多彩なゲストの『人狼』異種格闘技戦
頭脳をフル回転させたトークの応酬が見どころの、人気テーブルゲーム『人狼』を題材としたイベント“アルティメット人狼”。開催のたびにニコニコ生放送で10万人を超える視聴者を集める人気コンテンツだが、その第4回となる“アルティメット人狼4”が、2015年9月13日に都内の東京カルチャーカルチャーにて開催された。『人狼』の異種格闘技戦とも言われる呼び名にふさわしく、さまざまな業界から多彩なゲストが参戦して盛り上がった、その熱いバトルの模様をお届けしよう。
なおこのイベントの模様は、ニコニコ生放送のタイムシフトで視聴可能だ。この記事では各マッチの序盤の流れを中心に、概要や見どころをコンパクトに紹介しているが、興味を持たれた方はぜひ、タイムシフトで実際のプレイヤーの探り合いや、緊張感を感じてほしい。なお最終戦のみ、ニコニコ動画プレミアム会員限定配信となるので要注意。
ステージでは冒頭、まず主宰を代表して“人狼伝道師”の眞形隆之氏が、続いて進行役としてウチクリ内倉氏が登場。開催のあいさつを述べるとともに、大会ルールの解説がなされた。詳細は下の画面のとおりとなっている。なお内倉氏は、『人狼』を題材にした即興劇で知られる“人狼TLPT”の、葬儀屋ソール役として有名。ほかにも多数の“人狼TLPT”メンバーが、このイベントに参加して、イベントを盛り上げてくれた。
『ドラゴンクエスト』チームが活躍した第1部
“アルティメット人狼4”は、昼の部2戦&夜の部2戦の、2部構成となっている。まずは13時からスタートした、昼の部をリポートしよう。参戦したメンバーは下で画像とともに紹介しているが、『ドラゴンクエスト』シリーズ生みの親である堀井雄二氏や、ホリエモンこと堀江貴文氏など、大御所が目白押し。また今回は、スクウェア・エニックスの大物プロデューサーの面々や、映画コメンテーターの有村昆氏などの参戦も注目ポイントだ。そこに『人狼』ならお手のものの“人狼TLPT”メンバーも加わり、白熱の頭脳バトルが展開された。
とくにこの第一部は、クリエイターが、楽器演奏やスケッチなど得意なジャンルの技を披露しつつ推理を演出。バトルの行方とともに、そうしたお遊び的な要素も見どころのひとつとなり、大いに観客を沸かせていた。なお、一部二部共通で、処刑されてしまったメンバーは、インターバルの“幽霊タイム”で罰ゲームを受けることとなり、これも緊迫したムードを和らげるいいアクセントとなっていたようだ。
・堀江貴文
・勝間和代(経済評論家、最高位戦麻雀プロ)
・堀井雄二(『ドラゴンクエスト』シリーズ ゲームデザイナー)
・森本未来(人狼TLPT:踊り娘ドリス)
・池永英介(人狼TLPT:団長ダンカン)
・横山可奈子(人狼TLPT:修道女エスター)
・谷口賢志(人狼TLPT:賞金稼ぎスパイク)
・児玉健(人狼ルーム ゲームマスター、人狼TLPTゲームアドバイザー、賢者コーダ)
・齊藤陽介(スクウェア・エニックス 執行役員 エグゼクティブプロデューサー)代表作:『ドラゴンクエストX』
・青海亮太(スクウェア・エニックス プロデューサー)代表作:『ドラゴンクエストヒーローズ』
・岩元辰郎(キャラデザイナー)代表作:『逆転裁判』、『モンスターストライク』(アニメ)
・有村昆(映画コメンテーター)
・坂本英城(作曲家)代表作:『モンスターストライク』(アニメ)、『大乱闘スマッシュブラザーズ』『龍が如く』『ポケモン不思議のダンジョン』ほか。
第1部第1戦
登場したメンバーたちが軽く自己紹介したあとは、いよいよ“アルティメット人狼4”が開幕。まずは児玉氏が「ガンガンいこうぜ」、「いのちだいじに」などの作戦を手書きにしたフリップを堀井氏に見せて「どれにします?」と問いかけ、ステージを笑いが包む。そのまま「誰が怪しい?」という議論になるなか、突然に勝間氏が「私が予言者です!」と宣言。そこに齊藤氏も「予言者は私です。勝間さんは嘘をついています!」とかぶせ、ふたりのカミングアウトで議論は1日目から混乱することに。けっきょく最初の処刑者は彼らではない2名が同票で並び、再度の決選投票で決まるという、スリリングな出だしとなった。2日目もエスター、岩元氏のふたりとも霊媒師を名乗るなど、能力者の見極めがポイントとなってくる展開のなかで、連日コンスタントに村人が犠牲となっていき……。白熱のバトルに決着をつけるべく、ホリエモンが下した最終決断とは!?
第1部第2戦
肩慣らしの第1戦が終わり、第2戦ではスタートから自由な意見が飛び交う。最初に出たのが「“人狼TLPT”の役者勢に、議論を進めてもらっては?」というもので、それを受けたスパイクが、「投票に細工をしたいです。たとえば、僕は10番目に投票させてもらえません?」と意味深なコメント。続いてダンカンが、「いっそ、僕たちを投票対象に絞りませんか」と提案したことで、序盤の議論は“人狼TLPT VS その他”という図式に……。“人狼TLPT”の4人には、2・2・2・3という票が集まり、1日目でまず4人のうちひとりが処刑される事態となった。波乱の幕開けとはなったが、第1戦とは異なり、今回は狩人が活躍して犠牲者をしっかりガード。6日目までもつれる長期戦の末、見事に勝利を収めた陣営は果たして……? 『逆転裁判』シリーズのキャラデザインを担当した岩元氏の、「意義あり!!」ポーズにも注目だ!