数名ずつに分かれてヴァナ・ディールマーチを熱唱

 2015年6月25日、スクウェア・エニックスは東京の本社にて、2015年11月に実装される『ファイナルファンタジーXI』(以下、『FFXI』)の最終シナリオ、“ヴァナ・ディールの星唄”エンディング曲のコーラス収録をメディア向けに行った。その模様をリポートする。

 収録はスクウェア・エニックス社内にあるスタジオで行なわれた。今回収録したメディアのコーラスは一般応募のコーラスとミックスされ、“ヴァナ・ディールの星唄”エンディング曲として流れるとのこと。ファミ通から参加したメンバーは『FFXI』を愛してやまない“ヴァナディール通信”のスタッフたちだ。

 まず控え室に案内されたメンバーたちは、待ち時間に「発売当初はサポートジョブを黒にしてバインドを使って離れて攻撃していたよね」、「暗黒騎士は両手武器でTP溜まりにくくて苦労したよね」などと『FFXI』の思い出話に花を咲かせて待機。その後すぐにスタジオに案内されたが、本格的な録音設備を前に、ほとんどのスタッフが「緊張する」と弱気な発言をしていた。

『FFXI』メディア向け“ヴァナ・ディールの星唄”エンディング曲のコーラス収録をリポート_01
『FFXI』メディア向け“ヴァナ・ディールの星唄”エンディング曲のコーラス収録をリポート_02
▲『FFXI』のコンポーザーである水田直志氏から説明を受けるが、本格的なスタジオを前に、始まる前から緊張する参加メンバーたち。

 録音は3〜5人に分かれて順番に行われた。メンバーは、まずサンプルの音源を聴き、何度か練習。だが曲後半に道場する“ファ#”の音が高すぎて男性陣には辛く、なかなか声がでなかった。見かねたコンポーザーの水田直志氏から「1オクターブ下げても大丈夫」とアドバイスをもらいつつ、何度か録音を行うことに。

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▲スタジオに置かれていた楽譜。ファ#についてのアドバイスが楽譜に書かれているのにも関わらず、皆無理をして声を出そうとしていた。
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▲順番に熱唱する参加メンバー。おなじみのヴァナ・ディールマーチのサビ部分を「ラララ」で歌っていく。緊張していた面々も、いざ本番が始まると楽しんで収録していた。
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▲『FFXI』の熱心なプレイヤーとしても知られるKADOKAWA・DWANGO取締役の浜村弘一氏も駆けつけて熱唱していた。

 納得がいくまで歌わせてもらったメンバーたちは収録を終えたあと、その時点でミックスされた音声を聴かせてもらった。節目となる曲に参加できた想いから、「これがエンディングに流れたら泣いてしまいそうだ」と感想を述べる者も多く、今後一般収録に参加する皆さんもきっと同じ思いを噛み締めるだろう。

『FFXI』メディア向け“ヴァナ・ディールの星唄”エンディング曲のコーラス収録をリポート_07

 収録の最後に、水田氏に一般応募人数を尋ねてみたところ、かなり多くの応募があったとのこと。気になっているがまだ参加していないプレイヤーに向けて、水田氏は「あとになってエンディングテーマを聴けば、参加してよかったと思えますし、思い出に必ず残るので、恥ずかしがらずにぜひご応募ください」と語った。

 一般応募は2015年6月30日まで、特設サイトにて受け付けている。今回のメディア向け収録に参加したメンバー全員が「参加してよかった。こんな体験は二度とできない」と語るほど貴重な機会。『FFXI』に思い入れのあるプレイヤーは、一歩踏み出してぜひ応募をしてみよう。