コンセプトは“やみつきセクシートラップバトル”

ブラウザゲームで進化する新世代の『影牢』とは? コーエーテクモゲームス菊地啓介プロデューサーにDMM.comとのタッグ作『影牢 ~トラップ ガールズ~』を訊く_19
▲『影牢』シリーズを統括する菊地プロデューサー。

 『影牢』は、襲来する敵を巧妙に仕掛けたトラップに誘い、罠にはめる爽快感を楽しむコーエーテクモゲームスの人気シリーズ。この『影牢』が、装いを新たに『影牢 ~トラップ ガールズ~』としてDMMプラットフォームで楽しむブラウザゲームになるという。よりキャッチーなキャラクター、単純明快に変化したシステムなど、その新しい試みをコーエーテクモゲームス菊地啓介プロデューサーに尋ねた。

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――『影牢 ~トラップ ガールズ~』では、『影牢』シリーズのダークな雰囲気を踏襲しつつ、いろいろと新しい試みをされていると伺いました。今回の企画に至った経緯を教えていただけますか?

菊地啓介氏(以下、菊地) シリーズとしては、家庭用ゲーム機で、昨年2月に『影牢 ~ダークサイド プリンセス~』、今年3月に『影牢 ~もう一人のプリンセス~』というゲームを発売しています。それらの制作過程で、トラップを連続で敵に当てるおもしろさにフォーカスを当て、その手応えをセクシーさやおもしろさでプレイヤーにリターンするようなゲーム性が、『影牢』の進化系のひとつとしてあるんじゃないかと思ったんですね。

――『影牢』を進化させたかったと。

菊地 ええ。家庭用ゲーム機の『影牢』はジャンルで言うとアクションゲームなので、プレイヤーにテクニックやタイミングを要求する操作が比較的難しいタイプのゲームであることや、パズルゲームとしても複雑と言われているところは認識していました。その結果、コアな方々には喜んでいただけますが、より多くの方にトラップゲームの楽しみを伝えきれていませんでした。そういう経緯もあったので、先ほどの2作を作るときから、いろいろな新しい試みをしていたんです。

――どのような試みでしょう。

菊地 おもしろいトラップやセクシーなトラップという要素、それから敵のアーマーが剥がれる“アーマーブレイク”という要素、そして残虐・華麗・屈辱という3系統の使い魔のような女の子たち“メディウム”が、それぞれのトラップを司っているという設定的な要素などです。今回は、メディウムをさらに掘り下げ、「それぞれのトラップがそのまま女の子でもいいのでは?」と思い至り、何十個あるすべてのトラップが、古今東西のあらゆるタイプの女の子に変わると言いますか、化身のようになっています。

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▲左からテクツマデ、バナナノカワ、ベアトラップ、ペンデュラム。これらが……。

◆テツクマデ◆バナナノカワ

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◆ベアトラップ◆ペンデュラム

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▲こんなに可愛らしく!

――間口を広げたわけですね。

菊地 そうです。そのうえで、「それらの魅力をいちばん発揮できる最適解はなんだろう」と考えたときに、ゲーム性をもっと単純にして、ブラウザゲームにするのが合っているのではと思いました。さらにゲームの性質上、セクシーさやおもしろさに強いプラットフォームを考えた結果、私のほうからDMMさんにお話にいったというのが企画の発端になります。

――作品のコンセプト“やみつきセクシートラップバトル”ありきで、DMMさんを選ばれているということですね。

菊地 そうです。

――菊地さんの考えるDMMプラットフォームの特徴と魅力とはなんでしょうか。

菊地 いろいろなブラウザゲームに触れていますが、DMMさんのプラットフォームは、懐が広いと言いますか、多様なコンテンツに対してお客さまが寛容だと感じています。同時に、魅力的なキャラクターが大勢登場するゲームがラインアップに多いので、お客さまの目が肥えている。ですので、いいコンテンツやいいキャラクターだったらしっかり受け入れられますが、そうでないコンテンツに関しては淘汰されていく厳しさもあると思います。

――昨今の流れで、ゲームのおもしろさはもちろん、キャラクターの魅力は外せなくなっていますね。

菊地 私はブラウザゲームの開発は初めてです。私たちなりに魅力的な女性キャラクターを作り出せるというところを今後もひとつのポイントにしていきたいので、それを試せる場としてDMMさんのフィールドをお借りして確かめているという思惑もあります。プレイヤーの皆さんにゲームを気に入っていただけるかどうかはゲームの質によると思いますが、キャラクターに関しても掘り下げ、いろいろなタイプを揃えたので、そのあたりがしっかり伝えられると、より楽しんでいただけるのではと思っています。

――そのキャラクターの魅力のひとつがセクシーさであると。

菊地 そうですね。今回は、まずトラップを当てたときの気持ちよさを、あらためてきちんとプレイヤーの皆さんに訴求したいという思いがありました。さらにせっかくDMMさんと組ませていただくので、少しセクシーな要素も気持ちよさのひとつの要素として提供していきたいんですね。たとえば、“アーマーブレイク”というアビリティがトラップに付いていると、敵の女の子のコスチュームが破壊された状況が見られるですとか、女の子それぞれに苦手なトラップがあって、そのトラップを当てると弱点を突かれてやられている状況が見られるなどですね。

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▲最上段がアーマーブレイク時。下のふたつが弱点を突かれたときの姿だ。

――イラストを拝見しましたが、なかなか衝撃的でした。DMMさんの反応はいかがでしたか?

菊地 絵をお見せしたときに「ここまでやっていいんですか?」と聞き返されたのは意外というか新鮮でしたね。かわいいタイプからセクシーなタイプまで、いろいろな女の子がいます。露出具合は慎重に調整しました。

――これ以上やると18禁になっちゃいますね(笑)。

菊地 そうならないように探りを入れながら進めています。DMMの皆さんといっしょに仕事をしていると、ゲームに関して、当たり前ですけどかなり真面目に、相当ロジカルに考えられていて、お客さまを非常に大切にしているというところを肌で感じます。その想いに応えるべく、私も初のブラウザゲームというところもあり、いろいろ学ばせていただきつつ、仕上げていっているという状態です。