“闘神ウメハラ”がいまの心境を語る

 プレイステーション4版『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』を用いた格闘ゲームイベント“闘神激突”への参戦が決定しているプロゲーマー“ウメハラ”。13年振りに『ギルティギア』シリーズをプレイするウメハラ氏の大会に挑む心境を語っていただいた。

■闘神激突とは?
  『ギルティギア』シリーズの最強プレイヤーたちが率いる“ギルティギア王者軍”と、世界を舞台にさまざまな大会で活躍するプロゲーマーが集結した“プロゲーマー連合軍”の、絶対に負けられない2チームが激突する大会。両陣営とも代表選手5名+オンライン予選通過選手5名の計10名で構成され、現在進行形で代表を決めるオンライン予選が実施されている。

『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-』大会イベント“闘神激突”プロゲーマー“ウメハラ”インタビュー_01

――ウメハラさんが“闘神激突”に参戦するとのことで格闘ゲームファンに激震が走ったと思います。今回参戦を決意した理由をお聞かせいただけないでしょうか?

ウメハラ氏(以下、ウメハラ) 自分が一時期格闘ゲームをまったくやらなくなった時期があるんですが、その最後にやっていたゲームが『ギルティギア』シリーズだったんです。『ギルティギア』はゲーム性やシステムがとてもおもしろく、ゲーム自体とても好きなんですよ。ただ、自分が格闘ゲームのプロになって、いままで趣味でやっていた格闘ゲームを趣味としてやらなくなってしまったんです。それで『ギルティギア』シリーズをやる機会がなかなかなかったんですが、今回こういう企画があるからぜひ出場してほしいとアツいオファーを受けまして、プレイするにはいいタイミングかも? と思い参戦させていただきました。

――今回ウメハラさんはプロゲーマー連合軍として参戦するわけですが、対戦相手のギルティギア王者軍の印象はどうでしょうか?

ウメハラ 『ギルティギア』を最後にプレイしてから10年以上経っていますが、それでも自分が聞いたことあるメンバーだったので、誰しもが納得いくメンバーだと思っています。ずっと『ギルティギア』シリーズのトップにいる人たちばかりなので楽しみですよね。どう対策して、どう倒すか。

――自信のほどはありますか?

ウメハラ とにかく努力はします。あとはまちゃぼー(指南役の格ゲーマー)に期待ですね(笑)。

――“闘神激突”に向けてまちゃぼーさんに師事を受けているとのことですが、いかがでしょう?

ウメハラ 格闘ゲームはゲームがうまいとか下手は別にして、自分のプレイスタイルと合わないことを教えてもらうとなかなかその戦術を取り入れ難いんですけど、そのあたりはまちゃぼーと相性がいいんですよね。教えるときにも筋道を立てて教えてくれるのでわかりやすく納得できる。彼とは、格闘ゲームの取り組み方で似てる部分があるのかもしれないです。

――仲間として闘うプロゲーマー連合軍の印象はどうでしょうか?

ウメハラ みんな格闘ゲームの攻略が早いので、自分以外はなんとかなるんじゃないかな? と思っています(笑)。仲間に関しては一切心配はしていないですね。

――今回、“闘神激突”参加のオファーがあってから『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-』(以下『GG Xrd』)の練習を始めた形になるんでしょうか?

ウメハラ そうなります。

――となりますと、かなり短い期間でのやり込みになると思うのですが、攻略へのアプローチはどうしていますか? 正攻法でいくのか、それとも奇襲に走るのか、といった部分が気になります。

ウメハラ 難しいところですよね。ただ、正攻法でいかないと配信している意味はないのかなと思っていて、当然勝つ気ではいるんですが、たとえ負けたとしても、上達していく過程を見せることに意味があると思っているんです。練習風景をまったく見せないで、一発ネタとか作って勝ったとしてもお互いに納得できないんじゃないかなとも思います。ですので、今回は正面から正攻法でぶつかっていこうと思っています。それで結果が伴えば最高ですね。もちろん期間が短いので荒い部分も必要だとは思うんですが、ギリギリまで『GG Xrd』自体を上手くなる努力をしたいですね。

――それでは最後に“闘神激突”を観戦する格闘ゲームファンや『ギルティギア』シリーズのファン、そしてウメハラさん自身のファンへのメッセージをいただけますか?

ウメハラ スタートラインが同時ではない格闘ゲームをプレイするのはすごく久しぶりになるんですよ。いままで自分がプレイしてきた格闘ゲームは全部5分かそれ以上の状態でやれていたので、自分が勝ってきたところしか見ていない方が多いと思うんです。ですから追っかける立場とでも言いますか、そういう姿を格闘ゲームをやりたいけど手が出しづらいという方に見てもらって、格闘ゲームを始めるきっかけになってくれたらうれしく思います。誰だって最初はうまくなかったり、勝てないというところも見てほしいです。努力をして勝てるようにしていくんですけど、“積み重ねがあっていまがある”そういう姿を見せられればいいなと思います。