風神雷神図(俵屋宗達作)がモチーフ

マリオとルイージが風神と雷神に!? “マリオ&ルイージ図屏風”が制作!――琳派400年と『スーパーマリオ』30周年を記念_03

 “琳派400年”と“スーパーマリオ30周年”を記念して、“風神雷神図”(俵屋宗達作)をモチーフに、『スーパーマリオ』のキャラクターをアレンジした“マリオ&ルイージ図屏風”が制作された。マリオとルイージが風神雷神として描かれたこの屏風は、琳派の現代の継承者のひとりである山本太郎氏が、琳派の技法で丹念に制作したもので、2015年10月23日(金)より、京都市の美術館“えき”KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹7F)で開催される“琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事”展にて一般公開される。

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「マリオ&ルイージ図屏風」 (C) Nintendo 作 山本太郎 2015年

 以下、リリースより。


■琳派とは
江戸初期、本阿弥光悦と俵屋宗達によって創始され、時代を越え「私淑」という独自の形によって継承されてきた芸術様式。雅びにして斬新、そして大胆でいて華やかなその意匠は、日本の美の象徴として、現在にいたるまで国内はもとより海外においても愛され続け、高く評価される。有力な町衆たちの文化の中で発展を遂げた琳派芸術は、人々の生活の彩である陶磁、漆工、金工、染色などの分野においても、その高い意匠性を発揮し、多くの名品を生みだした。尾形光琳・乾山兄弟、酒井抱一・鈴木其一などの江戸琳派、近代における神坂雪佳など、気品と親しみやすさ、そして個性あふれる様式はヨーロッパの印象派や現代の日本画、デザインにも大きな影響を与えている。

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■山本太郎氏 略歴

1974年熊本生まれ。2000年京都造形芸術大学卒業。大学在学中の1999年より、伝統と現代、異質な文化が同居する「ニッポン画」を提唱し、日本の古典絵画と現代の風俗が融合した絵画を描き始める。近年は能楽の影響もあり、古典文学の物語性が題材に加わる。その作風は現代の琳派とも評され、琳派400年記念祭の今年注目の作家の一人。秋田公立美術大学准教授。

2015年京都市芸術新人賞、京都府文化賞奨励賞受賞。

琳派400年記念 「琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」

 近代において琳派を継承し、京の地で琳派芸術を復興させた神坂雪佳。そして現代において先人たちの志と意匠を継承する絵師、山本太郎。琳派の親しみやすさと気品、そして伝統的技法を踏襲しつつ、まだ誰も観たことのないような意表をつくユーモラスな作風は二人の絵師に共通する作家独自の感性です。琳派400年記念の年に開催する本展は、神坂雪佳、山本太郎という二人の琳派の絵師たちの歩みを「仕事」という視点から再発見し、過去から現代、そして未来へと流れる琳派の道を、二人の仕事を比較しながら、屏風や軸装、工芸など約100点の作品をご覧いただきます。

【会場】 美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
【会期】 2015年10月23日(金)~11月29日(日) 38日間 会期中無休
※会期途中に屏風1点のみ展示入れ替えあり。
【開館時間】 午前10時~午後8時(入館締切:午後7時30分)
【入館料】 一般900円(700円)、高・大学生700円(500円)、小・中学生500円(300円)
※( )内はエムアイカード、JR西日本グループ会社カード(一部除く)をお持ちの方、前売および10名さま以上の団体料金。
【前売】 2015年9月21日(月)より2015年10月22日(木)まで販売。
※お求めは、ぴあ(Pコード766-889)、ローソン(Lコード52895)、セブン‐イレブン、CNプレイガイド、ファンミリーマート、イープラス、京都新聞文化センターほか、各プレイガイド。
【主催】 京都新聞
【後援】 琳派400年記念祭委員会
【監修】 河野元昭(京都美術工芸大学学長)
【協力】 株式会社川島織物セルコン、株式会社千總、任天堂株式会社、美術書出版株式会社 芸艸堂、細見美術館、宮崎木材工業株式会社、宮崎家具
【企画協力】 imura art planning
【問合せ】 TEL 075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)