そして3つ目は、メインモンスターのうちの1頭ディノバルド討伐だ。クエストの難度は、ドスマッカォが初心者向け、ナルガクルガが中級者向け、ディノバルドが上級者向けだ。以下、各ライターの視点による感触を掲載!
熟練ハンターが使うことで真価を発揮する!? ブシドースタイルの使い心地
今回のプレイアブルで、初めて使用可能となった“ブシドースタイル”。『MHX』には他にも“ギルドスタイル”、“エリアルスタイル”、“ストライカースタイル”があり、プレイヤーが自由に選択できる。同じ武器でもスタイルを変えるだけで、別の武器を扱っているような感覚で楽しめるというわけだ。さて、話を戻して、ブシドースタイルについてプレイして感じたことをまとめてみる。
ブシドースタイルは狩技がひとつセットでき、“ジャストガード”、“ジャスト回避”と言った“ジャストアクション”と呼ばれる専用アクションが行える。
どちらも“モンスターの攻撃を受ける直前にガードor回避”を行えば成功し、その直後から反撃が可能になるスタイルだ。ただし、ジャストガードはランスやガンランス、チャージアックスといった盾を持っている武器種のみ(片手剣も盾を持っているが、今回はジャストガードを確認できなかった)。ガードできない武器種は、ジャスト回避を駆使して立ち回ることになる。ジャストアクションを成功させるには、体感で申し訳ないが、“攻撃を受ける0.5秒くらい前までにガードor回避”を入力すればいいように感じられた。まあ簡単に言えば、そこそこシビアである。しかし、ジャストアクションが成功した後の行動が、とんでもなくすごい! 片手剣を使ったところ、ジャスト回避が発生後、キャラクターが専用のエフェクトとともに低姿勢で走り出す。このとき、追加入力を何も行わなければそのまま終わってしまうんだけど、低姿勢で走っているときは、方向の制御が可能。このあいだは恐らく無敵になっていると思われるので、モンスターに向かっていき、そのままジャストアクション後専用の攻撃を出せるというわけだ。片手剣の場合は、ジャスト回避後、モンスターに向かって攻撃を出したところ、ジャンプして強力な2段攻撃をくり出せた。もちろん、そのまま着地後に別の技へつなげられるし、乗り攻防にも持ち込めますよ。
片手剣は、隙が少ない技を駆使して手数で立ち回る武器。攻撃中に「あ、モンスターの反撃がきそうだな」と思って回避を行うと、そのままジャスト回避が成功する流れが非常に多かった。そのため、こちらの攻撃ターンがずっと続くような感覚で立ち回れた。まさにヒャッホイ状態(笑)。
大剣は、ジャスト回避成功後は専用攻撃で斬り上げ→高速強溜め斬り、ハンマーはジャスト回避成功後に強溜めIII攻撃など、とにかく強力な攻撃に繋げられるのが魅力。やはりジャスト回避は“攻撃の隙をキャンセルして立ち回る”系の武器とは相性がバツグンのようだった。
続いてはジャストガードを確かめるためランスを使ってみた。ジャストガードは、ジャスト回避のように通常攻撃をキャンセルして出すことができない。ふだんのガードと同じ感覚だ。そのため、ジャスト回避よりも一拍早くモンスターの反撃を予測して攻撃の手を止め、ガードの準備を行う必要がある。これが非常に難しい! 咆哮のような予備動作がわかりやすいものに対しては簡単なのだが、それ以外のモンスターの攻撃にジャストガードを合わせるのは至難の業。逆に、ジャストガードを意識しすぎて、攻撃できる状況でも様子を見てしまったりと散々な状況に。これはきっと、ブシドースタイル初心者にありがちなトラップですな。ちなみに、ランスのブシドースタイルでは“カウンター突き”が使えなくなっていた。こちらは、通常攻撃をキャンセルして出せるぶん、モンスターの攻撃にも合わせやすいのだが。
ジャストガードは、通常攻撃中にモンスターの反撃がきそうと判断したら、すぐにステップを1回出してガードするのが安定かも? また、ジャストガードは成功すると、その場で専用の反撃技を行い、そこからキャンセルして通常攻撃へつなげられるのが特徴。だが、モンスターの突進のような動きの激しい攻撃に対してジャストカウンターを行っても、反撃技を出すときには、すでにその場所にモンスターがおらず空振りしてしまうことも。モンスターとの相性もあるので一概には言えないが、今回のプレイでは、ジャストガードよりもジャスト回避のほうが圧倒的に使いやすく感じた。しかし、どちらも共通して言えることは、モンスターの行動をある程度把握していないと、ブシドースタイルを使いこなすのは難しいということ。逆に、しっかりマスターすれば、ドヤ顔すること間違いなしですよ!
TGS2015の試遊でブシドースタイルを楽しみたいならば、行動が予測しやすいナルガクルガ討伐をオススメする(もちろん、従来のシリーズ作でナルガクルガの動きを知っている場合ね)。「俺は狩りの腕に自信がある!」という方は、ぜひともブシドースタイルでスタイリッシュな立ち回りを思う存分堪能してほしい。
(Text by ゴジラ太田)
意味がわからない強さ! ディノバルド討伐!
メインモンスターのうちの1頭というだけあり、とにかく見た目がカッコいいディノバルド。試遊では、上級者向けのクエストとして挑戦できるので、さっそくプレイしてみた。フィールドは新規の“古代林”だったので、地形や各エリアのつながりがよくわからなかったのも理由にあるが、初めてディノバルド討伐に挑戦した結果は意味がわからないままキャンプ送りになった。
まず、とにかくデカい! そして攻撃範囲が広い! すごく個人的なイメージで言えば、“ドボルベルクみたいなイビルジョー”だろうか。
やはり、既出の情報通り、薙ぎ払いや叩きつけなど、巨大な尻尾を使っての攻撃がとにかく脅威だった。体躯が大きいだけに、あの巨大な尻尾を振り回されたら近づくこともままならない。「初見のモンスターは、まずは様子見が基本だよね」ということで距離を離して様子をうかがっていると、ディノバルドが尻尾を丸めて顔に近づけ研磨。ふだんは青黒い尻尾の先端が赤く輝き出してきた。「お、あれなんだろう?」と思っていたら、その後一瞬にして前方広範囲に炎を纏った巨大な尻尾薙ぎ払い? のようなものが。“のようなもの”というのも、一瞬画面が赤く光り輝いたと思った直後に、プレイヤー4人が全員吹っ飛んでいたから。正直、“意味がわからなかった”瞬間である。4人揃って「うお!」と声を上げるという、おもしろい光景に(笑)。
この攻撃がとにかく超強力で、体力が満タン近くあっても、瀕死の状態に。少しでも体力が減っている状態でこの攻撃を食らったら、まちがいなくキャンプ送りになることだろう。モーション自体は長いので、「こんなテレフォンパンチ食らってんじゃねーぞ」という意味が込められた威力なのだろう。知らないけどきっとそう。ほかにも、ブレスを食らったら体力の緑ゲージがすべて真っ赤になるなど、“一瞬でも油断したらやられる”という緊張感がすさまじかった。
攻撃範囲が思いのほか広く、距離を離せばコチラが不利になりそうなので、多少強引にでも懐に潜り込んで接近戦を仕掛けたほうが安全かもしれない。しかし、先ほど触れた“尻尾を赤熱化させての薙ぎ払い”は、攻撃範囲がメチャクチャ広い模様。ガードできない武器は、どう対処すればいいかわからないほど(記者は大剣を使っていたのでガードでしのげたが)。ブシドースタイルならば、この赤熱化のなぎ払いをジャスト回避などで華麗にかわし、反撃の転機とする格好の攻撃になり得るが、失敗したときのリスクがめちゃめちゃ高い。そのギリギリな緊張感が堪らんのだが(笑)。
ディノバルドの特徴ある尻尾は、通常時は攻撃しても弾かれてしまうほど、硬い肉質。しかし、摩擦によって赤熱化したときの尻尾は攻撃が弾かれなかったので、肉質が軟らかくなっていると思われる。試遊では確認できなかったが、部位破壊・尻尾切断が可能かどうか、気になるところだ。是非、皆さんの力で試してください!(他力本願)
(Text by ゴジラ太田)