ガスト×コーエーテクモが生み出す新タイトル!

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 2015年7月24日、コーエーテクモゲームスが本社ビルにて、新作タイトル『よるのないくに』の完成記念発表会を開催した。本作はガスト長野開発部が手がけたオリジナル新作で、プレイステーション4、プレイステーション3、PS Vitaの3機種での同時展開が予定されている。ゲストを招いてのトークショーなどで盛り上がった、その発表会の模様をリポートする。

 発表会では冒頭、コーエーテクモゲームスの代表取締役社長・鯉沼久史氏と、『よるのないくに』総合プロデューサー・井上忠信氏があいさつを行い、新作リリースの経緯などを語ってくれた。ふたりのコメントは以下のとおりだ。

 「ガストに関しましては、昨年の10月にコーエーテクモゲームスと経営統合いたしまして、現在はガスト長野開発部というところで、変わらずにガストブランドの作品を作ってもらっています。せっかくいっしょになったんだから、『アトリエ』、『サージュ・コンチェルト』シリーズに続く新しいタイトルを作ろうということで、今回は新タイトルを発表することができました。このタイトルは、新しいチャレンジができるような体制作りのもと、ガストのいいところを伸ばせるようにということで、ガスト長野開発部のメンバーが一生懸命に作ってくれたタイトルになります。今日は本作の詳細や魅力ですとか、新しい情報を出せると思いますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います」(鯉沼氏)。

 「ガストは『アトリエ』、『サージュ・コンチェルト』など、いくつものソフトのなかで、キャラクター性、RPGの物語、その見せかたなど、いろいろなものを培ってまいりました。それをさらに飛躍させ、今回はアクション要素を加えて、『よるのないくに』というタイトルを出すことができました。アクション要素という部分は、ガストとしては大きな決断だったのですが、これが実現できたのは、コーエーテクモゲームスといっしょになったことでの、シナジー効果によるところが大きいと思います。また『影牢』、『零』シリーズのプロデューサーである菊地氏を開発プロデューサーとして招いたことにより、さらにおもしろさに磨きがかかったと思っています」(井上氏)。

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▲あいさつを述べる、鯉沼氏(左)と井上氏(右)。

美少女と従魔が活躍する新たなオリジナルRPG!

 続いては開発プロデューサーの菊地啓介氏による、プレゼンテーションコーナー。ここではいきなり、発売延期に関する驚きの発表が! 発売予定日は8月27日だったが、さらなる品質向上のため、9月17日に変更されたとのこと。
 「お待ちいただいている皆さまには、たいへん心苦しいのですが、必ず楽しんでいただけるものにしますので、もう少しお時間をいただければと思います」(菊地氏)。

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▲まずは発売延期をお詫びした、菊地プロデューサー。
▲発売日は8月27日から9月17日に変更となった。

 以降は、ムービーとともに菊地氏が解説を入れるスタイルで、ゲームの内容が解説された。その流れに沿い、菊地氏のコメントも織り交ぜつつ、ゲーム概要を紹介しよう。

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▲実際のゲーム画面を用いた動画とともに、菊地氏が内容を紹介。

〈世界観〉

 従来のガストブランド作品に、アクション性をプラスした、新規RPG。キャッチコピーは“美少女×従魔×RPG”だ。
 主人公の少女は、呪われた能力を駆使して、もうひとりの少女のために戦っていく。物語の舞台となる島では、日が落ちると、邪妖と呼ばれる魔物が徘徊。決して眠ることのない“よるのないくに”となる――。

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▲従来のガストが持つブランドイメージを踏襲しつつ、新たな分野にチャレンジした意欲作だ。

〈キャラクター〉

 主人公は、半分人間・半分妖魔の少女、アーナス。その特性から、邪妖を倒す力を持っている。人々を守る聖騎士の役割を担うが、妖魔の長への生贄となる聖女を守ることも、大きな使命となる。
 その聖女は、アーナスの親友でもある少女、リュリーティス。聖女は、数年おきに封印が解けてしまう妖魔の長を抑えるべく、自らの命を差し出す存在だ。このふたりの、互いを思うがゆえの心の葛藤が、本作の見所のひとつ。
 「ふたりで楽しいひとときがあったり、すれ違ってしまったり、本気でお互いを思うがゆえのドラマが、今回のストーリーの大きな役割を担っています」(菊地氏)。

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▲見た目は物静かだが、強い意志を持つ少女という設定だ。
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▲こちらはどこかお嬢様系。愛称は“リュリュ”だ。
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▲少女ふたりが織り成すドラマが、ストーリーの主軸となる。
▲主役級ふたりのほかにも、個性的なキャラクターが目白押し。

〈武器〉

 アーナスは戦況によって、さまざまな武器を使用できる。たとえばバランスのいい剣、遠距離攻撃が可能な銃、スピードがあり手数も多い短剣など。武器ごとの特性に合わせて、さまざまなスタイルのバトルが楽しめる。
 「いろいろな武器がありますので、ぜひ試してみてください」(菊地氏)。

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▲武器チェンジにより、従魔の攻撃の効果も変化する。

〈従魔〉

 このゲームの大きな柱となるのが、“従魔(セルヴァン)”という使い魔だ。バトルでは彼らを召喚して、ともに戦うことになる。従魔にはアタッカータイプ、サポートタイプなど、いくつかのタイプがあり、組み合わせによって戦略の幅も広がっていく。
 従魔とは、敵を倒して得た“依代”を使って契約。編成画面で連れて行く従魔を選ぶことで、戦闘に召喚できるようになる。
 「この従魔を成長させ、パワーアップさせていくことも、本作の大きな楽しみのひとつとなっています」(菊地氏)。

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▲従魔は、いわばパーティメンバー。それぞれの特性を考えて、編成を楽しもう。

〈変身フォーム〉

 アーナスは変身できるが、その種類も従魔の組み合わせによって変わってくる。たとえばラピッドタイプは、素早くトリッキーな動きが特徴で、連続でくり出す蹴りの威力が凄まじい。ファントムフォームは、魔法使いのような姿で、遠距離攻撃や体力回復とか、サポート向きのフォームだ。

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▲邪妖を倒す切り札となるのが、この変身だ。フォームはこのほかにもまだまだあるとのことなので、こうご期待!

ゲストコーナーでさらに本作の期待度がアップ!

 ゲーム紹介のあとは、スペシャルゲストが2名、ステージに登場。ひとりは本作の主人公・アーナス役の声優、M・A・Oさんで、もうひとりはキャラクターデザインを担当した、四々九 氏だ。
 ここでは菊地プロデューサーを交えて、3人でトークセッションを展開。M・A・Oさんは役を演じての感想など、また四々九氏はデザインについてこだわった点などについてコメントを語ってくれた。ほかにもキャラの衣装、変身フォーム、従魔など、多彩なトークテーマが飛び出し、制作サイドの裏側シーンから、本作の魅力の一端を垣間見ることができた。
 ちなみにここでは、従魔という話題にちなみ、サプライズ情報の発表も! なんとガストのイメージキャラクター“がすとちゃん”が、初回特典の特製従魔として登場することが決定したのだ。会場のスクリーンでは、さっそくその勇姿が披露された。
 「“がすとちゃん”は、じつはガストのゲームに登場するのは初めてなんですね。それだけ今回、力を入れているということです。楽しんでいただけると思いますので、よろしくお願いします」(菊地氏)。

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▲ゲストとして登場したM・A・Oさん(左)と、四々九氏(右)。
▲菊地プロデューサーとともに、制作現場の裏側エピソードなどを語ってくれた。
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▲さまざまな障壁を越え、あの“がすとちゃん”がゲームに登場!

 ゲストコーナーでは最後に、M・A・Oさんの朗読会が行われた。これは発表会のためだけに書き下ろされたシナリオに合わせて、M・A・Oさんが声を演じるという内容。美しい画面にマッチした、臨場感あふれるボイスに、取材陣・関係者が聞き入った。

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▲状況に応じた抑揚のある声は、さすがのひと言。

 朗読会の余韻が残るなか、ステージではフォトセッションが行われ、発表会は無事終了となった。さまざまな新機軸が導入された注目作『よるのないくに』。ガストブランドの新たな人気シリーズとなるか、これからの展開に大いに期待したいところだ。

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▲発表会の登壇者が集まり、ポーズを決めて新作をアピール。