密輸業者を奪取する4人協力プレイが披露！
2015年6月16日～18日（現地時間）、アメリカ・ロサンゼルスで開催されている世界最大のゲーム見本市“E3（エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ）2015”。その開幕前日となる2015年6月15日（現地時間）に行われた、ユービーアイソフトのプレス向けカンファレンスで飛び出したサプライズタイトルのひとつ、『Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands』。PS4、Xbox OneおよびPC向けに開発されている注目のサードパーソンシューターである本作の、魅力の一端がつかめるデモプレイを見る機会があったので、さっそくその模様をお伝えしよう。
3年の開発期間を経て、やっとE3 2015で披露されることになったという『Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands』。いままでユービーアイソフトが手掛けた数多くのミリタリーシューターの中でも、最大規模のオープンワールドで描かれる舞台は、いまより数年後の南米ボリビア。ドラッグの生産量が世界第1位となったボリビアは、麻薬カルテルにより国内が統制されている。このカルテルを叩き潰すことが、プレイヤーの目標となる。今回のプレゼンテーションでは、4人協力プレイを見せてもらえたが、もちろんソロでも十分楽しめるとのことだ。
ミッションのターゲットは、カルテルでも有数の密輸業者の男。カルテルのボスの下にいるが、密告したりするので組織内ではあまりうまくいっておらず、とある場所で檻に閉じ込めらている模様。プレイヤー＝“ゴースト”は、彼から情報を得るために男の奪取を図る。これがミッションの流れだ。
檻がある場所まで直接向かえるが、ガードされている可能性を考慮して、上空から接近する方法を取ることに。まずは移動手段として、近くの村にあるヘリを盗む。ちなみに、プレイヤーはミッションにいつでもシームレスに参加可能。好きなときにチームに合流できる。また、周囲の状況はプレイヤーのアクションに反応して変化するようで、今回のデモでは村の入り口に、カルテルによって殺された村民が見せしめのように吊るされていたが、これは前のミッションの結果、起こった事態とのことだ。
村にはマーケットがあり、カルテルによるコンサートが行われていて、陽気なラテン音楽が流れている。南米らしい強烈な日差しとほこりっぽい空気、汚れて乾いた建物など、精密なグラフィックが臨場感を増している。複雑な構造の村内を、風のように通り過ぎる様も気持ちいい。こういった村は何百という数が存在しており、トレーラーに登場したウユニ塩湖のような場所も含めて、南米らしいバラエティー豊かなフィールドが用意されている。
目的を確認してからの怒涛の展開に驚愕！
ドローンでヘリの位置を確認し、状況を把握したら、いよいよヘリの奪取に挑む。ふたりがヘリに向かい、残りの2名はクルマで援護する作戦のようだ。しかし、ヘリポートは軍隊がガードしている。時間や天候で人の行動が変わるので、軍隊を相手にしたくない場合は、夜まで待って行動を起こすのも選択肢のひとつらしい。今回は、遠距離からの狙撃で的確に敵を倒し、ヘリを奪取。仲間も合流して、一気に目的地まで移動する。上空からはかなりの遠景まで見通せるだけでなく、地上を走る列車（カルテルに荷物を運ぶ列車だそう）やクルマなどがつぶさに確認できる。バギーやオートバイ、クルマなどの乗り物は、ほぼすべてが使用できるようで、その種類もかなりのものに思える。
そして、ここからが怒涛の展開だった。パラシュートで下降して着地、そのまま目的の周囲を確認したら戦闘に突入する。敵を仲間が相手にしているうちに、ひとりが檻に近づき、開錠して男の確保に成功！ ヘリに残った仲間の援護射撃もあり、そのままクルマを奪って逃走したところでデモは終了した。
正直、男の発見から奪取、離脱するまでの行動を、プレイヤーがその手で実行していることが信じられないほどの展開だった。流れるようなスピードは映画を見ているかのようで、実際に自分がプレイしたらどれだけの緊張感を味わえるのか、身震いがしたくらいだ。今回は仲間との連携が取りやすい協力プレイだっただけに、シングルプレイではどのような流れになるのか知りたいところだが、そこは続報を待とう。
「“ゴースト”はエリートであり、ベストの中のベストと言える特殊部隊だ。プレイヤーがやりたいと思ったことは実行できる」とデモの担当者の言葉通り、プレイヤーは米軍が誇る特殊部隊“ゴースト”の持つ技術を使って、この巨大なオープンワールドで思いのままに行動できる。数多のオープンワールドゲームがあるなかで、この点は本作ならではの要素と言えるだろう。
世界中を驚かせたユービーアイソフトのサプライズタイトル、『Tom Clancy’s Ghost Recon® Wildlands』。この広大で美しく、危険に満ちた野蛮なオープンワールドでは、どのような戦いが待っているのか。つぎのアクションに期待が高まる。
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