座談会前に発表されたアップデート内容を紹介
ハンビットユビキタスエンターテインメントが運営するPC用オンラインRPG『グラナド・ エスパダ』（以下、『GE』）のオフラインイベント“「色々捨てる」温泉座談会”が、2015年7月11日～12日に、山梨県の温泉旅館で開催された。
本稿では、9周年アップデートほか、本イベントで発表された今後の予定や新情報をまとめて紹介していこう。
『GE』では9周年アップデートとして、おもしろくない部分を捨て、ゲームをより楽しくするための“捨てるアップデート”を段階的に実施していく。
本イベントでは、9周年アップデートとして『GE』の根本をリニューアル、『GE』のズレをリニューアルのふたつの方針が発表に。また、現在進行している新ヴァイロンアップデートに関しての新情報が公開された。
これらのアップデートは、2015年7月22日より順次実装予定であることも、あわせて発表されている。
（1）『GE』の根本をリニューアル
■周回プレイを変えるリニューアル
毎日、がっつりとプレイできない人に向けた、“ながらプレイ”が可能な、オート専用の新ミッションを導入する。これは、事前にキャラクターを選択し、パーティーを編成してミッションへ出発させておけば、後は自動で移動と戦闘を行うというもの。挑むマップのギミックや登場する敵に合わせて近接、魔法、射撃の各タイプを選んだり、特定のスキルを持ったキャラクターを使い分けたり、といった采配が攻略のカギになる。
■ワンキルゲーを捨てるリニューアル
現在のPvPでは、一撃食らうだけで倒されてしまう“ワンキルゲー”になってしまっていることを問題視。魔法の詠唱前に逃げても被弾を免れられないことなどが原因に挙げられた。これに対しては現在、PvPに関する新たなダメージ計算法を開発中で、装備性能の差がある場合でも一撃では倒されないような調整を行っているとのことだ。
■装備オプションを変えるリニューアル
攻撃速度やクリティカルといった武器パラメータをカンストさせているプレイヤーが多く、強化選択の幅が狭まっており、またキャラクターの個性を出しづらい状況になっている。今後は、エンチャントやバフの効果などによって、選択肢を広げられるよう改善。現在のステータスを下方修正するわけではなく、速度やクリティカルといった特定のパラメータをさらに伸ばせる調整となるようだ。
（2）『GE』のズレをリニューアル
■短時間リニューアルのやり直し
“短時間リニューアル”は、毎日プレイできないプレイヤーに向けて、短時間でも多く報酬が得られ、かつ“放置狩り”だけでも遊べる設計にするというコンセプトのもと行われた。しかし、コアなプレイヤーとそれに準ずるプレイヤーとでは、獲得報酬に差がつきすぎてしまう結果となった。その差を埋められるよう、最上位のプレイヤーよりも下の帯に属するプレイヤーに対して、獲得報酬の底上げを行う。
また、根を詰めて1時間“手動狩り”をよりも、多少時間はかかるが“放置狩り”しておいたほうが、労力が少なく手軽に稼げてしまいすぎる問題も発生し、ミッションの価値が低下していた。そこで、不要なミッションを削除するとともに、入口を統一することで利便性を改善、さらに報酬を上方修正するといった、ミッションの大規模なリニューアルを行う。加えて、ミッションで得られる報酬に、＋10強化アイテムを解放することも発表された。
■キャラクターと武器を全面調整
これまでのキャラクター調整に関し、不遇な武器をなくすことがいまだ達成していない点を反省。今後、2段階に分けて新たな調整を行っていく。まず1次調整では、キャラクター間の性能差を解消するべく、約80のスタンスに対して性能の向上を実施する。
2次調整としては、不遇になっている武器をピックアップし、使用するスタンスを大幅に向上させる。すべての不遇武器をいっせいに調整するわけではなく、随時調整が行われていく、とのことだ。
■全プレイヤーにレイドボス討伐の機会を
すべてのプレイヤーがレイドボスに挑戦できるよう、ボスが一斉に出現する新コンテンツ“ゴールデンレイド”を開発中。実装時期は現在未定となっている。
■難しすぎた過去のアップデートを緩和
初心者～中級者に向けて、過去に実装した項目を段階的に緩和していく。今回挙げられた項目は下記の通りだ。
・序盤にドロップする武器を再強化
・敵が強すぎた過去マップの難易度を調整
・装備が入手できる商店NPCの拡張
■インペリアホイールの再リニューアル
先日実施した“インペリアホイール”のリニューアルは、30回の抽選で高ランクが引けなかった場合に、31回目に確実に当選するガチャシステム。このシステムが好評だったこともあり、さらなるリニューアルを検討中。
新ヴァイロンアップデート
現在、悪魔の島“ヴァイロン”を舞台にしたアップデートが順次行われている。6月24日に実装されたEpisode1「魔人の遺産」に続き、Episode2「時計塔の秘密」がまもなく実装予定で、7月10日に特設サイトがオープンした。そのEpisode2「時計塔の秘密」で実装される新要素の一部が発表となった。
■新フィールド“真”時計塔
真の時計塔の姿が明らかになる新フィールドが登場。
■新キャラクター“エビル・マキナ”
時計塔に深く関わる新キャラクターとして“エビル・マキナ”が登場する。声を担当するのは声優の久保ユリカさん。
■新レイドボス
時計塔への侵入者を阻む新レイドボスが出現。
■新大規模ミッション“時計塔 地下”
何層にも重なった階層を持つ大規模ミッションとなっており、1プレイヤーで10キャラクターまでの参加が可能。謎に包まれた最下層に待つものとは……!?
■日本オリジナルキャラクター“サリエル”
サリエルは日本オリジナルキャラクターとしては初の“編入クエスト”化が決定している。実装時期は8月を予定。
また、本イベントの告知などに登場していた謎のキャラクターは、サリエルの別バージョンだったことが明らかに。こちらは鋭意開発中だ。
さらに、新ヴァイロンアップデートでは、新キャラクターやスタンスがまだまだ控えているとのこと。
アップデートスケジュール
前述のとおり、9周年アップデートと新ヴァイロンEpisode2“時計塔の秘密”は、20015年7月22日より順次実装されることになる。
7月22日には、新ヴァイロンEP2のほか、ミッション＆フィールド、新キャラクター、新スタンスが実装に。キャラクター調整についても随時行われる予定だ。
8月には、新ヴァイロンEP3を始め、対人戦のリニューアル、日本オリジナルキャラクターほかの新キャラクターの追加が行われる。あわせて、自動ミッションとオプション調整もこの時期に随時行うとのこと。
本イベントではその名称にもあるとおり、温泉座談会も行われ、ここで発表された内容についても、イベント参加者たちや生放送の視聴者が開発者と意見を交わせる場となっていた。こちらの座談会の模様は、後日リポートをお届けする予定だ。
