“promise”に込められた意味についても聞きました！
1999年7月15日に旧スクウェア（現スクウェア・エニックス）から発売されたRPG『聖剣伝説 レジェンド オブ マナ』。ゲーム発売から16年後の2015年7月15日、同作で作曲を担当した下村陽子氏がプロデュースするアレンジCD「聖剣伝説 Legend of Mana アレンジアルバム -promise-」の制作が発表された。アルバムの発売は、2015年9月30日に予定されている。
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2015年7月15日に行われた、このアルバムのレコーディング風景をお届け。下村陽子氏を始め、参加者全員が、ひとつひとつのフレーズを大事に、じっくり吟味しながら収録していた。「滅びし煌めきの都市」、「Legend of MANA ～Title Theme～」、「ホームタウン ドミナ」、「港町 ポルポタ」などを収録予定とのことだが、そのほかにはいったい曲がアレンジされたのか……？ 続報をお楽しみに！
下村陽子氏にショートインタビュー！
――「聖剣伝説 Legend of Mana アレンジアルバム -promise-」の制作が、ついに発表されました。以前、“作る予定がある”というお話は、チラッと出ていたようなのですが……？
下村 そうなんです。4年前、「聖剣伝説音楽大全集」が発売されたころに、そういう話があったのですが、ずいぶん時間が経ってしまって……。「作るなら、しっかり作りたい！」と思って、ここまで来てしまいました。待っていてくださった皆さんに、ようやくお知らせできてうれしいです。絶賛制作中です！
――今回のアルバムのコンセプトは？
下村 これまで、私の曲のアレンジというと、原曲に忠実なオーケストラアレンジが多かったんですけれども、今回は違います。オーケストラアレンジにすると、以前のアレンジと同じようなものになってしまうかな、と思いまして。今回は、癒し系……と言いますか、寝る前の時間や、ごはんを食べるときや、クルマを運転するときに添えてもらえるような、そんなアレンジを目指しています。
――先ほど、「Nostalgic Song」のアレンジを聴かせていただきましたが、「この曲がバーで流れていたら素敵！」と思いました。
下村 そうですね！ お酒を飲みながら聴きたいアレンジになっているかもしれません。いま、レコーディングをしながらコーヒーを飲んでいるんですけど、「これがワインだったらな～」なんて思ってしまいます（笑）。
――（笑）。ファンの皆さんは、どんな曲が選ばれているのか興味津々だと思いますが……。
下村 「この曲は外せないな」という曲がありますので、ファンの方であればわかっていただけるのではないかと。そういった曲を押さえつつ、寝る前や食事をするときに聴きたいアレンジ……となると、なんとなく想像がつくかと思います。
――『ヒーローズ オブ マナ』の曲も収録されているとうかがいました。
下村 『ヒーローズ オブ マナ』も、私が曲を担当させていただいた『聖剣伝説』シリーズの作品なので、この機会に入れさせていただくことにしました。
――ところで、アルバムの“promise”という名前には、どのような意味が込められているのですか？
下村 菊田裕樹さんが“Genesis”、伊藤賢治さんが“Re:Birth”というアレンジアルバムを出されているので、「韻を踏もう！」と思ったんです。“ス”で終わる言葉で、いい言葉はないかと考えたときに、“promise”が浮かんだんです。また会えるね、また会えたよ、という“約束”。約束したことが叶う……そんな気持ちを込めてつけました。「またいつか会えるよね」と思いを抱いていた16年前の曲に、今回やっと会えたね、って。
――“Re:Birth”シリーズは、4枚ほどCDが出ているのですが、“promise”も続編が出る可能性が……!?
下村 皆さんからの「続編を！」といううれしいお声があれば、あるかもしれません。ひとつ約束が叶ったら、つぎの約束ができたらいいなと思います。今回は、ちょっとアーバンな感じのアレンジでまとめましたが、ほかにもやってみたいアレンジはたくさんありますので。
――気の早い質問で、失礼いたしました。まずは「聖剣伝説 Legend of Mana アレンジアルバム -promise-」を心待ちにしています！
下村 この音楽で、秋・冬を温かく過ごしていただけたらいいな、と思います。よろしくお願いします！
