『モンスターハンタークロス』はどんな感じ? さっそく試遊バージョンを体験!

 2015年8月7日、カプコンは東京・KFCホールにてニンテンドー3DS用ソフト『モンスターハンタークロス』(以下、『MHX(クロス)』)、およびニンテンドー3DS用ソフト『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村DX(デラックス)』、アーケードゲーム『モンスターハンター スピリッツ』のメディア体験会を実施した。この体験会は、2015年8月8日から全国5ヵ所で行われる“モンハン夏の“クロス”体験ツアー”に先駆けて行われたもの。さっそくプレイしてみた感触をリポートしよう。

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 メディア体験会の試遊では、3種類のクエストを選んでプレイできた。ひとつは新モンスターのドスマッカォ討伐、もうひとつは、こちらも新モンスターのホロロホルル討伐。そして3つ目は、久しぶりの登場となるナルガクルガ討伐だ。いずれも闘技場が舞台となっていた。クエストの難度は、ドスマッカォが初心者向け、ホロロホルルが中級者向け、ナルガクルガが上級者向けだ。迷っている時間がもったいないので、とにかく片っ端から挑戦してみたぞ。

尻尾を使ったトリッキーな動きに注意! ドスマッカォ狩猟

 まずは初心者向けコースで、鳥竜種のドスマッカォ狩猟に挑戦。過去作におけるドスジャギィやドスランボスに相当するモンスターで、炎を吐いたり、毒をまき散らしたりとった特殊攻撃は一切してこないので、操作方法を覚えるための練習相手にふさわしい存在と言えるでしょう。威嚇した後、正面に向かって噛みついてきたり、小型モンスターのマッカォを呼び寄せたりと、各攻撃は予備動作が大きいため、背面に回り込んで連続攻撃を叩き込むといいかも? ただし、数ある攻撃パターンの中で比較的厄介なのが、尻尾をバネのように使い、跳躍しながら蹴りを繰り出してくる攻撃。その場で飛び跳ねながら連続蹴りを放つ攻撃と、正面に向かって勢いよく突進する攻撃があるので、攻撃のモーションに入ったら距離を取り、一連の動作を終えるまで安全圏に待機することに。基本的に、どの部位も攻撃がよく通るので、死角に回り込んでガンガン斬りつけるだけで、弱らせることができた。本作では、スタイルごとに操作性やアクションが大きく異なるため、まずはドスマッカォを相手に練習を重ねて、自身のプレイスタイルに合った武器とスタイルの組み合わせを見つけ出すのがいいかもしれない。

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ホロロホルルの状態異常は“にが虫”が有効!

 続いて挑戦した、中級者向けコースのターゲットは、まるでフクロウのような外見の鳥竜種・ホロロホルル。おもな攻撃方法は、上空に飛翔してからの突進と、その場で羽根を広げての回転、鳴いているあいだ行動不能になってしまう“おたけび”、前方に向かって放つ極太レーザーのような“超音波”などだが、それらに加え、羽根を逆立てて鱗粉をまき散らす攻撃が非常に厄介! 鱗粉を吸ってしまうと、一定のあいだ前後不覚状態に陥ってしまい、まともに歩けなくなってしまうんです。具体的には、前後左右の操作が逆になるので、冷静に対処すれば切り抜けられるものの、乱戦時にこの状態になるのは危険。ただ、前後不覚状態は “にが虫”で治療できるので、ホロロホルルを狩るときは必ず用意しておきたいところ。なお、こちらの攻撃の発動直前には、ホロロホルルの周辺に金色の鱗粉が舞い始める。確認できたらすぐに離れて、状態異常を未然に防ぐことをオススメします。空を飛んでいる時間が長いため、マルチプレイ時は、遠距離攻撃系の武器や、エリアルスタイルの攻撃を駆使してガンガン撃ち落とし、地上で一斉攻撃を仕掛ける立ち回りがよさそうだ。

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狩猟スタイルの違いをリポート!

 『モンスターハンタークロス』の新要素“狩猟スタイル”。これには、ギルドスタイル、ストライカースタイル、エリアススタイル、ブシドースタイルの4種類があるが、今回の試遊ではギルドスタイル、ストライカースタイル、エリアルスタイルの3種類を使うことができた。ギルドスタイルは、最新作の『モンスターハンター4G』の武器の連携をベースにしつつ、狩技が2個セットできるスタイルとのこと。今回は、気になる要素の多いストライカースタイル、エリアルスタイルを中心にプレイしてみたぞ。

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ストライカースタイルは簡単操作で狩技連発!

 ストライカースタイルの特徴は、狩技を3個までセットでき、さらに狩技ゲージが溜まりやすいところ。その代償として、武器の通常攻撃の種類が『モンスターハンター4G』に比べて減っているようだった。具体的に言えば、ランスのカウンター突き、ハンマーの縦攻撃や回転攻撃からのアッパーなど、シリーズ途中で追加されたような新技がないという感じ。シリーズをプレイしている人ならば、“初期の頃の懐かしい武器”という印象で操作することができるが、『モンスターハンター4G』での新武器であるチャージアックスは、ストライカースタイルで“溜め2連斬り”が確認できなかった。攻撃、ゲージ溜めの両点において主力だった“溜め2連斬り”がなくなっているので、新たな連携などを構築しなければならない分、慣れるには時間がかかりそう。

 しかし、狩技ゲージの溜まりが本当に早い! ランスの場合は、中段攻撃数発の連携を3,4セットあてるだけで狩技のシールドアサルト(高威力の突進攻撃のような技)のゲージが満タンになったので、ガンガン出していける! しかし、チャージアックスの狩技エネルギーブレイド(溜まったビンの数で威力が変化する技)はゲージが溜まりにくかったので、狩技によってはゲージの溜まりやすさにも違いがありそう。今回の試遊では各武器ごとに決められた狩技がひとつセットされていただけだが、狩技は各武器ごとにかなりの数が用意されるはず。セットする狩技次第では、通常攻撃はそこそこに、狩技をガンガン出していく立ち回りもできるはずだ。

 ちなみに、“絶対回避”と“狩人のオアシス”は全武器共通の狩技でストライカースタイルとギルドスタイルで確認できた。絶対回避は発動直後から無敵となり、その場からプレイヤーが向いている方向にダッシュで離脱する狩技。発動中はずっと無敵のようなので、ガードがない武器にありがちな、「攻撃を受けてふっとばされて、起き上がりに回避が困難な攻撃を出されたとき」など、いわゆる「あ、これ無理だ」という状況に役立つのはもちろん、無敵を利用して、モンスターの攻撃を避けつつ急接近して攻撃を仕掛ける、という使い方もできそう。狩人のオアシスは、その場に回復装置(?)みたいなものを設置し、その装置の近くにいるだけで、体力が徐々に回復していくというもの。回復装置の出現時間はかなり長く(体感だが1分くらいあったかもしれない)、回復薬の節約になるほか、ある程度のダメージなら気にせず攻撃に専念できるので、のけぞり無効状態での攻撃にも便利そうだ! だが、狩人のオアシスはタッチして即発動ではなく、発動までに少々時間がかかってしまう。さらに、発動中にモンスターから攻撃を食らって吹き飛んだら、回復装置が出現しないまま、狩人ゲージがゼロに戻ってしまった。狩人のオアシスを発動するときは、安全な状況で使う必要がありそうだ。

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エリアルスタイルは純粋に楽しい!

 エリアルスタイルの場合、回避行動のボタンが“エア回避”というものに変化。通常の転がるような回避ができなくなる代わりに、エア回避(ジャンプ回避)が出せるようになる。このエア回避中にモンスターに触れると、自動的に2段ジャンプのようなアクションになり、その後に各武器特有のジャンプ攻撃を出せるようになる仕組みだ。『モンスターハンター4G』の操虫棍でジャンプ攻撃を出しているような感覚を全武器で味わえるので、新鮮ですごく楽しい! というのが率直な感想。しかし、エリアルスタイルの場合、大剣の場合は溜め斬りが出せなくなっていたり、ハンマーの場合は溜め3が出せない(どれだけ長時間溜めても、溜め2攻撃)など、地上での高威力の大技が出せなくなっていた。スタイルの名のとおり、地上ではなく空中からの攻撃を主体に立ち回ろう、と言うことなのだろう。エリアルスタイルでの魅力は、地上での攻撃の隙をエア回避でキャンセルし、そのままジャンプ攻撃を狙っていくという連携。ランスの場合は、地上で中段攻撃×α→エア回避→2段ジャンプからのジャンプ攻撃→中段突き×α→エア回避……というエンドレスの連携ができた。大剣の場合はジャンプ攻撃からの連携で、すぐにエア回避へ繋げる技が確認できなかったため、ランスほどのスピーディーな立ち回りは行えなかったので、“主力の攻撃から、すぐにエア回避へ繋げられる”ような立ち回りができる武器は、モンスターの上方向からガンガン攻撃できたので超楽しかったぞ! しかし、ジャンプ攻撃をかなりの回数当てても、モンスターへの乗り攻防に持ち込めたのは数えるほどだった。『モンスターハンター4G』に比べると、かなり乗りにくくなっている印象を受けたが、これはジャンプ攻撃を当てやすいエリアルスタイルだったため、ジャンプ攻撃そのものに、乗り攻防に対する補正がかかっていたのかもしれない。

 ジャンプ攻撃を絡めて立ち回ることで、モンスターの地上攻撃(尻尾振り回しなど)を無効化しつつ攻撃を当てることができたので、立ち回りかたによっては、地上よりも攻撃を叩き込みやすいのは確実。ただし、モンスターに近すぎると2段ジャンプ後、モンスターの真上付近にジャンプしてしまいカメラ視点的にモンスターが見えにくくなってしまうこともあったが、2段ジャンプ後もプレイヤーの方向調整などはある程度行えたので、エリアルスタイルに慣れさえすれば、ここは気にならなくなるかもしれない。

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 ここで書いた以外の武器の狩技も気になるところだが、限られた試遊時間で確認できたのはここまで。後は、今後公開される情報を楽しみに待とう。

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※今回体験したバージョンは、イベント用に調整されており、製品版と仕様が異なる場合があります。
※画面は開発中のものです。
※ ニンテンドー3DSの3D映像は、同本体でしか見ることができません。画面写真は2D表示のものです。
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