「皆さんの夢にまで出てくるような迫力」(生駒さん)
2015年7月23日(木)、東京のユナイテッド・シネマ豊洲にて映画『コープスパーティー』の完成披露舞台挨拶が開催された。映画の出演者から、中嶋直美役の生駒里奈さん(乃木坂46)、篠崎あゆみ役の前田希美さん、岸沼良樹役のJUNさん(BEE SHUFFLE)、宍戸結衣役の小坂温子さんの4人、山田雅史監督、主題歌アーティストの今井麻美さん、原作者の祁答院慎さんが登壇。小坂さんはイベントのMCも担当し、会場に集ったファンに向けて作品の魅力を伝えた。
生駒さんは、映画『コープスパーティー』の完成披露舞台挨拶ということで、「作品が完成して、皆さんの前に立っていられることがすごくうれしいです」とコメントし、自身の主演映画の完成を喜ぶ。また、ホラー映画が大好きだという前田さんは、出演が決まった際に原作のゲームもプレイしたそうで「印象的だったシーンが劇中でも再現されているので、原作のファンの皆さんにも楽しんでいただけると思います」と、ゲームファンへ向けてアピール。また、逆に怖いものが苦手だというJUNさんは、「撮影場所の廃校に着いた瞬間に帰ろうかと思いました(苦笑)」と苦笑いを見せながら撮影を振り返った。
主題歌『BABYLON ~before the daybreak』(2015年7月22日発売)を歌う、声優の今井麻美さんは、自身が声優としても参加しているゲーム『コープスパーティー』が実写映画化されるという報に「冗談でしょ?」と思ったと語るも、そのチャレンジ精神には拍手喝采を送ったとのこと。魂を削らなければ『コープスパーティー』の曲は歌えないということで、今回も魂を削って主題歌を歌い上げたそう。原作を担当した祁答院さんは、主人公たちがひどい目に合うと話題の原作を映像化してもらえるということで、山田監督に何度も何度も“強烈に”、“派手に”ということを伝え、その願いが叶ったと語る。映像化を担当した山田監督も「どうやって実写化するか苦労しました。ただ、『コープスパーティー』の異世界を映画で描けたのではないかと思います」と自信を覗かせた。
また、作品内でのリアクションが注目ポイントと語る出演者一同。生駒さんは演技半分、素のリアクション半分と語り、JUNさんは100%素のリアクションであることを強調。そんな中、ホラーが大好きだという前田さんがひとり涼しい顔をしていたが、本心では楽しんでいるはずなのにちゃんと演技で驚いている前田さんの女優魂に生駒さんは感銘を受けたとのことだ。
いよいよ、2015年8月1日より、シネ・リーブル池袋ほかにて順次上映が開始される映画『コープスパーティー』。「最強におもしろかった、怖かったということを友だちにぜひ伝えてほしい」と語る今井さんに同調するように、生駒さんも「友だちはもちろん、乃木坂46のほかのメンバーのファンの方にも“生駒ちゃんの映画観たほうがいいよ!”と伝えてください(笑)」とコメント。生駒さんいわく“夢にまで出てきそうな迫力のホラー映画”とのことなので、その恐怖をぜひ映画館で、そしてニコニコ生放送で味わって欲しい。また、山田監督は、「エンドロールでは今井さんの素晴らしい歌が聴けます。そのあとにもワンシーン用意していますので、最後まで席を立たずに観ていただければ」とコメントし、最後に「この映画を観て起きた霊障に関しては責任を負いかねます(笑)」と締めの言葉をひと言残し、完成披露舞台挨拶は終了した。
不安で泣いた夜も――生駒里奈さん単独囲み取材
完成披露舞台挨拶に先駆けて、生駒さんのみでの囲み取材も実施された。作品の内容については、自身が出演しているぶん、怖さが薄れて感じるものの、ひとつの作品として観たときには「すごく怖くて、おもしろい作品になっている」と語る生駒さん。撮影時のエピソードを聞かれると「演技には苦手意識がずっとあって、クランクインの前日に不安で泣いてしまって。でも、乃木坂46には映画やドラマ、舞台に出演しているメンバーが多いので、みんなに励ましてもらいました」と乃木坂46の仲間たちが、初主演の映画の大きな支えになったことを明かす。また、自身の演技については「思ったほど大根ではなかった」と笑顔を見せ、「まわりの出演者の皆さんの迷惑をかけていなかったなと、ひと安心しました」と胸をなでおろした。
アニメやゲームファンとしても知られる生駒さんならではのエピソードとしては、原作がゲームということで、実写化に対してファンが不安に感じる気持ちはとてもよくわかり、二次元の作品を三次元に具現化することの難しさも理解しているとしながら、「直美ちゃんがリアルにいたらどう感じるのかというものを自然に出せるように心がけました」とコメント。撮影時には、特殊メイクによる傷メイクをしてもらいながら、「こういう感じでやるともっとリアルになるんだ」とニヤニヤしていたと、コスプレ好きな生駒さんらしい発言も飛び出した。
作品の見どころを「お化け役の子役の方が本当に怖いのでそこが見どころですね」と語った生駒さんは、「夏にピッタリなゾクッとする映画です」と作品をアピール。2015年7月22日には、自身がセンターを務める乃木坂46のNewシングル『太陽ノック』も発売されたばかりということで、「自分の中でいい機会がたくさん積み重なっていると思う」と笑顔を見せた。
■映画『コープスパーティー』
2015年8月1日(土)シネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー