おもちゃショー概要とおもちゃ大賞を同時発表!

 2015年6月16日、東京都内の東京国際フォーラムにて、“東京おもちゃショー2015”(2015年6月18日から21日まで開催予定。会場は東京ビッグサイト)の記者発表会が開かれた。当日はショーの開催概要やトレンド情報などが説明されたほか、同時に“日本おもちゃ大賞2015”の発表と授賞式も行われた。それぞれの式の模様を併せてお届けする。

“東京おもちゃショー2015”記者発表会リポート 注目おもちゃのキーワードは、“夢の実現”、“ウェアラブル”、“インタラクティブ&コミュニケーション”_01

ショーは6月18日~21日にビッグサイトで開催!

 今年で54回目を迎える日本最大級の玩具見本市“東京おもちゃショー”。今回は、出展社数149社、おもちゃ総数約35000点の展示が予定されている。記者発表会ではまず、主催者を代表して、日本玩具協会・富山幹太郎会長が、以下のようにあいさつを述べた。
 「おもちゃショーは開始当初から、新商品発表・商談の場として、大いに活用されてきましたが、そこに新しい企画をどんどん組み入れて、情報発信の大きな舞台装置として作り上げてまいりました。9年前からは一般公開を実施し、多くの方におもちゃに直接触れて楽しんでいただいております。そして7年前に日本おもちゃ大賞を創設しましたが、大きな注目を集めまして、一躍おもちゃショーのハイライトになっております。さらに5年前からキッズライフゾーンを設けまして、こども文化の発展にご賛同いただいた異業種の方々にご出展いただき、今年は23社に出展していただいてます。これらの企画が功を奏し、この7年間東京おもちゃショーは、一貫してほぼ16万人の来場者を数えております。出展者のみなさまのご協力に感謝申し上げる次第です。
 東京おもちゃショーは、“おもちゃで世界を笑顔に”をテーマにしております。われわれ玩具企業にとって、新たな商品を生み出すエネルギー源は、何といっても子どもの笑顔です。子どもたちに笑顔を届けたいという思いが凝縮された商品の数々を、ぜひご覧いただきますようお願いいたします」(富山氏)。

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▲まずは日本玩具協会・会長の富山氏があいさつ。

 続いては同協会の見本市委員会・戸所正信委員長より、開催概要が説明された。それによると、会期は6月18日より21日までの4日間で、18・19日がバイヤーズデー、20・21日がパブリックデー。会場は東京ビッグサイトの西1~4ホール。出展社数は149社、小間数でいうと1072小間という規模での開催になるとのこと。そのほか、過去の入場者数のデータ、会場レイアウト、イベントスケジュールなどが、フリップとともに紹介された。

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▲概要を説明してくれた、委員長の戸所氏。
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▲今回のショーの具体的な内容が、多くのフリップで説明された。

 最後は同じく見本市委員会の伊吹文昭専門委員が、市場規模と傾向、今年のトレンドなどを発表。まず市場規模についてだが、2014年度の国内の玩具市場規模は、前年度比109.0%の7367億円で、これは過去10年で最高となる。好調の大きな要因は『妖怪ウォッチ』の社会的ブームによる関連玩具のヒット。またけん玉などのアナログ型玩具も人気を集め、業界を盛り上げた。分野別に見ると、もっとも大きく伸びたのは男児キャラクター玩具で、前年度比178.6%。雑貨も前年度比120.7、ぬいぐるみも前年度比111.6%と伸びており、いずれも『妖怪ウォッチ』関連商品が大きな要因になっているとのことだ。

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▲専門委員の伊吹氏が、業界の傾向やトレンドなどを解説した。
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▲『妖怪ウォッチ』関連商品が牽引した2014年度の玩具業界。

 続いて、今年のおもちゃショーで注目される商品群が、いくつかのキーワードとともに紹介された。キーワードは、“夢の実現”、“ウェアラブル”、“インタラクティブ&コミュニケーション”だ。“夢の実現”では『リニアライナー 超電動リニアL0系スペシャルセット』や『野球盤3Dエース』などを紹介。また“ウェアラブル”では『ジュエルウォッチ』など、“インタラクティブ&コミュニケーション”では『ヒミツのクマちゃん』など数点が、代表的な商品として挙げられていた。
 伊吹氏は加えて、そのほかの重要なキーワードとして、“飛行”、“男の子はバトル&スピード”、“女の子はメイキング”、“時代はアナログ”、“オトナ男子・オトナ女子”をピックアップ。それぞれの注目商品と動向予測について解説した。
 「このほかにも、7月からアニメが新展開となる『妖怪ウォッチ』はじめ、見所はまだまだたくさんあります。ここで紹介したものはごく一部です。ぜひおもちゃショーで、ご自分の目でご確認いただければと思います」(伊吹氏)。

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▲注目キーワードと代表的な商品をフリップで紹介。