第3話のインプレッションをお届け!

 法廷で舌戦をくり広げる法廷バトルゲーム『逆転裁判』シリーズの新プロジェクト『大逆転裁判』。19世紀の日本と倫敦で、弁護士・成歩堂龍ノ介が難事件に挑む。龍ノ介は、 シリーズの主人公・成歩堂龍一の先祖にあたる青年だ。 今回は、 第3話“疾走する密室の冒瞼”の事件のインプレッションをお届けする。

『大逆転裁判』第3話英国法廷のインプレッションをお届け!_02

 第3話でも、龍ノ介はのっけから大ピンチ。スサトちゃんに心配されるほど目が泳ぎまくりですが、パーンと両手で頬を叩いて気合を入れます。こういった仕草に、彼の熱い心を感じますね。そして、ライバル検事のバンジークスが登場。龍ノ介と何もかもが対照的で、余裕と気品たっぷり。滑らかなアニメーションのおかげで、振るう腕の動きから何からエレガントです。最初、彼はマントを着けていますが、ある時点でバサッと脱ぐんですね。また、ワインを飲むシーンもあるんですが、これもカッコよかった。仕草だけで何パターンもあるので、見るたびに発見があります。

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 さて、裁判のほうはというと、“陪審バトル”のテンポがよくって、まるでドラマの中にいるよう。法廷では、『逆転裁判』シリーズでおなじみの証人を尋問する流れになってますが、陪審員たちは、龍ノ介の尋問中でも気になることがあると、話に割り込んでくるんです。匿名だけれど、人間性がしっかり出ていて、少しずつ背景も見えてくるのがおもしろいトコロ。

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 本作では陪審員が「この被告人、絶対有罪でしょ」と思ったら、大天秤の有罪の皿に“炎弾”を撃ち込むんです。6人全員が有罪の評決を下したら、大天秤の炎が“ボンッ!”と勢いよく燃え盛り、かなりビックリしました。龍ノ介としてはこの状況を覆さなくてはならないのですが、印象的だったのが、スサトちゃんの“陪審員は弁護士の直接の説得では評決を変えない”というアドバイス。
 じゃあどうするかというと、陪審員どうしの言葉をぶつけます。手段としては、いつものムジュンする証言に証拠品をつきつけるときと同じ。「アナタはこう言いましたけど、あの人はこう言っていますよ」と、食い違う主張を照らし合わせるワケです。同じ事柄についての主張どうしでペアにする、といった感じでしょうか。ここでは下画面をスライドするのも視覚的にわかりやすいですね。そして、陪審員がつぎつぎに評決を改めていく場面では、すばらしいBGMのおかげもあって、法廷がどんどんヒートアップしているのを肌で感じる思いでした。“陪審バトル”、本当に熱い!!

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