別の時代をテーマにしたシリーズ化も予定

 VRヘッドマウントディスプレイのOculus RiftとGear VR向けに開発中のゲーム『Pixel Ripped 1989』は、現在KickStarterでクラウドファンディングを実施中。40000ポンドの目標額が集まって成立した場合、プログラムは5ポンド(約960円)以上の出資から手に入る(KickStarterでの出資者限定で、VRヘッドセットなしに遊べるPC版も提供予定)。

 その内容は、まさにVRならではのメタな仮想ゲーム体験。舞台は1989年、プレイヤーはゲーム少女“ニコラ”となって、女性の先生が若干ブチ切れ中の小学校の教室に座り、先生に見つからないように携帯ゲーム機“Gear Girl”(過去のデモ版では“Game Girl”)でゲーム内ゲームの2Dアクション『Pixel Ripped』を遊ぶのだ!

 『Pixel Ripped 1989』でプレイヤーは「黒板の方を見て先生の動向を警戒する」、「サッと視線を手元に落としてこっそりゲームを遊ぶ」というふたつのことをやらなければいけない。ゲームに熱中すると先生にバレかねないし、先生にビビってばっかりいるとゲーム全然遊べないし……というバランスをどう取るかがポイントだ。
 ゲームはそれだけにとどまらず、紙くずを丸めた弾を他の生徒に発射して遊ぶこともできるし、事態が進んでいくとニコラの妄想力により、ゲームの世界がゲーム機の外側にも飛び出していく……。

 開発チームはプロジェクトがうまく行った場合シリーズの拡張も予定しており、ニコラがもっと小さかった頃をテーマにした『Pixel Ripped 1979』や、同1984を計画中。前者はニコラの家が舞台で、ゲーム機はクリスマスに買ってもらった“Fauxtari 2600”が登場。ご機嫌斜めのお母ちゃんと、人んちのおもちゃで遊ぼうとしてくる近所の子供と、デカいオス猫とバトルしながらビデオゲームを遊ぼうとする内容になるという。

VR世界の中の教室で、先生に見つからないようにゲームする『Pixel Ripped 1989』_02
▲先生がこっち見たりしないかビクビクしながら手元でゲームを進める。勇気あんなー。
VR世界の中の教室で、先生に見つからないようにゲームする『Pixel Ripped 1989』_01
▲ゲーム少女の妄想力により、ついにゲーム機からキャラクターが飛び出す!