ケルンの街も『フォールアウト4』が席巻
現地時間2015年8月5日に開幕した欧州最大級のゲームイベントgamescom 2015。同イベントのビジネスエリアでベセスダ・ソフトワークスがプレス向けに海外では2015年11月10日、国内では2015年冬発売予定のプレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『フォールアウト4』に関するプレイデモを公開した。
まず紹介されたのは、シリーズを通して採用されているキャラクターの7つのステータス要素“S.P.E.C.I.A.L.”から“Strength”が紹介された。本作の荒廃した世界では、落ちているアイテムを見つけたらとにかくどんどん集めることが重要だが、“Strength”が高いほどたくさん持てるようになるという。だが、あまりアイテムを持ちすぎると、危険な状態に遭遇した際に逃げられず、痛い目に会うというから注意が必要だ。また、各ステータスには10段階のPerkがあり、7つのステータスのPerkの合計は70種類となる。さらに、ランクが複数あるため、キャラクターの成長には全部で275の選択肢があるとのこと。ゲームを通して自分のキャラクターを成長させるための多くの選択肢と多様な手段が用意されているのだ。
続いて紹介されたのは、グールに占拠されたレキシントンの街。この街のある工場にレイダーたちの拠点があると噂されているため、調査に向かうというシチュエーションのようだ。廃墟でレイダーだけではなく、グールたちとも遭遇し、三つ巴の乱戦に。デモでは、ショットガンやスナイパーライフル、プラズマライフルなどのウエポンのほか、棘バットなど武器のバリエーション豊富なことが紹介された。また、戦闘中にターゲットの特定の部位を狙い撃ちできる“V.A.T.S.”システムもお披露目。E3 2015でも紹介されたが、本作では時間が完全に静止するのではなく、超スローモーションで時間が流れていく。動きはかなりゆっくりだが、それでも緊張感を生み出すには十分に効果的。命中した際のターゲットの無残な姿は、海外メディア記者から笑い(相変わらず期待に応えてくれるゼ! といった感じのニュアンス)が出たほど。
最後はレイダーたちとの戦闘中、輸送飛行機から落下した援軍が到着。激しい銃撃戦が繰り広げらているさなか、突然、Behemothという巨大ミュータントが出現! どんな激闘がくり広げられるのか……といったところで、トータルで約15分ほどのデモは終了となった。
E3のベストゲームを選ぶ“Game Critics Awards”で最優秀賞にあたる“Best of Show”のほか“Best of Show”、“ベストRPG”など数々の賞を獲得して、gamescomに乗り込んできた『フォールアウト4』。gamescom会場だけではなく、ケルンの街のいたるところに『フォールアウト4』の広告が展開され、gamescom 2015随一の存在感を誇っていたと言っていいだろう。この冬は『フォールアウト4』は全世界で大ブレイクしそうな予感だ。