ブースもとにかくド派手！
2015年8月5日～9日（現地時間）ドイツ・ケルンにて、ヨーロッパ最大のゲームイベントgamescom 2015が開催。欧米のトップメーカーがメガブースを出展し、華を競い合うgamescom。巨大スクリーンあり、1タイトルあたり100台を超える試遊台あり……と、そのスケールの大きさは桁外れ。中でも、「派手だなあ」と記者が毎年感心するのが2K。ロゴの色である“赤”を基調とした色合いが映えるうえに、とにかくスクリーンが超デカイ。さらにホールの入り口近くにブースを構えており……と、「これでもか！」とばかりに目立つのだ。
今年の2Kのイチオシタイトルは、『Battleborn（バトルボーン）』。『ボーダーランズ』などでおなじみのギアボックス・ソフトウェアによる新規FPS（一人称視点シューティング）。トゥーンタッチのビジュアルが特徴の同作は、5人協力プレイをフィーチャーしているなど、昨今のゲームプレイの最先端を行くゲームでもある。会場ではバリバリ試遊が可能だったわけであるが、当然のこと注目度は高く、会場には長蛇の列が。Gamescomに合わせて、新規トレーラーが公開されたので、そちらをご覧あれ。
隙のない進化を遂げた『NBA 2K16』
2Kで、ぜひともピックアップしておきたいのが、『NBA 2K16』。言わずとしれた『NBA 2K』シリーズの最新作だ。本作最大の特徴は、『NBA 2K』シリーズでもっとも人気のある“MyCAREERモード”に、映画監督スパイク・リーの協力を仰いだこと。スパイク・リーは、今回の“MyCAREERモード”では、監督を担当し、みずからシナリオも手掛けるほどの力の入れぶり。ちなみに、スパイク・リーがゲーム関連の仕事を手掛けるのは、今回が初めてらしい。2K ブランド・マネージャーのアンドリュー・ブラムバーグ氏は、「スパイクは、カリフォルニアにある2Kのモーションキャプチャースタジオで、俳優とともに2週間に渡って、このモードを制作しました。社内では“ムービー”と呼んでいます。ストーリーがあって俳優がいるので、全体を通して見ると映画のようだからです」とのこと。
毎作どんなストーリーが展開されるか楽しみな“MyCAREERモード”であるが、どんな内容かを聞いてみると、「残念ながら、いまはお話しできません」とブラムバーグ氏。「いずれにせよ、『NBA 2K15』とはまったく違ったストーリーになります。同じ内容では皆さんにプレイしていただけないので。“MyCAREERモード”は、全世界で人気のモードであり、ゲームを購入してくださった方なら、必ずどこかで一度はプレイしていただけます。だから、毎年違うゲーム体験をしていただくことがとても重要なのです」（ブラムバーグ氏）とのこと。NBA好きで、とくに熱烈なニューヨーク・ニックスファンとして知られるスパイク・リー監督のこと。NBAファンをもうならせる“MyCAREERモード”が期待できそう。
さらに、ブラムバーグ氏がプッシュしていたのが、“Pro-Am”。こちらは、新しいオンラインモードで、世界中のユーザーとマッチアップでき、マッチメイキングも非常に早くなっているという。また、自分のチームをフルカスタマイズできるようになっているのも特徴で、色やデザインなどを詳細にカスタマイズして、ユニフォームのデザインを決められたり、ホームスタジアムのデザインを自由に決められたりと、多岐に渡るカスタマイズ要素が搭載されているという。まさに、自分だけの“ホームチーム”を作れるのだ。
そのほか、もちろん既存のモードも前作よりもさらにブラッシュアップされている。その作り込みの高さが日本でも高い評価を集めている『NBA 2K』シリーズだが、最新作ではますます隙のない完成度の高さとなりそうだ。
ちなみに、『NBA 2K16』の栄えあるカバーアスリートとして起用されたのは、NBAのトップスターである、ゴールデンステート・ウォリアーズのステファン・カリー選手、ヒューストン・ロケッツのジェイムズ・ハーデン選手、そしてニューオーリンズ・ペリカンズのアンソニー・デイビス選手の3人。さらに、ファンへの特別プレゼントとして、NBA史上最高のスター、マイケル・ジョーダンをカバーに起用した限定版を発売する予定だというから、（記者のような）往年のファンにはうれしい。
『NBA 2K16』は国内では2015年10月29日発売予定だ。
