大阪が熱く、そしてハートフルに燃えた!
2015年8月1日、ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、PC用MMORPG『エミル・クロニクル・オンライン』(以下、ECO)のオフラインイベント“ECO祭 出張版 in 大阪&ECO★サミットvol.3”を開催した。
“ECO祭”は年末頃に毎年開催される恒例イベント。サービス開始10周年を迎える今年は、年末が待ちきれなくなったため、大阪で開催することにしたのだという。まさに『ECO』における大阪夏の陣。ステージイベントあり、ライブあり、今後の展開の発表ありと、盛りだくさんな内容だった。
本稿では、2015年下半期の展開について解説されたカンファレンスを中心にお届けする。
▲二次創作即売会“ECO★サミット”も同時開催された。大盛況。
▲『ECO』のBGMを手がける音楽ユニット・ACEによるアコースティックライブも開催。会場に来られなかったプレイヤーも、ゲーム内で楽器を持ってライブに参加。
▲各種のステージイベントも盛り上がった。こちらはオリジナルアイテムのデザインをプレイヤーから募集し、開発チームのブル高橋氏とアルマジロンTが品評する“タイニー・かんぱにー全国合宿~アイテム制作会議”。
開発の進捗状況が報告されたエクストラカンファレンス
2015年の開発ロードマップは2014年11月に開催された“ECO祭2014”で発表されており、2015年下半期エクストラカンファレンスでは、現時点での開発状況が報告された。
▲司会は『ECO』運営チームの寺田教授(左)とブリキング榊田氏(右)。
▲まずは昨年の発表のおさらいから。2015年の『ECO』は“ECOMAGINATION(エコマジネーション)”というテーマで開発を進めている。
▲『ECO』の3大要素は“バトル・レベルアップ(キャラ育成)”、“おしゃれ”、“イベント”。すべてに“パートナー”が関わっており、Kawaiiのが重要。
▲ファッションショーと飛空嬢は2015年実装が間に合わないとのこと。発表した瞬間、会場から少し笑いが起きた。「ほかにもいろいろ実装したし、仕方ないよなー」くらいの雰囲気。暖かい。
※各項目の詳細は昨年のリポート記事をどうぞ
『エミル・クロニクル・オンライン』全モンスターがアルマ化!? タイニー・かんぱにーに就職!? オドロキの新情報がザックザクの“ECO祭2014”リポート
アナザークロニクル~もうひとつの物語~
今回のカンファレンスで、もっとも詳しく解説されたのが、“アナザークロニクル~もうひとつの物語~”だ。寺田氏によると「わりと遠くない今年中」に実装を目指して開発が進められている。
これは「もしも○○の性格が○○だったら」、「○○な選択をしていたら」のような、ifの物語をテーマにしたコンテンツ。人の想いを読み取って願望の世界を生み出す、禁じられた書物の封印が解かれたことが、物語の発端となる。
キーとなるのは12人のロア。ロアたちのifの世界が描かれ、性格の異なるロアの“アナザー”と呼ばれる存在も登場するようだ。
▲ロアは2013年に1年かけて展開されたゲーム内イベント“イリスと記憶の書架”に登場する人気キャラクターで、物語が具現化した存在だ。
▲イラストレーター・雀葵蘭氏によるイメージビジュアル。左右の表情の違いで、ロアとアナザーの2面性が表現されている。
冒険の舞台は禁断の書物が生み出した本の世界ということで、スタート地点は“エンシェントアーク”。破れて分散している“アナザーの紙片”を集めてページを完成させていく。
プレイ条件は、BaseLv100以上/転生済みのキャラクター、または“真の顔”イベントクリア済みのDEM種族となる。
▲エンシェントアークとは、あらゆる知識や歴史が保管されている不思議な図書館のこと。
続いて、コンテンツの構造が解説された。メインとなるキャストキャラクター(スライドではイリスが例として挙げられた)のほかに、「もしもイリスが○○だったら」という“アナザー”や“イレギュラー”といった存在も登場する。
▲“イレギュラー”は敵方なのか味方なのか、それすらもわからないらしい。
▲開発中のプレイ画面。「私に任せてみませんか」、「あちらも調べてみましょう」と先導してくれるイリスにプレイヤーがついて行ってる様子。アナザーと共闘する展開もある。
▲まずはこのアナザーたちの物語が実装予定。熱心な『ECO』プレイヤーだったらシルエットでわかるはず。
▲アナザーの紙片に関する開発中のインターフェース画面。紙片を集めて中央部にはめるとページが完成し、アナザーブックを装着できるようになる。
紙片を集めて完成させたアナザーブックを装着すると、一定時間キャラクターがパワーアップし、専用のスキルを使用可能になる。アナザーブックのスキルはBase経験値を振り分けて解放するのだとか。
▲アナザースキルのエフェクトはかなりド派手。アナザーそれぞれをイメージのエフェクトが施される。
▲実際に攻撃スキルを発動させた開発中の場面がこちら。イリス・アナザーの力を借りたもの。会場からは「お~!」というどよめきが。
▲ロアのテーマ曲のアナザーバージョンを製作中。もちろん、『ECO』のBGMを担当する音楽ユニット・ACEが手がけている。会場ではさまざまなバージョンのダイジェスト版が流れ、僕は少し興奮した。
▲ストーリーのさわりの部分だけ楽しめるプロローグイベントを2015年8月20日に実装。
▲アナザークロニクル~もうひとつの物語~は2015年秋に実装。空中庭園的な新マップも登場。
また、2013年に年間を通して実施された、ロアが主軸となるイベント“イリスと記憶の書架”の全話復活が発表された。予定日時はプロローグイベント実装と同日だ。
プレイヤーには、まずロアの元来のストーリーとプロローグイベントを堪能してもらい、満を持してアナザークロニクルに取り掛かってもらいたいのだろう。
寺田氏「美しい流れですね」
榊田氏「ゴールデン流れですよ」
▲この発表には会場中から拍手と歓声が巻き起こった。みんなロアが好きなのだ。
▲ロアの通年イベント復活に合わせて、ロアが手に入るくじも復活。寺田氏「私はワーウルフさんが手に入ってないので、全力を出そうと思います」。時期は後日発表され、おそらくリサイクルシステムにも対応するだろうとのこと。
▲イリスカードの入手方法がよりわかりやすく。消費アイテム→交換イリスカードの順で選ぶと、交換可能なイリスカードの一覧が表示され、詳細も確認可能になる予定だ。なお、このイメージ画面は、寺田氏がPowerPointで一生懸命作ったもの。
▲現在は守護魔ウルのイベントを開催中で、2016年はうるう年で何かが起きるらしい。寺田氏「細く長くご期待いただければ。ウルが来たということはルゥも来るよね。ウルとルゥが来るということは、あの子も来るじゃんって感じで」。
▲8月20日からコミック版との連動イベントがスタート予定。主人公エコちゃんが、年末に向けていろいろな形でゲーム内に登場するらしい。
さらに、大型オフラインイベント“ECO祭2015 in 東京&ECO★サミットvol.4”が2015年12月5日に開催されると発表された。サービス開始10周年を記念したイベントだけに、気合が入った内容になるのは間違いない。
▲10周年アニバーサリーソングを石田燿子さんに歌っていただけるように交渉中。
2015年初頭から続いている“総アルマ化計画”も順調に進行中。要はすべてのモンスターをかわいく擬人化しようという企画だ。
▲いろいろなモンスターのシルエットが載っているが、これが順当にアルマ化するかどうかも未定。寺田氏「一部は正解があるんです。察してください。大きいやつ」。
盛況のうちに幕を閉じた“ECO祭 出張版 in 大阪&ECO★サミットvol.3。12月5日の東京イベントでは、もっと大きな仕掛けが用意される可能性が高いので期待したい。
後日、イベント部分のリポート記事も掲載予定なので、そちらは気長にお待ちください。