ニコニコ超選手権2015の決勝戦が開催!

 2015年4月25日(土)、ニコニコ超会議2015の超ゲームエリアにて、「ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア ニコニコ超選手権2015 決勝戦」が開催。ステージでは事前にポケモングローバルリンクで行われるインターネット大会「ニコニコ超選手権2015」の予選を勝ち抜いた、 ランキング上位入賞者2名による決勝戦のバトルが行われた。

 優勝者には、後日開催される“ポケモンワールドチャンピオンシップス2015”の日本代表者を決める大会“ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会”のマスターカテゴリへ参加する権利が授与されるだけに、多くのポケモンファンがバトルの動向に注目。以下では、白熱した決勝戦の模様をお伝えしていこう。

ポケモンバトル大会“ニコニコ超選手権2015“決勝戦の模様をリポート!【ニコニコ超会議2015】_01
▲進行&解説は、人気生主のハヤシ氏と、2代目ゲーマーズエンジェルとしてもおなじみの鈴木咲ちゃん。

気になるバトルの模様をリポート!

 この大会の形式は、最大6匹で構成された手持ちのポケモンをお互いに見せ合いながら、バトルに出す3匹を選んで戦うシングルバトル(ちなみに、“ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会”はダブルバトル)。使用ソフトは、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』で、先に2勝を収めたほうが勝利となるルールだ。

 予選を勝ち抜いたのは、ライ選手とrashi選手。ふたりとも緊張した面持ちながらも、司会進行からの質問には丁寧に受け答えをしていたのが印象的だった。ひと通りの挨拶を終えたあとは、いよいよバトルのスタートだが、お互いの手持ちは以下の通り。

ポケモンバトル大会“ニコニコ超選手権2015“決勝戦の模様をリポート!【ニコニコ超会議2015】_02
▲決勝戦のカードは、ライ選手(写真左)対rashi選手(写真右)に。

・ライ選手のBOX:エンテイ、ボーマンダ、ゲンガー、ウォッシュロトム、ニンフィア、マンムー

・rashi選手のBOX:サンダー、バシャーモ、ポリゴン2、ブルンゲル、ドリュウズ、エルフーン

<1戦目の様子>
 初戦の冒頭は、rashi選手のサンダーとライ選手のボーマンダからスタート。ライ選手は即座にボーマンダをニンフィアに交替。サンダーはでんじはでニンフィアをまひさせる。rashi選手はサンダーをバシャーモに交替させるが、ニンフィアのハイパーボイス(おしえわざ)によって大きなダメージを受けてしまうことに。続いて、ライ選手のロトムへの交替に対して、rashi選手はバシャーモのメガシンカからのフレアドライブ。ライ選手はさらにロトムをニンフィアに交替。メガバシャーモは、ニンフィアにとびひざげりをくり出すも、ニンフィアがゴツゴツメットを持っていたために反撃を受け、バシャーモが倒れてしまった。つぎの局面では、rashi選手のサンダーとライ選手のニンフィアが対峙するが、ニンフィアはまひの効果でこのターン動けず。次ターンでニンフィアが倒されてしまう。続いて出てきたのは、ライ選手のボーマンダ。メガシンカからのりゅうせいぐんでサンダーを倒すことに成功。3匹目のポリゴン2をくり出すrashi選手だったが、ボーマンダのすてみタックルによって倒され、1戦目はライ選手の勝利となった。

<2戦目の様子>
 続く2戦目は、ライ選手のボーマンダとrashi選手のポリゴン2からスタート。ボーマンダの特性いかくによってポリゴン2の攻撃が下がるが、ポリゴン2の特性ダウンロードによって、特攻が上昇。ライ選手はニンフィアへの交替を図るが、ポリゴン2のトライアタックで、ニンフィアが凍りついてしまう! トライアタックは、命中率100/威力80の特殊技だが、相手を“まひ”か“やけど”か“こおり”状態することがある。凍りついた相手はしばらくあいだ動けなくなってしまうので、圧倒的に自分に有利な状況となるのだ。結果、2ターン動けなかったニンフィアはポリゴン2の攻撃によって倒れ、1戦目を落としたrashi選手がバトルの主導権を握る展開に。
代わりに登場したライ選手のボーマンダに対して、rashi選手はサンダーに交替。ボーマンダのすてみタックルのダメージを軽減する形に。逆にサンダーのめざめるパワーを警戒したライ選手は、ボーマンダをマンムーに交替させ、サンダーに対して有利な状況となる。これに対してrashi選手は、サンダーをポリゴン2に交替。マンムーに対してトライアタックを放つポリゴン2だが、先のほどのニンフィアに続いてまたもマンムーをやけど状態にすることに成功! rashi選手の強運ぶりを見せつける展開となった。対するライ選手は3匹目のボーマンダでりゅうせいぐんを放つが、反撃もそこまで。オボンのみでHPを回復を済ませたサンダーのめざめるパワーによってボーマンダが倒され、2戦目はrashi選手の勝利に。

ポケモンバトル大会“ニコニコ超選手権2015“決勝戦の模様をリポート!【ニコニコ超会議2015】_03
ポケモンバトル大会“ニコニコ超選手権2015“決勝戦の模様をリポート!【ニコニコ超会議2015】_04

<3戦目の様子>
 互いに1勝ずつを分けあった状態での3戦目。バトルが緊迫する中、初手でくり出されたのは、rashi選手のバシャーモとライ選手のウォッシュロトム。メガシンカしたバシャーモに対してロトムはハイドロポンプを放ち、メガバシャーモを倒す。つぎにrashi選手がくり出してきたのは、過去2戦では出てこなかったエルフーン。やどりぎのたねを放ちつつ、みがわりで持久戦に持ち込む戦略を警戒したのか、対するライ選手はロトムをニンフィアに交替。ニンフィアはみがわりを貫通して相手を攻撃できるハイパーボイスを使えるので、この局面では有効な役割を果たす可能性が高いポケモンと言える。ここでrashi選手はエルフーンを下げて、2戦目で大活躍を見せたポリゴン2に交替。2戦目の勝敗を分けた局面と同じポケモンが対峙することに。次ターンでは、互いに相手の交替を読んで、rashi選手はエルフーン、ライ選手はボーマンダを場に出す。さらにボーマンダをニンフィアに交替させたライ選手に対し、rashi選手のエルフーンはしびれごなを外してしまう。次ターンでrashi選手はエルフーンをポリゴン2に交替。ポリゴン2のじこさいせいに対して、ニンフィアはめいそうで自分の特攻と特防を上昇させる。これによって、もともと強力なニンフィアのハイパーボイスの威力がさらに増すことになり、バトルの流れはかなりライ選手に有利となった。

 ポリゴン2からエルフーンへ交替させたrashi選手だったが、出てきたエルフーンにはニンフィアのハイパーボイスが襲い掛かり、きあいのタスキで堪えたものの、残りHPが1に。エルフーンはがむしゃらでニンフィアのHPを1まで減らすが、ニンフィアが持っていたどうぐ、ゴツゴツメットによるダメージで倒れてしまう。この時点で、ポリゴン2を残すのみとなったrashi選手に対して、ライ選手は手持ちの3匹がすべて残っている状況に。ポリゴン2は、HPの減ったニンフィアを倒すことに成功するが、ロトム、ボーマンダを残したライ選手の優勢は変わらず。最後はメガシンカしたボーマンダのすてみタックルによって、ライ選手が2勝を先取。決勝戦を制する結果となった。

大会優勝者に輝いたのは、ライ選手!

 試合後のインタビューでは、「優勝したのはうれしいですが、この大会がなければこんな気持ちになれなかったので、大会に関係した皆様に感謝しています」と、非常に謙虚なコメントを寄せたライ選手。2戦目はrashi選手のポリゴン2のトライアタックの追加効果によって劣勢となったものの、流行のニンフィアを手持ちに取り入れたライ選手が、全体としては終始バトルの流れを握っていたと言えるだろう。冒頭で触れたように優勝したライ選手は、“ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会”のマスターカテゴリへの参戦権をいち早く獲得したわけだが、ぜひとも世界を目指してがんばってほしいところだ。

ポケモンバトル大会“ニコニコ超選手権2015“決勝戦の模様をリポート!【ニコニコ超会議2015】_05

 なお、ランキングの上位者が“ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会”への参加権を得られる公式インターネット大会“ポケモングローバルリンク ジャパンカップ2015”へのエントリーは、2015年5月1日午前8時59分までの予定。まだ少し時間があるので、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』をお持ちの方は参加してみよう。

ポケモンバトル大会“ニコニコ超選手権2015“決勝戦の模様をリポート!【ニコニコ超会議2015】_06
▲大会の終わり間際には、ポケモンワールドチャンピオンシップス2015の告知映像が流れたが、昨年の大会で大活躍したセジュン選手のパチリスが写り込んだ際には、会場&視聴者が大いに沸いていた。