PS Vitaの画面サイズだからこそ実現できた“潜入感”が新鮮!

 4分割のエピソード配信や、『バイオハザードコード:ベロニカ』を始めとするシリーズ作品へのオマージュなどが話題となり、好セールスを記録した『バイオハザード リベレーションズ2』。2015年3月には、ディスク版もリリースされた本作が、2015年9月17日、全コンテンツ収録のボリュームでプレイステーション Vitaでいよいよ発売される! それに先んじて、ひと足早く体験したプレイインプレッションをお届けしましょう。

【短期集中連載第1回】『バイオハザード リベレーションズ2』PS Vita版プレイインプレッション!_01

 前作『バイオハザード リベレーションズ』および本作は、『バイオ』シリーズのナンバリング作品のあいだに起きた出来事を体験できる作品。シリーズを重ねるごとに、戦闘やアクション面の進化が強調されてきたナンバリングの『バイオ』作品に対し、初期の探索型ホラーとしての魅力を突き詰めたタイトルでもあり、その方向性は多くの『バイオ』ファンから支持されています。
 2012年に発売された前作は、『バイオハザード4』と『バイオハザード5』のあいだに起きた事件が題材になっていて、外界との交信を絶たれた豪華客船などを舞台に、クリフハンガー形式のサバイバルホラーが描かれます。そんな同作の続編として発売された『リベレーションズ2』は、所在地不明の不気味な孤島が舞台。物語は、クレア(『バイオ2』の主人公のひとり)と後輩のモイラ、バリー(第1作『バイオ』に登場。モイラの父親)とナタリア(島で出会う謎の少女)という、ふたつの視点で交互に展開していきます。
 本編は4つのエピソードから構成されており、さらに、エクストラエピソードが2本収録されています。けっこうなボリュームのストーリーを堪能できるので、一気に遊ぶのもいいですが、記者オススメのプレイスタイルは“毎日1話(あるいは1話のうちのクレア編orバリー編)ずつプレイする”こと。テレビドラマを観ているような感覚でストーリーを楽しめると思いますよ。

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 プレイステーション4版の『リベレーションズ2』をプレイ済みの記者は、PS Vita版のプレイ感覚を確かめるべく、さっそくプレイしてみることに。やはり最初に気になるのは、「据え置きゲーム機ならではの高精細なグラフィックを、携帯ゲーム機でどこまで再現できているのか?」ということ。そこで実際に触ってみたところ、据え置き機で体験した緻密でリアルなグラフィックは遜色なく、忠実に再現されていて好感触! とは言え、「テレビの大画面だからこそ味わえる没入感は、さすがに再現不可能では……?」と思いながらストーリーモードを進めていくと、これが意外にもマッチしていたことに驚かされました。というのも、『リベレーションズ2』は、封鎖された狭い島内での探索がメインとなっている作品だから。PS Vitaの画面サイズでプレイすると、かえって“閉ざされた空間に潜入している感”が強調され、テレビの大画面とはひと味違う、プレイ感覚を楽しむことができるんです

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 サバイバルホラーの醍醐味と言えば、グロテスクなクリーチャーとの戦闘も見どころのひとつ。本作に数多く登場するクリーチャー“アフリクテッド”は屈強で、闇雲に銃を撃つだけではなかなか倒せません。しかも、中には怯むことなく、走って接近してくる個体もいるので、頭や足を狙い撃って、のけぞったところに近接攻撃を叩き込む……というのが、弾数を温存するうえでも、もっとも効率のいい倒しかたといえるでしょう。
 ただ、アフリクテッドはトリッキーな動きをすることが多く、特定の部位をピンポイントで狙撃するのは簡単ではありません。「PS Vita版の場合、画面が小さくなったことで、照準の微調整がさらに難しいのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、そのあたりは据え置き版と同じ感覚で遊べたのでご安心を(記者自身の実力がアレなので、命中精度は相変わらず低かったですが)。小さい画面でも、クリーチャーの怖さはビンビンに感じ取れるので、『バイオ』ならではの“恐怖”を味わいたい人なら、きっと満足できるはずです。

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