今後の開発に向けて手応えを感じたロケテ

 スクウェア・エニックスのさまざまな情報を発信するオンライン・ストリーミング・チャンネル“SQUARE ENIX PRESENTS JAPAN”。2015年5月28日、同番組の緊急特番として、“「ディシディア ファイナルファンタジー」ロケテストレポート+”が放送された。

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▲出演は『ディシディア ファイナルファンタジー』の間一朗プロデューサーと、鯨岡武生ディレクター。

 まず放送では、大盛況だったロケテから得られた、さまざまなデータが紹介。

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 続いては、ロケテをプレイしたユーザーから寄せられた意見に対して、間プロデューサーと鯨岡ディレクターが回答。以下は、その一問一答をまとめたものだ。

【ご意見(1)】ロックオンが使いにくい!

 カメラの切り換え速度が遅めなので速くなるよう調整しているほか、近くの敵から攻撃されたときにすぐにそちらに反応できるよう、L1・R1ボタンの同時押しでもっとも近い敵をロックオンする方向で検討している。

【ご意見(2)】ボタン配置を変更したい!

 コンパニオンアプリによって、キーコンフィグができるようにするとのこと。いまのところは、いくつかのタイプを提示し、その中から選ぶ形を想定しているそうだ。

【ご意見(3)】バトル中にチャットをする余裕がない!

 レバーから手を離さなければならない、バトルが忙しくてチャットをする余裕がないのが理由と分析。現状は、一度チャットアイコンを押した後にセリフを選ぶという手順を踏む必要があるため、アイコンの長押し+スライドで選べる、レバー側でチャットができるといった、使用までの段階を短縮する方向で検討中。

【ご意見(4)】いろいろなことが連続で起きるので、状況把握が追いつかない!

 現場でも最重要課題としているという問題。倒した感覚が薄い、誰が倒されたかわからないという部分も含め、プレイヤーに情報がわかりやすく入って来るように調整していく。

【ご意見(5)】移動速度遅くない?

 PSP版と比べると移動が若干遅く、Heavyタイプのキャラは、ダッシュを始める前の溜めに若干時間がかかることも影響。ただし、バトルが3体3になり、戦略性を重視しているぶん、高速にしすぎると判断がつかないため、あえて押さえている部分があるとか。とはいえアクションゲームとして気持ちよくなければならないため、今後調整していくとのこと。

【ご意見(6)】HP攻撃が1種は物足りない!

 たとえば、2種類つけられるとすると、敵の数(3人)×2=6種類のHPをつねに意識しながら立ち回らなければならなくなる。乱戦の中では判断が追いつかないと考えているため、HP攻撃については各キャラの“必殺技”として、ひとつのみを軸に考えてもらいたいとのこと。

 ただし、一部のHP攻撃は、地上と空中で技の性能が変わるといった企画があがっているほか、EXスキルに、リキャストに時間がかかるがHPダメージを与えられるなど、クセのある性能のものを追加することも検討している。

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【ご意見(7)】受け身ってどうなってるの?

 鯨岡氏は、詰める余地はまだまだあると自覚していると前置きしつつ、PSP版のように、空中に浮きつつ回転し、冒頭に無敵時間があるといった調整を検討している。
 また、ロケテ版では、敵が壁に激突したときに、自分や仲間が無制限に拾って追撃を行えるようにしていた。ブレイクのしやすさなど、爽快感を重視したロケテ用の調整になっていたが、本番では締めていくことになるとのこと。壁の激突についても、システム的な制限を入れていき、きちんとした攻防が成り立つようにしていく。

【ご意見(8)】ボコボコにされてあっという間に負けちゃった…

 ロケテは店舗内対戦だったのでそういうことが起こったが、本番はオンラインマッチングで、同じくらいの腕前の人と戦えるようになる。また、勝ち負け以外にも楽しめるような要素、勝敗とは別の目標を設けるといったことも考えているそうだ。

【ご意見(9)】ホーリーチェーンが強すぎ!

 ウォーリア・オブ・ライトの専用EXスキルで、強制的にターゲットを自分に向ける効果があるホーリーチェーン。鯨岡氏は確かに強力だったと認めたうえで、プレイヤーが使いこなすまでの時間が想定を大きく超えて速かったと苦笑。今後は、効果時間の短縮や、効果中はウォーリア・オブ・ライトの移動を制限するなどの形を想定している。

【ご意見(10)】録画機能はないの?

 最近のタイトルには録画機能がついていることがあるのを受けての意見。こちらについては、プレイヤーが持参するUSBメモリに保存できるような形で実装を想定しているそうだ。反省会もこれでバッチリ。

【ご意見(11)】ボイスチャット機能はないの?

 外付けのヘッドセットでボイスチャットが可能になる。すでに開発スタッフのほうでも試しており、ゲームの音源と、チャット音声のチャンネルが別になっており、使い勝手はいいものになっているそうだ。

【ご意見(12)】バトルBGMを自由に選びたい!

 イヤホンジャックがあり、曲やボイスなど“音”の面でも楽める本作。コンパニオンアプリ内で、セットリストを作成できる仕組みを導入する。