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 2015年5月3日~5日、徳島で開催されているイベント“マチ★アソビ”に出展された、プレイステーション4用ゲーム『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』のプレイリポートをお届けする。

 マチアソビの試遊では、ガマ吉を操って無数の敵を倒していくひとり用モードを楽しむことができた。本作の発表時から話題のグラフィック面だが、実際に動いているところをみると、その豊かな表現力に改めて驚かされた。キャラクターの描写だけでなく、攻撃や行動のエフェクトなどもしっかりと新規のものに描きなおされているので、この点だけでも、シリーズ作品とは大きくプレイフィールが変化しているように感じられた。

 また、敵の数が多いことで、処理落ちのようなものを心配していたのだが、群がる敵を連続で倒しても、処理落ちを感じることなくプレイを進められたのが印象的だった。

『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』“マチ★アソビ”体験版プレイリポート【マチ★アソビ vol.14】_01
▲『ナルティメット』シリーズの醍醐味のひとつといえば、その美麗なグラフィックとスピード感溢れるバトル。本作は、プレイステーション4になったことで、その長所がさらにパワーアップしている。

 群がる敵を倒していくと、中ボスに相当する敵キャラクターが登場。攻撃力が高く、ひと筋縄ではいかない敵になっていたが、アドバイスどおり、ガードと回避を使い分けつつ戦うことで、なんとか勝利することができた。攻撃の爽快感だけでなく、防御や回避にも「してやったり」と感じさせてくれる瞬間が用意されているのも、本作の魅力のひとつだろう。

 また、中ボスを攻撃していると、武器破壊という演出が発生した。武器破壊を起こした後は、攻撃パターンが弱体化しているように感じられたが、詳しい発生条件は不明だ。いままでの『ナルティメット』シリーズにはない要素だけに、詳しい仕様の発表が待たれる。

『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』“マチ★アソビ”体験版プレイリポート【マチ★アソビ vol.14】_02
▲大型敵とのバトルは、過去のシリーズにはない緊張感を生み出していた。

 中ボスを倒すと、猛スピードで移動するガマ吉を操ってボスのもとへと向かいつつ、QTE(クイック・タイム・イベント)をこなしていくパートへ移行した。このパートは、バトルとはまた違ったスピード感を味わえるものとなっていた。QTEと聞くと、ゲームテンポが悪くなってしまうのではと心配していたのだが、本作のQTEは、スピード感を損ねることなく、遊びのバリエーションを増やす形で導入されていた。

『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』“マチ★アソビ”体験版プレイリポート【マチ★アソビ vol.14】_03
▲言葉では説明しづらいが、本作のQTEイベントはキャラクターとの一体感を高めるように、スピード感溢れる描写の中に組み込まれている。QTEは苦手と思う人にこそ、プレイしてもらいたい。

 短い時間の試遊ではあったが、プレイステーション4オンリーという形を決断した本作の魅力を十分楽しむことができた。原作ありきのゲームというと、“キャラゲー”とひとくくりにされることも多いが、『ナルティメット』シリーズほどバラエティーに富んだ遊びを提供してくれるものはほかにはない。そして、本作では、いままでよりもさらに貪欲に、その長所と、プレイヤーを驚かせることを追求しているように感じられた。キャラクターの魅力を最大限に引き立てる、表現力とゲーム性が合わさった至高の“キャラゲー”の続報から、目が離せない。

『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』“マチ★アソビ”体験版プレイリポート【マチ★アソビ vol.14】_04
▲“マチ★アソビ”で体験できたひとり用モードには、さまざまな新しさが盛り込まれていた。発売がいまから楽しみだ。