幸村との共通点は「信じた道に向かって突き進む」
コーエーテクモゲームスの『戦国無双』シリーズを原作にした“舞台「戦国無双」関ヶ原の章”が、2015年5月2日（土）より開幕する。本公演の上演を記念して、主人公・真田幸村を演じる俳優の安西慎太郎さんにインタビューを行った。
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1993年12月16日生まれ。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン、ドラマ『アリスの棘』などに多数出演。初主演の“舞台「戦国無双」関ヶ原の章”では真田幸村役を演じる。また、5月29日～30日には東京・明治座の舞台『滝口炎上』が控えている。
――まずは、本作に出演が決まったときの心境をお聞かせください。
安西 うれしかったです。ワクワクと同時に緊張やプレッシャーもありましたが、それ以上に「やってやろう！」という気持ちが大きかったですね。とくに真田幸村は愛されているキャラクターなので、さらに愛されるように演じていきたいです。
――稽古の雰囲気はいかがですか？
安西 明るいです。覚えることはたくさんありますが、みんなで「ここはこうだよね」と確認して、そういう作業が逆にコミュニケーションになっています。みんなとはほぼ同年代なので、すぐに打ち解けられました。
――『戦国無双』といえばアクションシーンに期待が集まると思いますが……。
安西 ひとりひとり武器が独特で、扱いかたが難しいですが、使いこなすしかないと思っています。幸村の武器は槍です。刀の殺陣はやっていましたが、槍は初めてなので、いままで培ってきたものとはぜんぜん違いますね。
――どのあたりに違いを感じますか？
安西 まず長いので、いままでやっていた刀の距離感とは違います。幸村は“速い”というよりも槍を大きく使う印象なので、いかにリアルに、なおかつ舞台ならではのアクションを見せられるか、稽古中です。
――真田幸村というキャラクターと、安西さん自身の共通点はありますか。
安西 幸村はまっすぐで、自分が信じた道に向かって突き進むタイプなので、そこはそっくりなんじゃないかな。リンクする部分があり、気持ちもわかります。たとえば信之（兄の真田信之）に理論的に説明されても、幸村は「俺はこうなんだから」と言ってしまう。そこで僕も「そうなんだよ、信之！ 違うんだよ！」と思います（笑）。
――安西さんのお気に入りのシーンはどこでしょうか。
安西 ゲームもアニメも名シーンだらけなので難しいですね……。でもやっぱり、“関ヶ原の章”なので、（石田）三成ですかね。三成のシーンはグッときます。幸村自身だと、シーンではありませんが、兄の信之との関係です。信之は徳川側についてしまうし、幸村は豊臣側についてしまって、ただ信じるものが違うだけなのに戦わなくてはいけない。そういう葛藤のようなものを観ていただければいいなと思いますし、感じていただければ。
――ちなみに、原作のゲーム『戦国無双』をプレイしたことはありますか？
安西 あります！ 高校生のころにやっていて、幸村か三成を使っていました。そう考えると、やっぱりみんな王道のキャラを使うんですよね（笑）。プレイしている方は、キャラクターの疾走感や爽快感を肌で感じているはずなので、舞台でも肌で感じていただきたいです。
――何気なく使っていたキャラクターを演じるというのは想像がつきません。どんな気持ちなのでしょうか？
安西 たとえば僕がゲームをすごくやっていて、自分以外の誰かが真田幸村をやることになったら、超期待しちゃうと思います。そう考えると、すごく期待されているし、その期待を裏切ってはいけないですよね。史実の真田幸村自体にもすごくファンの方がいらっしゃると思うので、どういうキャラクター作りをすれば喜んでいただけて、なおかつ真田幸村さん本人にも「お前は真田幸村だ」と言われるようになるかな、と考えながら稽古をしています。
――実際に史実の人物でもあるキャラクターを演じるのは難しそうですね。
安西 100人いたら100通りの意見があるので、どの一面をプッシュしていくのかを考えながらやっています。正直、正解はないと思いますが、お客さんに「ああ、幸村だ」、「幸村ならそうするよね」と思っていただけるような幸村にしたいですね。
――では最後に、原作ファンに向けての意気込みをお聞かせください！
安西 『戦国無双』がもっと愛されるような舞台作りができるメンバーが揃っているので、期待していただいていいと思います。あとは、なんと言ってもアクションですよね。アクションでも、舞台でしか表現できない“幅”を見せられたら。今回は“関ヶ原の章”ですが、つぎに続くよう、愛されるよう、そして舞台を上演したことで、『戦国無双』のファンが増えて、さらに愛されて必要とされる作品になるよう、がんばっていきます。みなさん、劇場でお待ちしております！
【舞台「戦国無双」関ヶ原の章 公演概要】
●日程：2015年5月2日（土）～5月7日（木）
●劇場：東京・シアター1010
●脚本・演出：吉谷光太郎
●原作：『戦国無双』 シリーズ（コーエーテクモゲームス）
●出演：安西慎太郎、小沼将太、植田圭輔／五十嵐麻朝、秋元龍太朗、和田雅成／安川純平、鮎川太陽／小野一貴、早乙女じょうじ、山沖勇輝、紗綾／金子昇
声の特別出演：松方弘樹
アンサンブル：平野勇樹、反橋宗一郎、Kan、ユーキ、阿部直生、橋本顕、山田諒、仲田祥司、池田謙信、名取隆晃、浅井雄一、金森啓斗、白柏寿大、真嶋真紀人
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