“BitSummit 2015”では“Indie MEGABOOTH”コーナーに出展
2015年7月11日、12日の2日間、京都・みやこめっせにて開催される、インディーゲームの祭典“BitSummit 2015”。初日の7月12日には、“Amanita Design”のJukub Dvorsky氏が登壇し、注目作『Samorost 3』や自身の開発スタンスについて語ってくれた。聞き手は、林克彦・週刊ファミ通編集長。
11日のステージのトリを飾ったJakub氏のステージ。『Samorost』シリーズや『Machinarium(マシナリウム)』、『Botanicula』等を手掛けているJakub氏は、チェコ・プラハを拠点にしている開発スタジオ“Amanita Design”を2003年に設立した。今回の“BitSummit”にもプラハから遠路はるばる訪れてくれたとのこと。“BitSummit 2015”に参加した理由について聞かれたJakub氏は、「まず日本が好きだから」とうれしい発言。伝統的な日本の文化だけではなく、最近の一風変わった文化にも興味があるそうだ。
日本のインディーシーンの印象については、詳しくはわからないとしつつも、世界に比べるとビジネス寄りではないアマチュアな開発者が多いが、「心から好きなものを作っていると感じている」と評してくれた。
続いては、いよいよ『Samorost 3』についての質問に。同作のテーマは、いちばんに挙げられるのは“自然”だという。また、大学の卒業制作で作った『Samorost』はひとりで、『2』は4人、そして今回の『3』は6人という少人数で開発している。少人数で開発している理由を聞かれたJakub氏は、開発スタッフの人数を増やすと、中間管理職のような立場のスタッフが必要とあり、意識や目的の共有が難しくなるからだと説明してくれた。そして「いい人材を見つけるのが難しい」のも理由のひとつだそうだ。また、現在のスタッフには、12歳のころから、かれこれ25年の付き合いになる友人がいるなど、「自分は運がいい。本当に気心の知れたスタッフとゲームを作ることができるのだから」と恵まれた環境にあることに感謝していた。
『Samorost 3』のテーマが“自然”ということで、ゲームのアイデアや着眼点についても質問があった。それに対しJakub氏は、具体的なものはとくにないとしながらも、ふと思いついたことをノートにメモしているという。後でそれを読み返すことで、新たなアイデアに発展することもあるようだ。ステージに持って上がったのノートは、メインで使用しているものではないそうだが、そのノートにも、メモやイラストが書き込まれていて、チラリと会場にも見せてくれた。
最後は気になる『Samorost 3』の発売時期について。開発がスタートしたのが2011年と発表されており、かれこれ5年となる同作の発売日について聞かれたJakub氏は、「This Winter」と明言してくれた。PC、iOS/Android版をリリースされる予定。ようやく発売される時期が現実的になり、Jakub氏にしか表現できない『Samorost 3』の世界が、いよいよ存分に堪能できそうだ。
Samorost 3 Teaser Trailer
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▼ファミ通チャンネル番組概要
番組名:インディーゲームの祭典『BitSummit 2015』を生中継!!
URL:
(1日目)番組視聴ページはこちら
(2日目)番組視聴ページはこちら
放送日:
(1日目)2015年7月11日(土)10:00~17:00
(2日目)2015年7月12日(日)10:00~17:00
内容:BitSummit 2015の会場の様子や、ゲームクリエイターのプレゼンテーションを生中継
出演者:林克彦(週刊ファミ通編集長)
ゲスト:J-mon氏、赤石先生氏 ほか
※放送内容はすべて予定です。急な放送内容の変更の可能性もございます。あらかじめご了承ください。