YouTubeでおなじみのあの数字が引退へ

 待望の新作ゲームが発表され、興奮してYouTubeに初公開の動画を見に行って、再生回数が意外と伸びてないのに困惑したことはないだろうか? そんな時、どの動画も特定の数字でピタッと止まっている。表示されているのは「301回以上の再生回数」……。

 すでにご存知の人も多いと思うが、これは本当にその動画が300回チョイしか再生されていないのではない。YouTubeはこれまで、動画の再生回数が300回を超えたところで再生回数表示の更新を一旦ストップし、いきなり増えた再生回数がボット(プログラム)などを使った無効なものではないか検証していた。いわばこの“集計中”の表示が「301回以上の再生回数」だったのだ。

 そんなこんなでYouTubeで動画をチェックしまくる人にはおなじみの数字“301+”だが、YouTubeがこの表記をやめて、よりリアルタイムに近い表示を行うように仕様変更したことを発表している。

 今回の仕様変更でもボットを再生数から弾く方向性は変わっておらず(捏造された人気の動画にユーザーが誘導されることを防ぐといった意味合いがある)、あくまで集計と検証のフローが変更になった形だ。
 新たなフローでは、特定の数字で再生回数表示を止めず、まず実際の人間であるとわかっているアカウントやアクセスからの再生をカウントし、残りを検証してボットと分かったものは弾いていくという。