「『薄ミュ』の黎明を駆け抜ける」最新作

 アイディアファクトリーの人気女性向けゲーム『薄桜鬼』シリーズを原作にしたミュージカルの最新作、“ミュージカル『薄桜鬼』黎明録”が、本日2015年5月23日より、東京・アイア 2.5 シアター トーキョーにて開幕! 初回公演前に、関係者・マスコミに向けてゲネプロ公演が開催された。

“ミュージカル『薄桜鬼』黎明録”がいよいよ開幕! 新選組の“夜明け”を新キャストが熱演_05
▲左から、橋本祥平さん(斎藤一役)、荒牧慶彦さん(沖田総司役)、白又敦さん(井吹龍之介役)、佐々木喜英さん(土方歳三役)、窪寺昭さん(芹沢鴨役)

 殺陣、ダンス、歌で新選組を表現するミュージカル『薄桜鬼』シリーズは、2012年の“斎藤一篇”を皮切りに、第5弾までが上演されてきた。第6弾となる本作では、キャストもほぼ一新され、後に人斬り集団として恐れられる新選組誕生の前日譚、いわば“エピソード0”が描かれている。5月12日に開催されたスペシャルイベント(関連記事はこちら)でもキャストが語っていた通り、ここからまたミュージカル『薄桜鬼』の歴史が始まる、記念すべき作品となりそうだ。

 気になる本編のリポートの前に、まずはゲネプロ終演後に行われた囲み取材の模様をお届け。囲み取材には、井吹龍之介役の白又敦さん、土方歳三役の佐々木喜英さん、沖田総司役の荒牧慶彦さん、斎藤一役の橋本祥平さん、そして芹沢鴨役の窪寺昭さんが出席し、本作の見どころや、本公演に向けた意気込みを語った。

白又敦 何と言っても新選組の“エピソード0”をやるというところが見どころだと思っています。いままでのミュージカル『薄桜鬼』は芹沢鴨が暗殺されてしまった後の話しですが、今回は芹沢鴨という男がいることが見どころです。その中で新選組がどう揺れ動いていくのか、井吹龍之介がどういう風に生きていくのか、そういう生き様を描いています。ここでキャストがガラッと変わって、お客さんも不安があると思いますが、僕らなりのミュージカル『薄桜鬼』を、皆さんの人生に何か影響を与えるようなものを作っていくつもりでやっていますので、最後まで楽しんでいただけたら。

佐々木喜英 土方としては、“鬼の副長”と呼ばれる土方が、どのようにして鬼になっていったかというエピソードが盛り込まれているので、その変化をぜひ観ていただきたいです。ミュージカル『薄桜鬼』は本当にいままでたくさんの方が演じてくださっていて、その方々の熱を僕たちが受け継いで、また新しいミュージカル『薄桜鬼』を作っていきたいと思います。ぜひ千秋楽まで何度も観にきてもらえたらうれしいです。

荒牧慶彦 沖田総司がどう沖田総司になっていったかという過去が明らかになっています。その過程を垣間見ていただけたらなと思います。『黎明録』という作品で『薄ミュ』のキャストが大幅に変わりましたが、新選組が黎明を駆け抜けるという作品で、僕たちも新たな『薄ミュ』の黎明を駆け抜けていきたいと思います。ぜひ期待して観にきてください。

橋本祥平 先輩がたがここまで大きくしてくれた作品なので、バトンを受け取ったからにはもちろん僕らなりのミュージカル『薄桜鬼』を作りますし、比べるのではなく、僕らなりの誠の旗を掲げて、最後の公演までひとりひとりがんばっていきたいと思います。新キャストでとても熱い作品に仕上がっております。ぜひこの熱を劇場で体感してもらいたいので、劇場にてお待ちしております。

窪寺昭 いままでのミュージカル『薄桜鬼』シリーズの中では、比較的静かな作品だと思います。その静かな時の流れの中で、新選組の隊士が集まって、黎明の時を力強く刻み、生き、若者たちが覚悟を背負った上での『ヤイサ!』を観ていただけたら、いままでのファンの方々も、これからファンになっていただく方々も、楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。とにかく『黎明録』というものを大切に、キャスト一同ケガのないように、来ていただいたお客さんが楽しみにしていただいた以上のものを、尽力して大切に届けたいと思います。

 つぎのページでは、劇中カットを含めて本作をリポート! これから観劇する方や、ネタバレNG派の方はご注意を。なお、公演時間は本編約2時間30分(休憩15分あり/1幕 約1時間20分、2幕 約55分)となっている。