スターウォーズゲームとしてすべてが最高!

 アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスで今年も開幕したE3。エレクトロニック・アーツブースでは、『Star Wars バトルフロント』を大々的に展開。20対20の大規模戦を体験することができた。

 デモは映画第2作「帝国の逆襲」に出てくる“ホスの戦い”をテーマにしたモード“ウォーカー・アサルト”をホスステージでプレイできた(ウォーカー・アサルト自体はホス以外の各惑星でもプレイ可能)。帝国軍プレイヤーはAT-ATウォーカーとともに進軍し、反乱軍の基地を攻撃。逆に反乱軍はそれを食い止めるのが目的だ。

 開発が『バトルフィールド』シリーズのDICEということもあってか、戦闘はオブジェクティブ(目的)ベースで進行。マップ内の各地にあるアップリンク(通信設備)の争奪や、AT-ATの破壊などの目的を達成することで展開していく。

 まぁとにかく、FrostByteエンジンによって描かれるホスは脅威のディテールで、巨大歩行兵器から歩兵までが混在するスケール感、速すぎずトロ過ぎもしない丁度いいスピード感、ブラスターの音と光跡なども、スターウォーズゲームとしてすべてが最高。

要素の取捨選択は、ちゃんとスターウォーズ基準!

 トレイラーにもある通り空中戦やAT-ATでの攻撃もあるのだが、歩兵時との使い分けもよく考えられていて、戦闘中にパワーアップとして取得し、発動すると、画面が切り替わってもう乗って戦っているという塩梅。
 これつまり、「マップ内に置いてある兵器に歩兵が歩いていってノコノコ乗る」といったような、「ゲーム的には普通だがスターウォーズ的には微妙」な表現をなくしているのだ! 関係者に聞いたところ、同じ理由で、バトルフィールドなんかでよくやる「空中で乗り捨て」もできないらしい。

 一方で再現がめんどくさそうな、「スノースピーダーでAT-ATの足にケーブルを絡ませて引き倒す」という(スターウォーズ的に重要な)攻略法はちゃんと用意しているように、映画に出てくるようなカッコいい部分だけを凝縮したような設計なので、たとえ戦闘中にベイダーやルークになれなくっても、とにかく燃える。
 マルチプレイメインのゲームとはいえ、普通のゲームのキャンペーンモードのような燃え要素満載なので、対戦がちょっと苦手だったりしても、スターウォーズファンならチャレンジしてみて欲しいところ(まぁ20人規模のバトルなら、立ち回りちょっと気をつければいつも的になり続けることはないし)。

オフラインでも戦える“ミッション”

 E3ではプレイステーションブースに別のゲームモード“サバイバルミッション”のデモも出しており、こちらはソロまたは2人Co-op(協力)プレイで、Wave形式で波状攻撃を仕掛けてくる帝国軍勢力を撃退していくというもの。Co-opは画面分割でのプレイにも対応している。

 また、ミッションモードはサバイバルだけでなく、ルークやベイダーのようにヒーローの戦いを体験できるものもある模様。まずはスターウォーズ仲間と練習してフォースとともにオンライン対戦に挑めば、きっとそれなりに戦えるハズ……。

 まぁそんな感じに、「本当にあんなトレイラーみたいにカッコいいのかよ?」と思いつつ遊んでみたら、本当にあの通りに仕上がっていた本作。長年のスターウォーズファンにはビデオゲームを積極的に追わなくなって長い人もいると思うが、ハードごと購入を検討してもいいんじゃないかと思うんである!(ちなみにプラットフォームはPS4/Xbox One/PC)

※ファミ通.com特設サイト“E3 2015 記事まとめ”はこちら