『機動戦士ガンダム』第5話を描いた新作映像も上映

 “機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM”(以下、ガンダム展)が、東京・六本木の森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて、明日2015年7月18日から9月27日まで開催される。

“機動戦士ガンダム展”いよいよ7月18日より開催! 古谷徹さんが作品の魅力を振り返った内覧会をリポート_01
▲佐々木新氏(左)、古谷徹さん(右)

 ガンダム展とは、ガンダムシリーズの第1作『機動戦士ガンダム』の魅力を余すことなく紹介する本格的な展覧会。1000点にもよぶ制作資料が一挙公開されているほか、原寸大のガンダムヘッドや、シアターでは新作映像が特別上映されるなど、『ガンダム』の魅力を存分に味わえる内容となっている。

 ここでは、おもな展示内容をお伝えしよう。プレス内覧会には、サンライズ ゼネラルマネージャーの佐々木新氏、声優の古谷徹さんも同行した。

■オープニングシアター“大気圏突入”

 シアターにて、『機動戦士ガンダム』第5話にある、大気圏突入をめぐる戦いを、ホワイトベースからの視点で描いた新作映像が上映されていた。背後には作戦指揮を執るブライトの姿もあり、まるで来場者が彼らの一員となって、ホワイトベースで闘うような臨場感があった。

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■メイキング・オブ・ガンダム

 『機動戦士ガンダム』制作に使われた資料約1000点が展示されていた。古谷徹さんは、キャラクターの“最初期設定”に注目。古谷さんはオーディションを受けていた当時、『巨人の星』の星飛雄馬のように“熱血漢”な役を演じたいたため、“戦争に行きたくない”主人公を演じることに驚いたのだという。古谷さんにとって、ナイーブな16歳の少年だったアムロ・レイは、思い入れの強い役なのだそうだ。

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 また、古谷さんは最初期の設定において、アムロ・レイの名前が、最初期には日本人らしい“ホンゴウアズマ”という名前になっていたことに気付き、「“アムロ行きまーす!”がこの名前だったら格好つかなかったなあ」と語った。

 また、富野由悠季監督の仕事場を再現したレプリカも展示されており、古谷さんは「後ろの黒板にもびっしりと絵が描かれていますね。ほかの展示もすごいけど、ここだけでも入場料の元がとれますよ」と絶賛した。

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■劇場版ポスター

 歴代劇場版作品のポスターの原画のほか、レコードジャケットに使われたイラストも展示されていた。古谷さんのお気に入りは、アニメーション・ディレクターの安彦良和氏による、劇場版1作目の、アムロを正面に捉えたポスター(写真左)だそうで、「戦争に行きたくないけど、行かないといけないアムロの表情が何とも言えないです」で語った。

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■近未来の宇宙で

 美術監督の中村光毅氏による、宇宙空間やスペースコロニーの概念などが、美術ボード、設定資料、模型などを交えて紹介されていた。 佐々木新氏によると、天井にある宇宙空間は、作中の位置関係が忠実に再現されているそうだ。

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