ロブ・ゾンビに続き、今年も音楽系の映画監督とコラボ

 日本でも2015年11月12日に発売される、ユービーアイソフトのアクションゲームシリーズ最新作『アサシン クリード シンジケート』。産業革命時代のロンドンを舞台にアサシンの戦いを描く本作のショートアニメが海外で公開された。

 これはアメリカのカリフォルニア州サンディエゴで開催中のコミコンに合わせて発表されたもので、伝説的ヒップホップグループN.W.A.の伝記映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」(8月14日全米公開)の公開を控えるF・ゲイリー・グレイを監督に迎え、コミックアーティストのPop Mhanによる絵とCGを組み合わせたモーションコミックとして本作の世界観を描写。E3前に公開された電車での戦闘シーンなどもフィーチャーしている。

 ユービーアイソフトは昨年も『アサシン クリード ユニティ』のプロモーション用に、ミュージシャンにして映画監督でもあるロブ・ゾンビによるパンキッシュで血みどろのショートアニメを公開しており、音楽と関係の深い映画監督とのコラボレーションが好きな様子(メイキングには「ストレイト・アウタ・コンプトン」の映像も入っているので、監督側のプロモも兼ねているのだろう)。

 F・ゲイリー・グレイと言えばヒップホップアーティストのアイス・キューブが主演した90年代のヒップホップを語る上では欠かせない重要作「Friday」を手掛けており、その後も数々のアーティストのPVやドキュメンタリーを手掛けた人物。今回のショートアニメでもその才能を発揮し、煙と煤にまみれたロンドンの退廃をストリートのセンスで再解釈。シリーズが持つ耽美的な雰囲気とはまたひと味違った、スタイリッシュでワイルドな映像に仕上げている。