コアゲーマー向けのディープな作品

 スクウェア・エニックスより2015年サービス開始予定の完全新作のPC用オンラインゲーム『フィギュアヘッズ』。本作のメディア体験会に参加してわかったルールや感触をリポートする。ベータテスターに応募している人や、本作が気になっている人が雰囲気をつかむのに役立てていただければ幸いだ。

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■『フィギュアヘッズ』ゲーム概要
 本作はTPS(3人称視点)にストラテジーゲームのような戦略要素を加えた新しいジャンルのオンラインゲーム。
 自身で機体を操作するだけでなく、3体の僚機と呼ばれるAIの機体に指示を出しながら敵機体を殲滅しつつ敵拠点を制圧し、敵軍の“アウトポスト”(コア)を破壊するのが目的だ。

■ゲームの基本的な流れ
 先述したとおり、プレイヤーの操作する自機と、3体の僚機で分隊を組み、敵陣の奥にある“アウトポスト”と呼ばれるコア(以下、コア)を攻撃する。敵を撃破する、施設を制圧する、コアを攻撃することで敵軍のポストチャージを減らすことができ、先に敵のポストチャージを0にした軍が勝ちとなる。
 また、施設はコアを守るための機能を持つもの“ポストトリガー”から、弾薬補充、機体の修理ができるものがあり、まずはこの施設の制圧を目指さなければならない。
 試合では、プレイヤーは僚機を従えて動くのだが、それぞれの僚機に別々な細かい命令を“コマンドリング”から出すことができる。コマンドリングを使わずキータップ(押して素早く離す)でクイック命令を出すことも可能だ。その場合はコマンドリング中央に表示される命令を指示できる。

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▲施設を制圧するには、制圧範囲内に居ればよい。当然敵が攻めてきて施設の奪い合いが生じる場合があるが、その場合は範囲内にいる機体の数が多い方が制圧できる。

 試合では、なるべく僚機を先導させて自機は後ろで安全を確認してから移動することが基本と言える。僚機は壊されても自機のすぐ近くでリスポーン(再出撃)するが、自機は壊されてしまうと自軍のアウトポスト付近か、機体修理ができる“リペアポイント”からのリスポーンとなってしまうので、攻め込む速度が遅くなってしまう。なるべく自機は壊されないようにすることが大事だ。

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 また、“2FOOT”背面部にある赤い部分の“2FOOTコア”を狙って射撃することで、大ダメージを与えることができる。接近戦になっても相手の背中のコアを攻撃することで、いわゆる“バックスタブ”攻撃ができ、一撃で撃破することが可能だ。

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▲背面部にある赤い部分の“2FOOTコア”を近接攻撃すれば、一撃で敵を落とせる。

 さらに試合中は、マップを開いて僚機に指示を出すこともできる。実際プレイしてみると、敵と遭遇して戦闘がはじまってしまうと、自機を操作しながら僚機に指示を出すことが困難な場面も多々あった。その場合は安全なところに身を隠しつつ、マップで敵の動きを確認して“戦略”を練り僚機へ指示を出すのがよいと思われる。いわゆるストラテジーの要素があるのも特筆しておくべき点だ。

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▲マップ画面では、僚機カメラも確認できる。マップは自機が破壊されても操作できるので、リスポーンの待ち時間はマップから僚機に指示を出そう。なお、出撃している状態でマップを開いているときの操作は移動のみとなり、攻撃や機体の旋回はできないので、安全な場所で開くべし。

 何度か試合を重ねて分かったことは、エイミングなどのプレイヤースキルよりも、戦術や立ち回りが重要だということ。自機で敵を撃破しなくても、僚機に指示を出して施設を制圧したり、味方を支援したりすることで試合に貢献する、例えると軍の“司令官”のような頭脳を使ったプレイスタイルでも楽しめるのだ。

 このように『フィギュアヘッズ』は、シューター的楽しさと、骨太なストラテジー要素がしっかり存在している。プレイヤーの状況判断と選択によって戦況が大きく変わっていくゲームだ。すこし変わったジャンルとなり最初はとっつきにくい人もいると思うが、
・隙があればマップを確認し戦況を把握する
・なるべく僚機を先導させ、自機で突撃はしない
・僚機にはこまかく指示を出す
といったことを心掛ければ、誰でも活躍できるゲームだと感じた。

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▲スコアボード。戦闘以外にも施設の制圧、貢献、指揮(僚機への指示)がスコアに加算される。

■無人ロボット“2Foot”のカスタマイズ
 2Footは“重量級”、“中量級”、“軽量級”とクラスが分かれ、それぞれ2種類の“兵種”が存在している。全6種類の兵種は装備できる武器やパーツは以下のように異なってくる。
 
・重量級:ガドリングガン、ランチャーが使える“ヘヴィアサルト”、キャノン砲が使える“ストライカー”
・中量級:アサルトライフル、ロケットランチャーが使える“アサルト”、弾薬補給や機体修理など特殊装備を使える“サポート”
・軽量級:スナイパーライフルを使える“スナイパー”、レールガンを使える“エンジニア”

 近接武器はブレード、ナイフからナックルがあり、好きなものを選べる。なお、2FOOTには重量制限があり、重量をオーバーしてしまうと移動スピードが落ちてしまうので注意しよう。
 また、カラーリングも多数用意されている。見た目をカスタマイズするときにも楽しめそうだ。

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▲分隊は自機1体+僚機3体+リサーブ機1体となり、兵種はそれぞれ好きなものが選べる。
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■サポートキャラクターとなる“フィギュアヘッズ”
 2Footには戦況を随時アナウンスしてくれるほか、さまざまな能力で戦いをサポートしてくれる“フィギュアヘッズ”と呼ばれるキャラクター(人工知能)を搭乗させることができる。
 “フィギュアヘッズ”は、2Footに搭載させることで試合での経験値が獲得できる。また、“フィギュアヘッズ”はそれぞれ「初回出撃時の所持弾数が増える」、「弱点のダメージを軽減する」などサポートスキルを持っており、レベルを上げてスキルポイントを獲得し、それを消費することで習得できるようだ。スキルは4つまで付けることができるので、自分のプレイスタイルに応じたスキルを組み合わせることができるだろう。

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▲“フィギュアヘッズ”にはアニメキャラクターのようなデザインのもの、クールで無機質な感じの女性、男性が用意されていた。
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▲全身のコスチュームの変更も可能。ただし、試合中はバストトップしか見れないのが残念。

担当記者プレイフィールまとめ

 普段FPSやTPSをプレイしているせいか、最初はやや硬さと重さを感じてしまったが、慣れると重量感のある銃撃やアクションが気持ちよく感じるようになった。エイミング能力など手の器用さだけでは勝てないストラテジー要素も重要となる本作では、相手の裏を取るなどの頭脳戦が楽しめるのでシューターが苦手な人にもぜひオススメしたいゲームである。キル数以外にも試合に貢献できる要素があるのもよい点だ。
 7月8日に実施されるクローズドβテストを楽しみにするとともに、続報に期待したい。

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