赤字額の発表で、“ニコニコ超会議”の堅調ぶりがあらわに!?
ニコニコ主催のイベント詳細を一挙発表するイベントが、2015年6月26日、東京都港区のニコファーレで行われた。イベントの模様はニコニコ生放送でも中継され、”ニコニコ超パーティー2015”(2015年10月25日開催予定)のチケット予約販売情報などが公開された。
イベント冒頭では、ドワンゴ 取締役の夏野剛氏が登壇。今年(2015年)4月25、26日に行われた“ニコニコ超会議2015”の収支報告を行った。結果は、4626万6656円のマイナス。前回から赤字額を2500万円以上減らしたが、費用総額が過去に比べて大幅に上がっていることを考慮すると、実際の額面以上に健闘したことがうかがえた。
あわせて発表された会場来場者数は、前回から30000人近く増加の、15万1115人。ネット来場者数は前年とほぼ同じ水準だったが、前年までは併催されていたステージイベント“ニコニコ超パーティー”が今回はなかったことを考慮すると、“ニコニコ超会議”そのものの規模、動員力が飛躍的に高まったと言える。「これもすべて、来場者の皆さんとスポンサーさんのおかげです」と語った、夏野氏。「来年は、祝日の金曜日(2016年4月29日)と土曜日(同30日)という特殊な日程での開催になりますが、少しでも赤字額を減らせるようがんばりますので、よろしくお願いします」と、来年開催される“ニコニコ超会議2016”の抱負を述べた。
地方の元気と本気が問われる“ニコニコ町会議 全国ツアー 2015”
“ニコニコ超会議”のご当地版として、日本全国各地でツアー開催されてきた“ニコニコ町会議”。今年は内容をリニューアルし、“ニコニコ超会議”や“ニコニコ超パーティー”、“闘会議”といった、ニコニコ主催の大規模イベントを“ちょこっと再現”することに特化した内容になることが発表された。
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ステージ上には、すでに開催が決定している地域から、5都市の代表者が集結。ご当地のゆるキャラやガチキャラを従えて、“ニコニコ町会議”と併催となる地元夏祭りをアピールした。
全1718の市町村中、半数以上の869市町村から寄せられた“ニコニコ町会議”開催の応募総数は、2889。会場では、開催が決まった都市の推薦者コメントがいくつか紹介された。「ニコニコのイベントに行きたいけど、東京は遠いので」という地方在住のニコニコのファンの事情と、「地元に活気をもたらしたい」という、自分の生まれ育った土地への愛着がおもに訴えられ、過去3年間の“ニコニコ町会議”の活動実績が、広く認められていることがうかがえた。
来年の“闘会議”は、ワールドワイドに展開か
今年1月31日~同2月1日に初開催された、日本最大級のユーザー参加型ゲームイベント“闘会議”に関する発表も。来年1月30~31日に開催予定の“闘会議2016”に先がけて、“ニコニコ町会議 全国ツアー2015”の一部開催地で、ゲーム大会の予選が開催されることが発表された。なお、闘会議に関する詳細情報は、今年8月4日、改めて発表されるとのこと。
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“全国ツアーファイナル”としての重みが増した”ニコニコ超パーティー2015”
会場をさいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)に移し、初の単独開催イベントとなった大規模ステージイベント“ニコニコ超パーティー”。1日8時間公演、ライブステージとゲーム実況ステージの出入り自由……など、“ニコニコ超会議”と併催されていた昨年までとは異なる新たな試みが、多数導入されることに。
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ニコニコ主催イベントは、ネットとリアルを融合し続ける!
発表会の最後には、2015年7月2日~同8月30日に池袋のニコニコ本社で開催される“ニコぶくろ夏フェスタ 2015”、および、7月18~19日に放送予定の“ニコニコ23.5時間テレビ”に関する告知がされた。2015下半期から2016年初頭のイベントスケジュールを見ながら、夏野氏は「ウチはネット企業だけど、本格的にイベント会社になってきたね」と感慨深げだった。“ネットとリアルの和解”を掲げた“ニコニコ超会議”を中心に、さまざまなイベントを展開してきたニコニコが、2015年、新たなステージに進出する一歩を踏み出した。