グラフィックはさらに高精細化され新たな恐怖の感情を呼び起こす

 カプコンは、2016年初頭に発売予定のプレイステーション4、プレイステーション3、Xbox One、Xbox 360、PC用ソフト『バイオハザード0 HDリマスター』について、最新情報を公開した。

『biohazard 0 HD REMASTER』1ST TRAILER

 本作は、2014年に発売され、全世界100万本を超えるセールスを記録した『バイオハザード HDリマスター』で描かれた“洋館事件”について、さらに始まりを描く『バイオハザード0』をHDリマスター化したものとなる。

 以下、リリースより。


全ての出発点“洋館事件”。更にその始まりが描かれる- 『バイオハザード0』
 2002年3月、第1作「バイオハザード」のリメイク作品として『biohazard』が発売された。さまざまなアイデアと驚異的なグラフィックで再構築された『biohazard』はその圧倒的な”恐怖”から第1作を凌ぐほどの高い評価を受けた。 そして同年11月、完全新作として発売されたのがオリジナル版『biohazard 0(バイオハザード0)』である。

 『biohazard』と対を成すかのようなストーリーに加え、プリレンダリングと呼ばれる技術を用いたグラフィックは、 さらに精緻さを極め、その時代の他作品を圧倒する恐怖体験をプレイヤーにもたらした。 加えて、二人の主人公を交互に切り替えることにより謎を解き明かしていく新たな遊びにも挑戦し、その後のシリーズ作品にも大きな影響を与えた一作となった。

 そして2016年、『biohazard 0』は新たな技術で『biohazard 0 HD REMASTER(バイオハザード0 HDリマスター)』として現代に甦る。当時の水準を凌駕したグラフィックは更に高精細化され、今の時代も色褪せることなく、 新たな恐怖の感情を呼び起こす。さらに現代のプレイ環境に合わせ、ワイド画面への対応やアレンジ操作の搭載なども行われている。

 シリーズの出発点である「洋館事件」。そして、その始まりが描かれる『biohazard 0 HD REMASTER』。 秘められた恐怖と謎はあなた自身の眼で確かめて欲しい。

STORY
 1998年、アメリカ合衆国中西部ラクーンシティ郊外で多発する猟奇殺人事件。その事件の調査のため、 ラクーン市警所属の特殊部隊S.T.A.R.S. "ブラヴォーチーム"が派遣された。新人隊員“レベッカ・チェンバース”を含めた6名は、調査対象地域であるアークレイ山地へヘリで向かうが、 その上空で突然のエンジン停止。パイロットの懸命の操縦で死者を出すことなく不時着に成功するが、ヘリは大破してしまう。そこで隊員たちが発見したのは、横転した軍用車両と、死亡した軍人、そして残された死刑囚の移送指示書。そこに記されていたのは、"ビリー・コーエン"少尉の名前であった。隊長であるエンリコの指示により、散開して周辺の捜索を開始するブラヴォーチーム。レベッカは一人、生い茂る木々がより闇を深くする森の中を捜索し、 停車した列車を発見する。人の気配が感じられない車内へ、慎重に歩を進めるレベッカ。そして、レベッカは列車に足を踏み入れる。そこが悪夢への入り口とも知らずに…

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ビリー・コーエン
Billy Coen

 元アメリカ海兵隊少尉。作戦中に一般人を虐殺した罪状により、第一級殺人犯として死刑宣告を受けた死刑囚。移送中の事故により自由の身になるが、レベッカと共に死者が蠢く列車に乗り合わせたことにより、悪夢へと巻き込まれていく。口数が少なく近寄りがたい雰囲気を持っているが、人一倍正義感は強いようであり、レベッカが罪状とのギャップに戸惑う場面も見られる。元軍人であり多くの武器の扱いに長けている。

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レベッカ・チェンバース
Rebecca Chambers

 18歳で大学の修士課程を優秀な成績で卒業するほどの秀才で、その才能が認められ精鋭揃いのS.T.A.R.S.メンバーに抜擢される。同チームでは衛生を担当。化学関係の知識はずば抜けており、ハーブの調合だけではなく、化学薬品の精製も行う。行動派で多少のことでは動じない性格だが、経験が浅い分、異常な状況に驚き躊躇するなど、未熟な面を見せることもある。

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“二人だから生き延びられる”
 『バイオハザード0』を象徴するゲーム システムが“パートナーザッピング“だ。プレイヤーは能力の異なる主人公の操作をリアルタイムに切り替えながらゲームを進めることになる。

 物語を進めると二人でないと解き明かせない謎も登場し、一人で道を拓く事が出来なくなる。

 そして-。時にはぐれ、一人きりになってしまう状況もある。その時に襲いくる焦燥感、孤独感こそが、本作がもたらす恐怖の真骨頂と言えるだろう。

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▲ハーブの調合が行えるレベッカと、体力に優れ、扱える武器の種類も多いビリー。この他にも2人の主人公には様々な特徴がある。特徴を理解して使い分ける事が生き残る為の第1歩だ。
▲限られた弾薬やハーブは分け合う事が重要だ。本作ではアイテムを床に「置く」事ができる。持ちきれないアイテムを置くのは勿論、別行動中のパートナーにアイテムを渡すときにも有効だ

序盤の紹介
 ラクーンシティ郊外のアークレイ山の調査から一転、停車していた黄道特急車両内を調査する事となったレベッカ。しかし、その車両内は生ける屍=ゾンビで溢れる地獄だった。迫るゾンビの包囲網を掻い潜った先でレベッカは手配中の死刑囚、ビリーと出会う。

 市警特殊部隊隊員と脱走中の死刑囚、 協力できるはずがない二人の生命懸けの脱出行が始まる。

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▲ビリーと遭遇したレベッカ。ビリーは民間人を多数殺害した罪状で死刑が宣告されている囚人だ。
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▲何か生物の卵だろうか?
▲レベッカとビリーは列車を脱出するまでの期限付きで協力することに。

ゾンビ
Zombie
 t-ウィルスに冒された甦った死者。人間だったころの記憶のほとんどは失われ、知能も大きく低下しており、本能の赴くままに人肉を求めて人を襲う。生前を思わせるのは、彼らがまとう衣服ぐらいとなっている。

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グラフィックのHD化
 グラフィックのHD化はシンプルなアップスケーリングには止まらない。
 元の画像を引伸ばすのではなく、新たに高解像度化されたテクスチャーを用意するなど、手間を惜しまない作業を積み重ねているのだ。比較ショットを見れば判る通り、単純に解像度を上げただけではない事が見て取れるだろう。
  「プレイヤーの記憶にあるオリジナル版」を凌駕する仕上がりを目指している。

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▲オリジナル版
▲HDリマスター版

プレイ環境のHD化
 HD化を施しているのはグラフィックだけではない。ゲームプレイそのものも、 現代のプレイ環境に相応しい物へとパワーアップを遂げている。

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▲16:9表示
▲4:3表示

ワイド画面への対応
 4:3のモニターで遊ぶことを前提に制作されたオリジナル版だが、本作では16:9の画面比率で楽しむ事が可能だ。単純に上下をカットしただけのトリミングでなく、上下に視点が移動することにより、オリジナル版のプレイ画面に描かれた情報量を余さず味わう事が出来る。 もちろん、オリジナル版同様の4:3比率のゲーム画面にも、随時切換える事が可能だ。

臨場感あふれるサウンド
 オリジナル版では2chステレオで収録されていたサウンドは、5.1ch化に加えて、より高品位なビットレートで収録し、サウンドもHD化が図られている。さらにはダイナミックレンジをコントロールするサウンドコンフィグが追加されており、プレイヤーの環境に適したバランスでの再生が可能となっている。

アレンジ操作の追加
 クラシックな「バイオハザード」では上下キーで前進/後進、左右キーでそれぞれの方向にターンすると言った特徴的な操作が標準だった。今作ではオリジナル版同様の操作に加えて、入力したキーの方向へダイレクトにキャラクターが動くアレンジ操作も収録。 初めてシリーズに触れるプレイヤーも、操作に戸惑うことなく楽しむ事が出来る。

『biohazard 0 HD REMASTER』制作にあたって
 昨年に発売した『biohazard HD REMASTER』は皆さまの大きなご支持を頂き、 旧作品のHD化作品としては異例と言えるヒット作品となりました。 その事が私たちに大きな力を与えてくれました、多くのプレイヤー様から頂いていた要望、
「HD化された『biohazard 0』をプレイしたい」にようやくお応えする事が出来るのです。

 オリジナル版『biohazard 0』は『biohazard』と同年の2002年に発売された作品です。 「バイオハザード」世界の出発点である“洋館事件”、更にその始まりを描くこの作品は、 『biohazard』から更に洗練されたプリレンダ技術による「美しく、そして恐ろしい」グラフィックに加えて、ゲームシステムの面でも2人の主人公をリアルタイムに切り替えてゲームプレイを楽しむ「パートナーザッピング」
を始め、様々な要素にチャレンジした野心作であり、バイオハザード史に欠かせない一篇となりました。
 今回のHD化にあたっては『biohazard HD REMASTER』と同様に「原作の空気感を大切に」することはもちろん、更に美しく、更に楽しめるHD化を目指して参ります。
『biohazard 0 HD REMASTER』続報にご期待ください。

『biohazard 0 HD REMASTER』 開発チーム